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太田母斑〜スィッチトレザー手術


大学での騒動から、保健師さんの紹介で

ニューヨーク大学病院で手術ができることを知りました。

でも。施術のことを書く前に。

私の顔にはまだ太田母斑があります。

正確には、施術前のように顔半分が真っ黒に見えるほどのアザではなく、眉間と目蓋の下と生まれつきあった左の白目の中に薄らと残っています。

目の中以外はまたレザー手術を受ければ取れるのでしょうが、もう手術を受けるつもりはありません。

お化粧で隠すこともしません。(人前に出る時はお化粧しますが、アザを隠すようなお化粧はしなくなりました。)

アザが薄いのもありますが、色々な思いや経験を経て、やっと「これも私」と受け入れるようになったんだと思います。

また

写真のダンサーのことを知ったのも大きかった。

彼女は赤ちゃんの頃から太田母斑があります。

ご両親は手術を考えますが、小さな子どもには色々な危険があります。

後述しますが、スィッチトレザー手術は激しい痛みを伴います。アザが広範囲なほど照射を何度も繰り返します。当然麻酔もしますが、その痛みは子どもが耐えれるものではありません。

思春期にはいじめにも遭って手術を考えますが、彼女のアザは除去しきれないと言うことを知らされるのです。

そしてダンサーと言う道を選んだ彼女は

「私の母斑は、私を表す大きな要素。個性的で、印象に残りやすくて、それは私が選んだキャリアで言えばとても重要なことだから」と受け入れているんですね。

これまでアザをマイナスにしか考えていなかった私には衝撃でした。

そして何より彼女が堂々とアザを受け入れているその顔がものすごく綺麗で輝いてることが眩しく感じました。

そう。個性なんだよね。

そう言えば子どもの頃、まだアザが顔にはなくて、白目にだけ青く出ている母斑をアカンベーして友達に見せて

「日本地図の形してるんだよ❣️」と自慢していましたっけ。自分にだけあるんだよって。

施術は全部で5回、二年間かけて行いました。

虫歯を治すだけで3万円くらいかかるアメリカで、莫大な費用がかかったのでは?と思う方もいると思いますが、費用面では治験と言うことで実費のみでしたので費用は負担できる額でした。

またニューヨークには友人がいて施術の時は宿泊させてもらっていたのでそこも助けられました。

在住地からニューヨークまでは電車で3時間。その度に少しずつアザが薄くなって行くことが嬉しくてたまりませんでした。

施術の詳しく内容はまた次の記事で✊