太田母斑2

母斑とは生まれつき(遺伝性)のアザのことです。

太田母斑は太田さんと言う医学博士が見つけたからつけられた名前だそうで、人口の0.1から0.2%に発症する、臨床的には少なくない疾患です。

でも患者の8割は女性。

男性女性、関係ないかもしれませんが、顔半分が黒くなってしまうので女性の方が気に病んでしまいがちかもしれません。

私も普段は自分の顔って見えませんし、生活してて忘れてることも多くて気にしてないつもりでも、写真に写る顔を見て「あーやっぱ青く浮いてる」とか、お化粧を直すときにマジマジと鏡を見つめてはため息をついていました。

遺伝が一番の原因だと言われてますが、私の家族にも親戚にも誰もそのようなアザがある人はいません。

だんだんと濃くなるにつれて、母は心配してか、私がお腹にいる頃に…なんて迷信的な話しをし始める始末💦

とにかくお医者さんに行こう✊

皮膚科に行って処置してもらおう✊

処置してもらって薬を処方してもらえば治るはず❗️と信じて疑いませんでした。

が。

当時は処置は無く、もし取るとしたら皮膚移植しかないこと。処方箋もシミ対策のビタミン剤を出せるくらいだと言われました。

皮膚移植。どこから皮膚を取るかと尋ねるとお尻からだと。皮膚の継ぎ目には縫合痕も残るし、顔とお尻では皮膚の肌理が違うからとても目立ちますよ、手術は勧めませんとのことでした。

青アザが無くなって、手術痕のある自分の顔を浮かべました。…それってもっとブラックジャックみたいだって思ったら、涙が出そうでした。

酷い。

肩とかお腹なら服で隠れるのに、なんで顔?

お医者さんは気の毒そうに、その当時の医療でできるのはそれが限界。太田母斑は難病なんだと説明してくれました。

治らないんだ…私の顔はずっとこんな青黒いままなんだ。

お医者さんをあとにした後、電車のホームに座ったまま、何本も電車を見送りました。

治らないってことも、アザとともに生きかなきゃいけないってことも全然受け入れられなくて。

何がなんだかわからない、わからないけど、私の顔はずっとこのままなんだと思うとチカラが入らなくてずっとホームにいました。

どうしたらいいだろう?

ムクムクと湧き上がって来たのは、お医者さんを変えればまた違う処置があるかもしれない➕

そうだよ✊街医者じゃ出来ないことも大きい病院なら出来るかもしれないってことでした。

次は大きい病院に行こう。

ほんの少し、希望が持てたような気がしました。

3に続く。