幼少期②

とにかく幼少期から対人関係が苦手だった。
入園式の日、隣に座っていた男子に何か言われた。
内容は全く覚えていないが、顔、口調は覚えている。
その男子が出している雰囲気が怖く、泣いてしまう。
言い返すという言葉は、私の辞書に無かった。
その時先生は、その男子に注意をしたのかもしれない。
ただ私は、それに味を占めたつもりは無かった。
「怒られてる、ざまあみろ」とも思わなかった。

ただ、私がすぐ泣くのは当然と、どこかで思っていた。
前回の記事でも書いたが、親に
「それくらいで泣くな」といくら言われても、すぐ泣いていた。
でもその時、同時に思ったことは、
「心が弱いのは悪いことなんだ」
「強くならなきゃいけないんだ」
ということ。
私が通っていた幼稚園は、お祈りをよくしていたんだけど、
「お心が強くなりますように」とお祈りをしていた。
このお祈りの内容、自分で考えたのか、先生が考えたのかは覚えていない。

でも私は、やっぱり思っていることをうまく表現できなかった。
それはクラスメイトへの接し方でも徐々に現れていく。

つづく。

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