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生後6か月~1歳までの発達は?

生後6か月から9か月の期間は、赤ちゃんの発達において大きな変化が見られる非常に興味深い時期です。この段階では、身体的、認知的、感情的な成長が顕著になり、赤ちゃんは様々な表現や行動を次々と習得していきます。ここでは、この期間の主要な発達のマイルストーンを詳細に探っていきましょう。

生後6か月~生後9か月の発達は?

身体的発達

この時期の最大の身体的発達ます。這うことで、赤ちゃんの大きな筋肉群が発達し、手と足の調整が向上します。また、多くの赤ちゃんが自力で座るようになり、中には支えがあれば立つこともできるようになることもあります。手と指の器用さも向上し、細かいものをつかむ「ピンセットグリップ」の使用が見られるようになります。

認知的発達

認知的には、赤ちゃんは原因と結果の関係をより深く理解し始めます。例えば、物を落とすと音がすることや、ボタンを押すと音楽が鳴るおもちゃなど、行動と反応の結びつきを学びます。また、永続的対象概念が発達し、隠れたおもちゃを探したりする遊びが楽しめるようになります。

永続的対象概念
見えない物体が変わらずそこに存在することを理解する能力

感情的社会的発達

感情的および社会的には、赤ちゃんは自己意識が芽生え始めます。他人の感情に敏感に反応するようになり、『人見知り』が始まることもあります。これは、親しみのある顔と見知らぬ顔を識別できるようになった証拠です。赤ちゃんは名前を認識し、呼ばれたときに反応するようになります。また、一緒に遊ぶことで社会的スキルを学び、親や身近な人との強い絆を深めていきます。

コミュニケーションの発達

この月齢の赤ちゃんはより多様な音声表現へと移行し、音節を繰り返す「喃語」が頻繁に見られます。これは言語発達の重要なステップであり、真似や音の模倣を通じてコミュニケーションの基礎を築いています。


生後9か月~12か月の発達は?

生後9か月から12か月は、赤ちゃんが大きな成長を遂げる期間です。この時期には、指先を使った遊びの進化、コミュニケーション能力の発展、社会性の芽生えなど、多面的な発達が見られます。それでは、この重要なフェーズの発達の詳細について掘り下げてみましょう。

身体的発達

この月齢になると、多くの赤ちゃんが独立して立ち上がり、歩行を試みるようになります。歩行器や家具に寄りかかりながら「つたい歩き」をする子も多いです。手と指の器用さは更に発展し、細かい物をつかむ能力が向上します。これにより、自分で食べ物をつかんで食べることを試みるようになるため、離乳食も自分で手づかみで食べる様になります。手づかみしやすい切り方や調理方法を考えて、自分で食べる楽しさを持たせてあげましょう。

認知的発達

認知面では、赤ちゃんはシンプルな問いかけを理解し、適切な反応を示すようになります。また、物の名前を学び始め、単語を認識してそれに反応することが増えます。パズルのような基本的な問題解決活動に興味を示し始めることも一般的です。

感情的・社会的発達

感情的および社会的には、自我の確立が進みます。この時期の赤ちゃんは、より独立した行動を試みるようになり、「いや」という言葉を使って自己主張することも始まります。また、人見知りや場所見知りがはっきりしてくることもありますが、これは赤ちゃんが安全な環境とそうでない環境を区別できるようになった証拠です。親やお世話をする人への強い愛着を示し、特定の人との絆を深めます。

コミュニケーションの発達

コミュニケーションの面では、赤ちゃんはますます言語を使って関わりを持とうとします。単語を発する子も増え、簡単な単語やフレーズで自分の欲求を表現するようになります。この時期には、言葉の模倣も盛んになり、大人の言葉を真似て楽しむ場面も見られます。


2歳児におすすめの遊びとは?

運動機能の発達を促す遊び

0歳児は、寝返り、ハイハイ、つかまり立ちなど、運動機能が急速に発達していく時期です。そのため、体を動かす遊びを取り入れることが大切です。

ハイハイ:トンネルや段差のある遊び場を作ってハイハイを促す
つかまり立ち:家具などにつかまりやすくするために、滑りにくいマットを敷く

認知能力を育む遊び


0歳児は、物を見たり触ったりすることで、因果関係や空間認識などを学んでいきます。そのため、『何かと何かを組み合わせる』遊びや、『宝探し』遊びなどがおすすめです。


積み木遊び:積み木を積み重ねたり、並べたりして遊ぶ
型はめ遊び:型に合ったピースをはめ込む遊び
ボール遊び:ボールを転がしたり、投げたり、キャッチしたりする遊び
宝探し遊び:隠したおもちゃを見つける遊び


社会性を育む遊び


0歳児は、大人や他の子供との関わりを通して、社会性を学んでいきます。そのため、スキンシップをたくさん取ったり、一緒に遊んだりすることが大切です。
一緒に絵本を読んで、語りかけることや、歌を歌ったり、手遊びをしたりすることで関わりの楽しさを学んでいきます。

赤ちゃんが何か行動をしたとき、それに対して親が反応することで、一種の対話が生まれます。たとえば、赤ちゃんがおもちゃを手に取ったら、「それは青いボールね」と具体的に反応を示しましょう。この繰り返しにより、赤ちゃんは言葉の意味やコミュニケーションの基本を学びます。

日常生活の中での遊び

食事の時間や着替えの時間も、遊びとコミュニケーションを取り入れるチャンスです。例えば、食事中に食材の名前を言ったり、着替え時に服の色や形について話しかけたりすることで、日常の中に自然な学びの機会を作り出すことができます。


遊びのQ&A

0歳児におすすめのわらべうたは?

0歳児とのコミュニケーションには、歌を通じた関わりが非常に有効です。特に日本の伝統的なわらべ歌は、そのリズムやメロディが赤ちゃんの感覚に優しく作用し、言語能力や感情の発達を促進する効果が期待できます。ここでは、0歳児に特におすすめのわらべ歌をご紹介し、なぜそれらが適しているのかを解説します。

1. 『げんこつ山のたぬきさん』
この歌は、日本の伝統的なわらべ歌で、手遊びとしても楽しめることがが特徴です。赤ちゃんはジェスチャーを交えて聞くことで言葉を覚えやすく、リズム感を育てることができます。また、視覚、聴覚、触覚が同時に刺激され、より一層の発達が促されます。

2. 『いないいないばあ』
「いないいないばあ」というシンプルなフレーズは、0歳児にとって非常に理解しやすく、親が顔を隠したり見せたりする動作は、赤ちゃんにとって予測不可能で楽しいものです。この遊びは、親子の間の信頼関係を深めるとともに、赤ちゃんの社会的なスキルの基礎を築きます。

3. 『おはなしゆびさん』
手と指を使った動きが特徴のこの歌は、赤ちゃんの細かい運動技能の発達に役立ちます。また、歌詞の中に登場する様々なキャラクター(お父さん、お母さんなど)を通じて、家族構成や社会的役割について自然と学ぶことができます。

4. 『ちょうちょう』『かたつむり』『チューリップ』
ゆっくりとしたメロディーが特徴で、赤ちゃんを落ち着かせる効果があります。この歌を通じて、自然界のさまざまな生き物についての興味を引き出すきっかけにもなります。

これらのわらべ歌を選ぶ際のポイントは、簡単でリズミカルなものを選ぶことです。また、親が歌いながら表情を豊かに見せることや、赤ちゃんの手や足を優しく動かすことで、五感を通じての学習が促され、言語発達にもつながります。

赤ちゃんとのわらべ歌を通じた遊びは、ただ楽しむだけでなく、彼らの心理的な発達にも深く関わっています。歌を歌いながら過ごす時間は、親子の絆を深める貴重な瞬間です。これらの歌を日常に取り入れ、赤ちゃんの成長を楽しく支援しましょう。

0歳児の自我の発達にはどんなものがありますか?


《 影響力の認識》
0歳児は徐々に自分の行動が結果を生むことを学びます。例えば、何かを落とすと音がする、泣くと親が慰めに来るなど、原因と結果の関係を理解し、自分の行動がその場に影響を与えることを認識します。原因と結果の関係を認識することは自我意識の成長を促します。

《感情の自己調節のはじまり》
赤ちゃんが自分の感情をある程度コントロールする初歩的な能力を発達させるのも、0歳時に見られます。例えば、おしゃぶりを使って自己を慰める、一人で遊ぶことで注意を逸らすなど、これらの行動は自我の発達に関連する自己調節の初期段階です。

《鏡像認識の試み》
多くの場合、生後約6ヶ月から12ヶ月の間に、赤ちゃんは鏡に映った自分の姿に興味を持ち始めます。最初は他人として認識することが多いですが、徐々にそれが自分自身であるという認識につながります。この自己認識の発展は、自己と他者との区別を始める重要なステップです。

注意することは?

予防接種のスケジュールの遵守
予防接種は、多くの感染症から赤ちゃんを守るために不可欠です。定められたスケジュールに従い、予防接種を完了させることが大切です。
小児科医の指導のもと、予防接種のスケジュールに従ってください。
予防接種後の副反応に注意し、異常が見られた場合は速やかに医師に相談してください。

おむつと皮膚ケア:
おむつは頻繁に交換し、皮膚の清潔を保ちましょう。おむつかぶれには特に注意が必要です。おしりふきで拭いたり、おむつを替えることで蒸れも解消し、快適に過ごすことができます。

1年を通して、あせもができないように気を付けましょう。赤ちゃんはとても汗かきで、特に首や背中からおしりにかけてあせもができます。
室内では1枚服を脱がせるなど、調整することも大切です。
汗をかいた場合は濡れたガーゼでこまめに拭くか、シャワーで洗い流すなど、清潔にしましょう。あせもができた場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。

子育てに関するヒントとアドバイス

子育ての心得7か条


1. ルーティンを確立する
赤ちゃんは予測可能なルーティンを好みます。食事、睡眠、遊びの時間を一定に保つことで、赤ちゃんは安心感を得て、親も日々のスケジュールを管理しやすくなります。

2. 早めのコミュニケーションを始める
赤ちゃんとのコミュニケーションは、早ければ早いほど良いです。話しかけたり、本を読んだり、歌を歌ったりすることで、言語スキルの基礎を築きます。また、視線を合わせることや身振り手振りも重要です。

3. スキンシップを大切に
肌と肌の接触、例えば抱っこやスキンシップは、赤ちゃんに安心感を与えます。また、親子の絆を深め、赤ちゃんの情緒的な発達を促進します。

4. 自分の感情を理解し、ケアする
育児は時にストレスフルです。自分自身の感情を理解し、必要ならばパートナーや家族、友人にサポートを求めることは、精神衛生上とても大切です。また、短時間でも自分のための時間を設けることは、焦燥感を減らし、リフレッシュするのに役立ちます。

リラクゼーション技法を実践する
 
ヨガ、瞑想、深呼吸など、ストレスを管理するためのリラクゼーション技法を学び、自分に合ったものを実践しましょう。

定期的に自分時間を持つ
趣味の時間を持つ、運動をする、または単に静かにコーヒーを飲むなど、自分自身のための時間を大切にしてください。

5. 安全な環境を保つ
家の中を赤ちゃんが安全に過ごせるように整えることは必須です。鋭い角を持つ家具には保護カバーをつけ、小さな物は赤ちゃんの手の届かない場所に置き、コンセントには安全カバーをします。

6. ネットワークを築く
他の親たちとの交流は、情報共有や感情的なサポートを得る上で価値があります。地域の親子グループやオンラインフォーラムに参加することで、育児のヒントや助けを得られます。

7. 子どもの成長を記録する
成長の瞬間はあっという間に過ぎてしまいます。写真やビデオ、成長日記をつけることで、この貴重な時期の思い出を保存し、後で振り返ることができます。
育児の喜びを見つめ直す
日々の小さな成功や子どもの微笑みを大切にし、育児の楽しい瞬間に焦点を当てましょう。

親としての自信の持ち方

1. 知識を得る
子育てに関する知識を身につけることは、自信を持つための第一歩です。書籍、オンライン記事、親子教室などから、育児の基本や様々な育児技術について学びましょう。また、小児科医や育児専門家からアドバイスを求めることも有効です。

2. 小さな成功を祝う
子育てにおいては、日々の小さな成功を祝うことが大切です。お子さんが新しいスキルを学んだり、良い行動をしたときにこれを認識し、それを達成できた自分自身を褒めましょう。

3. 実践を重ねる
子育てスキルは、実践を通じて磨かれます。完璧を求めず、毎日の経験を通じて学び、成長し続けることが大切です。失敗を恐れずに新しいアプローチを試み、何が最も効果的かを見つけていきましょう。

・自分の育児スタイルを振り返る
日々の育児に何が効果的だったか、何がそうでなかったかを考え、必要に応じてアプローチを調整します。
子育ての悩みは避けられないものですが、それを乗り越えることで自身も成長し、親としてのスキルが向上します。

4. 自己肯定感を高める
自己肯定感を高めることは、親としての自信に直結します。自分自身の健康、ウェルネス、個人的な興味を大切にする時間を確保し、自分自身を大切に扱うことで、この感覚を強化できます。
子育てにおいて完璧な親など存在しません。ミスから学び、自分自身と子どもを受け入れることが大切です。

5. 柔軟な姿勢を保つ
子育てには予測不可能な要素が多く含まれています。計画がうまくいかない場合でも柔軟に対応できるようにし、変化を受け入れることが、ストレスを管理し自信を維持する鍵です。

6. 専門家に相談する
不安や問題が解消されない場合は、専門家の助けを借りることも重要です。これには、心理学者、カウンセラー、小児科医などが含まれます。専門家からの支援を受けることで、自信を持って子育てに臨むことができます。


まとめ

生後6か月から1歳までの発達は、身体的、知的、社会的成長の著しい時期です。赤ちゃんは座ったり、ハイハイしたり、歩き始めたりします。また、初めての言葉を発し、簡単な指示を理解する能力も発達します。親や保育者は、適切な栄養、十分な睡眠、安全で刺激的な環境を提供し、成長をサポートすることが大切です。子どもの発達を見守り、愛情深く関わることで、健康で幸せな成長を促すことができます。ゆったりとした心構えで、1つ1つ小さな成長を楽しみましょう。

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