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単純な、好き。

最近、私の中で漫画が暑い、違う、熱い。
大体、そもそも、昔から漫画は好きだった。

でも、成長するにつれ「漫画が好き」って言いづらくなった。自分の中に「漫画好きな大人ってどうなの」というジャッジがあった。そう、昔はいちいちジャッジをしていた、これはインなのかアウトなのか、アリなのかナシなのか。自分がどうしたいかよりも世間の顔色を伺っていた。そんな私の判断基準においては、大人が漫画を読むのは「アウト」だった。たとえ自分が読んで面白かったとしても。それを認めてしまうのは、公言するのは「ナシ」なのだ。

こんな風に自分がどう感じるかじゃなく「世間的にアリかナシか」という判断基準で生きてきたから、自分の心はどんどん閉鎖されていく訳だけど、そんな自分に窒息しかけて、やっと気づいて。自分の心をないがしろにし続けてきたことにも気づいて、知って、認めて、開放して、ゆるめてあげたら。今度はどんどん「好きだったこと」が、浮かび上がってきてくれた。漫画もその、ひとつなのだった。

心を解放すると、素直な好き、が顔を出す。

理由なんて、わからないけど。
わからなくても、読んでいて楽しい。
わくわくしたり、ぞくぞくしたり。
じーんともする、うーんと唸る。
感嘆する。感心もする。

なんでこんなに自分が面白いと思えるもの、なかったことにしちゃってたんだろうね。

今からでも遅くない。

外側の型に合わせて、断ち切ろうとして、なかったことにした思い。

本当は好きだったのに。
本当はやりたかったのに。

無理だって決めちゃった思い。

いつからでも、やれる。
いつからでも、またできる。

自分がそれを好きだったこと、その感覚を思い出せたら。

世間のジャッジはひとまず脇に置いて、

面白かったこと、思い出そう。


好きを、思い出すのだ。

単純な好きを。

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