見出し画像

人の話に集中できないわけ

人の話が聞けない、聞いていても途中でわからなくなる。こういった経験ありませんか? 私、しょっちゅうです。だから、1回聞いただけでわかる人、うらやましいです。

どうして集中して聞けないのかというと、その話している人のなんらかの特徴を見つけてしまって、そこに意識が飛ぶから!!

例えば、ニュースを見ていてもメインキャスターから報道記者とか大学教授とかに話を振って、たまにしか出てこないような人がバーンと出てくるじゃないですか。その方たちの珍しい氏名、着ている服、メイク、一番反応するのが太い眉毛。そういう方を見つけると、その人がどんなに切迫した現場の状況を伝えていても内容なんか1個も入ってこない。眉毛な人を見つけたらもうロックオン! 「なんて立派な眉毛なんだ~~!」と興奮してしまう。別に眉毛フェチではないのに異常に反応する(これはテレビだけでなく外出先でも同じ)。

年末も単発バイトにでかけた時、バイト取りまとめ役の社員さんがまんまジャンポケ斉藤さん。顔を見てしまったが最後、説明が入ってこず、申し訳なかったのですが「もう一回いいですか?」と聞き直す始末。

環境に慣れてくれば反応しにくくなるんだけど、初見のものとか初めての場所とか「初」のものは超危険。刺激や情報が多すぎて話どころではないのです。

そういう特性をわかっているので、「ちゃんと話を聞こう」と思うときはあまり相手の顔をジッとみないようにしてメモをとることに。普段から小さなメモ帳を持ち歩いております。スマホのメモ帳でもいいんだけど、これって相手によっては失礼だったり、スマホ禁止環境、まして面接のような場面ではご法度ですし。

それにしても、いろんなものに反応する中で、なぜ「眉毛」に異常反応するのか自分でも謎。人混みに行っても無意識に眉毛探してしまうのよ。もう自動で眉毛センサー起動しちゃうもの。

思い起こせば中学1年の時。中学最初のクラスメイトって、他の小学校2校くらいも混ざってくるので、クラスの半数以上が初めて会う人たちだったわけだけど、同じクラスになった別の小学校から来たであろうとある女子のお顔にある種の眉毛ショックを受けた記憶を思い出した。

色白で目がクリクリしていて、おかっぱで、唇はぷっくり。一見ふんわりしたかわいい部類と思いきや、一番目を引いたのは眉毛。女子にしてはとてもとても立派な太い眉毛で、目の大きさも相まって確固たる意思すら感じる。

もうね、眉毛から発する「あたしはこうよ!」という存在感。初めてその子を見た時、なんともいえない「初めて見る顔ショック」とでもいうのかな。珍しいものを見たような、1度見たら忘れないお顔立ち。その存在にいいも悪いもなくてただ圧倒されることってあるじゃないですか。そんな感じ。そういうのって一発で存在を認めてしまうでしょ。

クラスメイトとして関わっていくうちに、本当にその子はマイペースでしっかりした子だった。ふんわりした感じなのにいい意味で流されない、悪い意味ではトロい。でも「芯」がある。周りはどうであれ私は私という在り方。

今思うと、その子が私の眉毛センサーの起源なんじゃないかと思う。そのどっしりとしたマイペースさ、中学1年生にして私にはない「芯」を持っている子。そこになんらかの憧れ=眉毛に象徴されたのかなと。

決して太い眉毛の人をディスっているわけではありません。太い眉毛の方を見るたびに芯の強さがあるのかなー、立派だなーと思って、芯の強さを勝手にインストールしている気になっているだけです。それに、私、眉毛薄いので羨ましさから来ているのかもしれません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?