#6#都内で30坪。ずぼら夫婦のフツーの家づくり奮闘記:住宅プラン検討:間取り検討

前回


いよいよ間取りの検討へ

自分たちは、ハウスメーカーへプラン依頼を出す際に、こういった間取りにしたい、という提案を出していました。今にして思うとちょっと無理がある部分も多かったのですが、自分で間取りを検討する事で非常に勉強になり、メーカーさんが出してくれた間取りを調整してもらう際にも役に立ちました。

最初は方眼紙に手書きで書いていたのですが、さすがに面倒になってきて、3Dマイホームデザイナーというソフトを使って検討を進めるようにしました。これはその後家具レイアウトを考える際やパース(3Dに起こした内観、外観イメージ)の確認に役立ちました。

長いようで短い打ち合わせ期間

初期プランが出てから契約を行い、その後1カ月~1カ月半の間毎週打ち合わせを行い、間取りやオプション類を詰めていきました。この時期が一番打ち合わせ頻度も高く、大変な時期でした。
変更点を営業さんに伝え、営業さんが設計部の方へ伝え、お直しした設計が次週上がってくるという流れです。伝言ゲームになるため意図が伝わりづらく、もどかしい思いをすることもありました。

そういった部分も含め実際のところとても楽しいのですが、考えても考えても次々と変更点を思い付いてしまい、正直終わるのかなという気持ちもありました。とはいえ永遠に考えるわけにもいかず、設定された期限に合わせて検討を収束させていきました。

建築確認申請へ

間取りやオプション類が固まったら追加分の費用を追加契約し、建築確認申請へと入ります。これはハウスメーカー側がやってくれることなので何かこちらに作業がある訳ではないですが、行政側へこれから建てる家の建築許可取得を行うことになるので、これ以降家の作りに大きな変更を加えることはできなくなります。

間取りでこだわった部分

自分たちが間取りで特にこだわった部分を書いていきます。

  • リビングは1Fにする

  • 1Fに和室をつける

  • 居室以外は可能な限り引き戸にする

  • 洗面所とランドリーエリアは分ける

間取りを考える際の基礎

ここでは自分が間取りを考える際に学んだ事や、考慮したことを書いておこうと思います。

基本的なところを抑えておけば、自分で間取りを考えることは決して難しくないので、これから検討している方はチャレンジしてみると良いと思います。もちろん素人が考えた間取りなのでハウスメーカーさん側の調整も色々はいりますが気にする必要はありません。積極的に間取りづくりに参加することで、最終的にできた間取りに対して愛着がわくでしょう。

メーターモジュールと尺モジュール

間取りは基本的にはグリッド単位で考えていきます。このグリッドのサイズが1000mmのメーターモジュールか、910mmの尺モジュールかの違いがあります。国内のメーカーは多くが尺モジュールです。メーターモジュールですと、廊下やトイレなどが広々とします。一方尺モジュールの方がグリッドが小さいので小回りが利いた間取り設計が可能です。また日本産の家具や設備と相性がよいでしょう。
尺モジュールは日本古来の単位です。畳が2グリッド分で、一坪が4グリッド分となります。(つまり一坪とは2畳のことでした!)
日本では多くのメーカーが尺モジュールですが、メーターモジュールを採用しているメーカーもあります。自分が建てようとするメーカーがメーターモジュールか尺モジュールかは確認しておく必要があります。

各設備のサイズ

設備ごとにおおむね必要なグリッドは決まっています。これより小さくできることがありますが、過ごしにくくなったり、法令上の問題が発生したりします。(以下、すべて尺モジュールです)

  • トイレは1x2グリッド

  • お風呂は2x2グリッド

    • 一般的な1616と呼ばれるサイズ。これより小さなサイズもあります。

  • キッチン(ペニンシュラタイプ)は3x2.5グリッド

  • 階段は4グリッド

  • 玄関土間は2グリッド以上、玄関ホールは2グリッド以上

  • 洗面+ランドリーエリアは4グリッド

水回り

キッチン、お風呂、トイレといった水回りはなるべく近い位置にまとめておくと配管が短くなり施工コストが低下しトラブルの可能性が低くなります。

視線を意識

どこからどこに視線が抜けるかは気にしておくのが良いです。例えばリビングからトイレの中に視線が抜けるのはあまりよくありません。
玄関ドアを開けたときに洗面室や脱衣所が見えるのも危ないです。
キッチンから子供が遊ぶエリアが見えると、家事の最中も安心です。

上下を意識

2階以上を作る場合、上下の位置関係も注意します。1,2階のトイレが近い位置にあれば、排水管が短くなりそうです。
浴室の真上、または真下の部屋は誰かが入浴中に音が気になるかもしれません。

階段下の工夫

標準的な階段は4グリッド必要ですが、上り階段の後半2グリッドは下階のトイレと重ねたり、収納を作ったりと工夫ができます。
玄関ホールを1グリッドとし、さらに階段下としている間取りを見たこともあります。

外側を意識

窓の位置やエアコン室外機の位置を意識しておくと良いです。窓は外から見たとき横や縦のラインをそろえるときれいに見えます。
窓を開けたとき真下に室外機があると、音が気になるかもしれません。
できれば隣家の窓の位置なども気にして、窓を開けると目の前に隣家の窓…のような状況を避けると良いでしょう。

居室どうしの位置関係

隣り合う居室は音が聞こえてしまうかもしれません。思春期の子供やテレワークする人がいる場合注意が必要です。
部屋の間にクローゼットを用意したり、壁の中に防音材を入れると緩和できそうです。

吹き抜けは十分な検討が必要

吹き抜けは採光面で有利ですが、暖房が効きづらかったり、2階まで音が抜けてしまったり、窓の手入れがしにくい、といったデメリットがあります。天幕カーテンや床暖房、電動カーテンなどデメリットを打ち消す検討が必要です。

その他

超細かい点について

  • 窓を横の壁にビタ付けする場合、壁の影が出なくなるオシャレさがありますが、カーテンレールが特殊になったり、エアコン等の影が気になるかもしれません。

まとめ

ここが一番楽しい時期ですので、頑張って検討しましょう。しかしながらまだこのあとに検討する項目も残っているため、ここでエネルギーを使い果たしてしまうと電気設備検討あたりでダレてしまい、しっかり検討する集中力が出ずにテキトウに決めてしまい後悔することになってしまいます。

次回


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