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1公演。

どうも、花粉症をアレルギー性鼻炎と言い張る私です。

いるよね、認めない人って。
全私がそれ。
でも花粉症の薬とか飲んでるので説得力は無しです。

前の記事はちょっと一旦引っ込めさせていただきました。
ある程度の方に読んでいただけましたし、デリケートな問題でその時のことを思い出してしまう方もいらっしゃると思いますので…。

まあ「因果応報」。
これに尽きると思います。

さて、話題を変えて今日は公演の話。

私はライブやお笑いが好きで良く現地に行きます。
まあこれは何回も書いているので分かり切ったことなんですけどね。

前も書きましたが遠征組なのでなかなか毎回は行けません。

なので地元や近くに来てくれるとめちゃくちゃ嬉しいし、その人たちが好きになります(単純)。

ツアーは何公演かあって、私が楽しみにしているライブは演者側からしたら何公演かのうちのたった1公演。
仕事で言えば作業のうちのひとつみたいな感じなのかな?

でも待っている方、見る方にしたら大事な1公演なんですよね。

以前、私の住んでる地域でライブ予定がありました。
ツアー発表になって地元開催を見てめっちゃ喜んで、チケット発売になってずっとずっと楽しみにしていました。

ところが直前でメンバーの体調不良で延期になってしまいました。
それはそれで仕方ない。早く良くなってね、と待っていました。
そして振替公演日の発表。
それも随分先になってしまいましたが、楽しみにしていました。

ところが同時期にコロナが広がってしまい、また延期。
その振替日も決まったのですが、直前にコロナ大爆発してそれもまた延期。

しばらくしたらそのライブハウスは赤字に耐えきれなくなって閉店になってしまったんです。

そのままバンドホームページには私の行く予定だったライブの「公演中止」の案内が。

何回も待ち続けて、ずっとずっと長い間楽しみにしていたのに、ホームページにたった一文。

「ライブハウス閉店のため○○公演は中止になります。チケットお持ちの方は払い戻しの案内が後日改めて発表させていただきます」

頭が真っ白になりましたね。
マンガみたいに「ガーン」ってなるのはこんな感じなんだなと。
ホントに頭の中で音が鳴ったように聞こえましたもん(医者行けよ)。

払い戻しなんてしたくないんだよ!
他にもライブハウスあるんだよ!
本来の場所よりは小さいけどそこでもできるんだよ!
そこに振り替えてやってくれよ!!
なんでそういうこともしないで中止にするの!!
なんで!なんで!!

ホントにこんな子供じみたことを思いましたね。

その時に思ったのは
「ああ、彼らにとっては何公演かのうちのたった1公演なんだ。飛ばしても他の場所があるから大した問題じゃないんだ」と。

いい歳したおばさんはちょっと泣きました。
悔しいのもあるけど、ずっと楽しみにしてた自分に腹が立ったってのもあります。何をいい歳して楽しみにしてたんだ、私は、と。

首都圏や大きな都市のライブハウスは生き残ったので公演再開したんです。
でも、ど地方の小さなライブハウスは力尽きてしまった。
止むを得ず中止になった土地もありましたが、メンバーのコメントでライブハウス閉店した私の土地は無かったことになっていたんです。

一瞬そのバンドを嫌いになりかけましたね。
あー、他の場所ではできてよかったね、と。

まぁ拗ねてたんでしょうね(笑)

でもこればっかりは誰も悪くないし仕方の無い事。
緊急事態だった世の中ではどうしようもない事なんだ、と飲み込むようにしました。

なので他の土地でかろうじて残っていたチケットを取って遠征しました。
あの時は今よりも感染力と威力が強かったので正直遠征は怖かったですね。

簡単に抗原検査もできなかったし、他の人に県外に行ったことが知られたらマジで石を投げつけられるぐらいの時でしたから。
田舎は本当にこういうのが強くて、近所に県外ナンバーの車が停まっているだけでよからぬウワサが広まるっていうのがありました。
どうだ、田舎って異質で怖いだろ??(笑)

でも、それでも観たい!ここまで待ったんだから観たい!
こっちで観れないならこっちから行ってやるわヴォケ!(言葉選べよ)
ちょっとヤケクソってのありました(笑)

感染者数や世の中の行動制限を見ながらだったのでぎりぎり2日前に取ったチケットは後方でしたが、メンバーが出てきただけで泣きました。
一音一音が嬉しくて、一語一語がありがたくて。

こうやってライブができるのは当たり前じゃないんだ、と。
そして客席はマスク、歓声無し、ジャンプもダメ。
メンバーのマイクにはアクリル板。そしてメンバー同士も距離を保ったままライブをしていました。
こんなにもガラッと変わってしまうのか…。
笑顔を見せるけど何となくステージ上で何とも言えない表情のメンバー。

それでもライブを見てやっぱりこの人たちのライブ好きなんだ、と改めて思いました。
一瞬嫌いになったけど、でもそれ以上にこの人たちの音楽や雰囲気が好きだし、この状況で一番打撃を受けているのはこの人たちなんだな、と。
ライブハウス閉店で中止になったのもこの人たちはちゃんと事情を受け止めていて、他でできるからいいなんて微塵も思っていない。

それにあの時の中止も関係しているのか、少し前までチケットの整理番号1ケタが続いたのでカモネギほいほいです(笑)

今はだいぶ緩和されてきてライブハウスも以前のように戻ってきているみたいですね。
人も戻ってきていて、元々キャパの小さいハコのチケット当たらねぇからライブハウスの今が分からんのよ(笑)

マスクしていれば歓声もOKになったんですよね?
モッシュやダイブはまだ禁止ですが、もう体力低下しまくっているのでできればこのまま禁止の方向で…せめてモッシュぐらいで勘弁してくだせぇ。

ちょっと前に別のバンドですが、地元のライブハウスに来た時にまだ私の地元では禁止だったはずなのですが、メンバーが登場の時から煽ってて嫌な予感したんですよね…。
「これってどこかで見たぞ?前回もこれでフロアが大変なことになったような…」と、あの時のデジャブ。
ライブ始まったとたんやっぱり以前のような前方推し、モッシュサークルが起きて「ぎゃぁぁあああ!!!!!」ってなりました(笑)
ダイブも起きてたけどダイバーの降りる場所が無くてそのまま戻されていたのは笑いました。転がってきて、そのまま戻されて転がって帰っていく…なんだこれ?と(笑)
いや、あの感覚忘れてたけどそーいやこんな感じだったね(笑)
サークルで流されて無事にはじっこに逃げれました。
知らない人と「早くね?まだコレ早くね??」ってなってました。

まぁこれはこれで楽しかったです。

でもね、だいぶショックだったのか、たまにあの時の思いが蘇るんですよね。
楽しく観てても、ふと「あぁ、これも何公演かのうちの1回なんだよな」と変な目線で見てる自分がいるんですよね。

でもそれは当たり前のことで。
それがあちらのお仕事なんだから。
それにプロなんだし、何公演の中の1公演でも手を抜くことなんてありえない。その土地土地を大事にしてくれているからこそ、今も回ってくれてるんだろうし。(こっちにはあれ以来まだ来てないけどな)

せっかく観に行ける1公演、余計な雑念を捨ててしっかりと楽しみたいと思います!


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