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党首討論とは何か?

先ほど党首討論を行ってまいりましたが、改めて党首討論とは何か解説したいと思います。

党首討論というのは、与党の党首・総理とその時の野党の党首しかできない討論なので、10人以上の議員が所属している政党の党首しかできないということになっています。
もともとは二大政党制の国であるイギリスでやっていたクエスチョンタイムというモデルに導入したのですが、最初はこれで週に1回ぐらいやって、党首同士が国の在り方を堂々と議論するのを国民に見ていただくという、ある種の二大政党制を前提としたような仕組みだったんです。

最初は1999年11月に小渕総理と当時鳩山民主党代表がやったのが最初で「何食べてきたんですか」とか「冷めたピザでも美味しいピザがある」とか、そういうやり取りだったと思っているんですが中身の政策的なことは覚えていないんですが、最初はあったということです。

ただ、その後に政党の数も非常に増えてきて1対1という感じはないし、本家本元のイギリスでも二大政党じゃなくなっていて、例えば自由民主党があったりスコットランド国民党があったりするので完全な二大政党を前提にした1対1ということが崩れちゃってます。

加えて、ある種1対1でやる前提にもともと40分の時間だったのが、多少45分には伸びたんですが、ただ1対1じゃなくて少なくとも今回でも4人の党首がやるわけですから、私なんか議席に応じて割り振られると3分しかできなかったということで、非常に堂々たる討論というのとは少しかけ離れてきているというのも事実だと思います。

あと一番いいのは役人のサポートなく細かい数字じゃなくて、堂々と国のあり方を議論し合う政治家同士のやり取りが魅力なんですが、今回もなぜか「何聞きますか」って言って総理側から事前の質問通告を求められたんです。
それだったら普通の予算委員会と変わらないし、党首討論はいつもだったら我々が総理に聞くだけですけど、総理から我々にも聞いていいということになっているので、それだったらこっちも総理に「何こっちに聞くのか通告出せ」って話なんで、なんか事実上役人サポートがないんだけれども、総理の周りが忖度したか何か知りませんけど、「何聞くんですか」って事前に聞いてきているのはどうなのかなという気がして、本来の政治家同士の細かい話ではなくて、その時の思いをぶつけ合うっていうことをやるべきなんですけど、これも形骸化してきているなという気がします。

週に1回予定したということですけれども、週に1回どころか今回岸田総理とやるのは初めてでしたから。
もう何年も総理就任してから。
その意味では党の数も増えてますから、全体で45分じゃなくて1人最低10分とか20分与えて、1時間半でも2時間でもやるというぐらいに、これは与党側が大きな心でやるべきだと私は思います。

でも私はこれ意義があると思っているのは、この時700人以上の衆参の議員がいますけど、その時は総理とその時立っている野党の党首のこの2人を全国会議員と、そして例えば霞が関とか関係者が2人だけを注目している瞬間です。
議場にもいつもとレイアウトを変えて衆参の議員が集まってくるのが皆座りきれないんで立って見てる人もいっぱいいるわけです。
それぐらいある種緊張感のある場です。

2012年11月、野田総理と当時野党だった自民党の総裁である安倍さんが向き合って「もうここで解散しましょう」と言って野田さんが言ってボロ負けしたっていう。
結果はいかがなものかと思いますけども、大きな政治を動かすきっかけにもなったということなんで、今回は短い時間でしたけれども、我々も議席を増やしてさらに時間をとって堂々たる議論を党首討論をやりたいし、今度逆に党首討論を受ける側でもやってみたいなと。
ちなみに今回岸田総理、そして立憲の泉さん、維新の馬場さん、共産党の田村さんと私だったんですけど、この中で党首討論は総理含めて皆初めてなんです。
安倍さんと菅さんとやった経験者は私だけなんです。
だから今回は実は皆さん初めてで、私だけが経験者ということだったんで、今度はしっかり時間をとってやれるように党政拡大にも努めてまいりたいと思っています。

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