渋谷区桜丘町
遅ればせながらあけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
一昨日、再開発事業のため今年1月から解体工事が始まる渋谷の桜丘町に行ってきました。
「渋谷駅桜丘口地区第一種再開発事業」の計画対象地は下図の通りです。
(出典:東急不動産)
まずは1月7日から丘の下の道路が閉鎖され中に入れなくなります。
この左側一帯が閉鎖されてしまう。
現地はすでに全戸閉鎖済み、一帯のビルは解体に備えて窓が全面テープ貼り状態で、工事着手を待つばかりとなっていました。
ここは左の坂下が閉鎖エリア、右の坂上は今回閉鎖はされませんが、解体対象エリアです。
標高差12mほどの坂道をのぼると、すでに閉鎖されている「ヤマハエレクトーンシティ」。ここは昔「渋谷エピキュラス」でした。
のぼりきったところは丘のはずなのに、高層ビルに囲まれてるせいで谷底にいる感覚にとらわれます。建築中のものとやがて壊されるものと。
坂下の道の方には、貴重な戦前のアパート「ジュネス順心」があります。昭和13年築、イタリア人の設計による洋風建築。
今回の再開発で最も取り壊してほしくないと思った物件でもあります。
坂下の「とんかつ さくら亭」。
風鈴がそのままになっていて物悲しさをそそる。
街区表示板や表示付き電柱は、再開発後の美しい空間には設置されないのでしょうね・・・
現地には、年配の方から若者たちまで解体を惜しむ人たちがたくさん訪れていました。
今回のエリアに隣接する部分も、ネクスト渋谷桜丘地区として再開発対象地となるのだそうです。
ネクスト渋谷桜丘地区市街地再開発事業における事業協力に関する協定書締結について
再開発はしかたがないこととは思います。感傷にひたっていては前に進めないのも事実です。しかし渋谷はどんどん壊され続け、そのスピードについていけないと感じたりもします。
渋谷という町はどこに向かおうとしているのか、そんな事を考え続けたなんだかやるせなさの残る1日となりました。
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