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お金って。2

振り返ってみると、お金に関する思いは常に矛盾と一緒だった。

自分にとっては好きなものを手に入れることのできる嬉しいもの。
であると同時に、大人や世間から与えられるイメージは良くないもの…お金の話するのは品がない、無駄遣いは悪いこと、稼いでる人はどこか悪どい、借金してる人は問題がある…等々。

「お金は悪いもの感」は、確かにあった。

そして私自身、お金とフラットにつき合えていない自分を感じる。
お金に関するこの矛盾から脱け出せていない、どこか固まっているような。

本当はもっと、お金に対して、何というかフランクでいたい。
もっとリラックスした、ハッピーな関係でありたい。

リラックス。

そう、リラックスしたい。

そう私、ずっと、お金に対して緊張していたのだと思う。

なくなると困るもの。生きていけないもの。
でもありすぎても、災いのもとになるもの。
とはいえ、稼ぎがないのは明らかに敗者。
稼ぎがあることこそが、勝者の証。

ああそうか。
そんな「勝ち敗け」のループの中に「お金」は組み込まれていたのか。

お金がない状態は、惨めさを生み出す。
お金で困っている人は、憐れまれる。蔑まれる。

それらは、負け。

でもお金さえあれば、何でも手に入る。
悩みから解放される。幸せになれる。
お金を稼げば人生の成功が約束される。

人生に勝つためには、お金なんだ。

勝つか敗けるか、生きるか死ぬか。

そんな考えが根底にあったら、それはお金に対して緊張もするだろう。
本来はそんな、勝ち敗けの手段じゃないはずなのに。

きっと「お金は勝ち敗け」の世界は確かに存在していた。

その価値観の中で、上を目指して必死にやることが成功だと。

ただ自分はもう、その世界にはいたくはない。

お金との緊張感の中で生きていたくはない。

おそらく幼少の頃、最初に感じていたシンプルなお金に対する思い。

「お金は好きなものを手に入れることのできる嬉しいもの。」

そこに戻りたい、素直に。

フランクで、ハッピーで、リラックスした関係に。


つづく。



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