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修行の時代は終わった

久しぶりにDVD見ながら動こうと、目当てのディスクを探したけど見つからない。定位置にあるのは映画とかそんなのばかり。うっすらと、以前「エクササイズがんばろう」と、それ系の2枚はあえて別の場所に保管したような記憶が蘇る。そういう余計なことするとわからなくなってしまう、あるあるである。

「あるとしたらここ」

そんな場所、けっこうチェックしても見つからない。探しながら「なんかここ汚いな」で片付けもはじまり「もうこれいらない」で不用品整理できちゃったりと、怪我の功名もあったりして。そんなことしながら、けっこうくまなく探して、探してるつもりだけど出てくる気配がまったくない。見つかる気が、しない。

目当てのDVDはかなり硬派なもので、その道の大御所の先生が門下生たちと黙々とルーティーンを行うような内容。「エクササイズ」というより「行」の方がしっくりくる。後半になってくると、これかなり鍛えている人じゃないとできないよね、もちろん私もできないけど、な部分がほとんど。私にとってはチャレンジ的内容のものであった。

でも、だからこそ、その「久々に厳しめに動いてみるか!」と思った心の炎を消したくなかった。そんな気持ちで、けっこう一生懸命探したのに。なんでここまで、出てこないの?

と。

ふと、あるDVDが目に入る。

今日はこれ…やっとく…のか?

それはごく最近買ったばかりの、エクササイズDVD。
パッケージからわかるように、ちょっとイロモノっぽい。

たまたまネットで知ったインストラクターさんが面白すぎて、勢いで買ってしまったものの、自主制作?なのか音質がイマイチだったり、セクシーさを打ち出した衣装やコスプレ?がキワモノっぽく、なんだか見てはいけないものを見ているような気分にすらなり、まだ最後まで通して見れていなかった。

ただ、一見イロモノっぽいインストラクターさんではあるけれど(またそこが魅力なんだけど)、実はなかなかすごい実績のある方で、言葉遣いも綺麗。お笑い要素もありつつ、内容・動きに関しては本格的なんだよな、とは感じていた。

淡々と黙々と厳しい練習をするような内容とはかなり路線が違うけど、とにかく何かしら体を動かしたい!の思いと、そのDVDもまだ最後まで見てないし、で、結局やってみることにした。

で。

結果。


非常〜〜〜〜〜〜に、良かった。

勢いとはいえ、そのDVDを買ってみようと思った時、ふとよぎったのは「きっと私に必要な要素があるんじゃないかな」という思い。

笑い。
セクシーさ。
可愛さ。
華やかな衣装。
メイク。
見せ方、魅せ方。

もちろん、内容が質の良いものであるという大前提はあるけど、その表現の幅はきっともっと、どこまでも自由でいい。きりっと真面目に伝えるやり方もあれば、笑いを伴うやり方、可愛らしさからアプローチするもの、セクシーさを楽しむもの。表現は人ぞれぞれ、色々あっていい。

一糸乱れぬ、きっちりとしたやり方だけが正しい訳じゃない。

頭では理解してるつもりでも、私の中にどこか、染み付いているんだな。「真面目であることだけが正しい」そんな思い。笑うことがどこか、ふざけているような、遊んでいるかのような。それが悪いことかのような。

でももうそれ違うよねと、確かにハートは感じているから。

そこら辺自分の中で、くつがえしたい。

本当に自分の人生彩ってくれるモノコトって、何だろう?

素直に「楽しい」と感じる自分のセンサー、もっともっと信じていい。

修行の時代は、終わった。

DVDをやりながら、私は笑ってた。

最初は気になっていた音質なんかも、気にならなくなっていく。

最初はけっこうゆるめだと思っていたら、どんどんキツくなる、後半何度「まじか!」と、言ったことか。

でも何だか楽しい。
でも何だかやりたくなる。

カラフルでセクシーでイロモノっぽい衣装も、可愛い。素敵。

汗かいた。
息切れた。

ああ、楽しかった。

面白かった。

また、やりたい。


何かを達成する手段は、ストイックに必死にやるやり方だけじゃない。

セクシーに可愛く楽しく笑いながら達成、も、ありだ。


望まないなら修行の時代は、もう終わっていいんだよ。

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