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肉球ケア
一見、どの部分なのかも良くわからない写真ですが「肉球」です。肉球(パッド)の間から毛がボーボーに伸びてしまってパッドを覆ってしまっている状態。フローリングはスケートリンク状態ですね(汗)。
この肉球の隙間の毛はワンコによって、ぐんぐん伸びるコもいれば、数か月経ってもあまり伸びてないコも・・・犬種でなく個体差が大きいです。サロンへ行くとツルツルに刈られて、神経質な気にするタイプのコだと舐めちゃって赤くなったりする事も・・・とは言え、舐めないように長めに残すと飼い主さんに「すぐ伸びる」と指摘されたりして(笑)何が正解なのかは飼い主さんと相談して決めなければいけません。
でも基本的に
ニンゲンも含め、「毛」って必要だから生えてるはずですよね。私達、特に女性は「無駄毛」呼ばわりして(笑)何十万円もかけて脱毛したりしますが、それなりにその部位を保護するつもりで毛は生えているはずです。それはワンコも同様。トリマーさんもきちんとした先生に習っていれば、肉球の隙間の毛で「足裏」を守っている事は学んだはず。ですが、今はほとんどのワンコがアスファルトの上のみを歩き、山の中や藪の中を走り回る機会のあるコはかなり少数派。なおかつ、肉球の隙間までスッキリと毛を刈った方が見た目もキレイで飼い主さんに喜ばれます。したがって多くのトリミングサロンではスッキリと足裏を刈るお店が多いのです。
でも現在の住宅事情では多くの家庭にフローリングのエリアがあるので少なくとも肉球が4つきちんと見える状態はキープしたいものです。肉球のある足裏はワンコが唯一汗をかく場所、として知られていますがしっとりする事で滑り止めの役目を果たしていますが写真のように毛がボーボーで肉球を隠してしまっては意味がありません。また多くの飼い主さんは気付いていませんがトリミングの必要な長毛犬種は良くこの肉球の間が毛玉になって固まっています。それを刈り取るたびに「気持ち悪かったろうなぁ」と思います。だってニンゲンの足裏の大きさとしたら足裏に常にゴルフボールがくっついているようなモノですから・・・!
また、今の季節は乾燥してひび割れたようになっているワンちゃんも多いです。肉球ケアのクリームなども多く売っていますが・・・私はそのクリームなどを塗った状態でフリーリングを歩かれるのがちょっと・・・(汗)イヤなんですよね。職業柄多くの商品を試す機会がありますが塗ってすぐに歩かせるとどうしてもフローリングにペタペタと・・・う~ん、やっぱイヤ(笑)。なのでお客様にはお散歩の前にたっぷり塗ってお散歩に出かけ、戻って水拭きしたくらいがちょうどいいかも?とお伝えしています。もしくはローションタイプがオススメ・・・って単に私の好みです。
肥満のコに多いのが肉球の毛羽立ち&ひび割れです。そもそもの耐えられる体重を超えてしまって肉球が悲鳴を上げている状態ですが、もちろんまずは適正体重にダイエット、が原則ですがこの毛羽立ちは元に戻りませんから毛羽立っている部分はカットするしかありません(痛みはありません)。それから頻繁にケア用品を使っていくしかありませんが、多くの飼い主さんはあまり気にならないようです・・・トリマーはとても心配ですけど。
たかが肉球ですが、されど肉球で毎日多くのワンコの足裏を見ているとどんな生活をしていて、どんな頻度でサロンに来ているのか一目瞭然!あまり日の目を見ない(笑)部位ですが、ワンコの肉球は多くを語っています。
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