ステイホームの日々

わたしは都内の不動産屋で働いています。

ドラマ「家売る女」のあの感じと思ってください。

売れる人が偉い世界で、わたしも細々頑張って生きています。

そんな私ですが、このコロナの影響で約2ヶ月間の自粛生活を余儀なくされました。

成果を上げるために働くことが一番だったのに、

家でごろごろしているのが正義の社会になりました。

毎日働き詰めでなにも考えたくなかった日常から、突然解放されたのです。

まさに強制的パラダイムシフト!

自粛警察なる人も現れたそうで(自分の近くでは見たことないけど)

家にいない人を断罪し、ステイホームの空気を助長しました。

仕事で仕方なく出てくる人たちがテレビに映され、

まるで悪いことをしてるみたいにカメラを避け、いぶかしげな顔で歩いていました。

そういう映像を見てると顔を伏せたくなりました。

こういう現象を共感性羞恥というらしいですね。

さてさて

そんな状況だったので、わたしは非国民とならないよう時代の正義の渦中にいたわけです。

(わたしは根っからの凡夫なので、しなければいけないからする、という考え方が身に染みています。いつかヒーローになりたいです。)

家にいる時間は無限にありました。

やることがないので最初の頃はたくさん寝て

暇を感じる時間をすこしでも少なくしようとしました。

ご飯も一日一食です。

昼間寝て夜も寝ました。

(よくそんなに寝れるなと思いましたが、疲れていたんだと思います)

そんな怠惰すぎる生活をしてもなんの後ろめたさもありませんでした。

だってもともとなにも期待されてない1日だったから。

ただ過ぎ去ることだけが目的の1日だったから。

体力も回復してくると、寝ることにも飽きてきて、自分に仕事を課すようになりました。

宅建の勉強を毎日するようになりました。
(すみませんまだ持ってなくて…汗)

料理を楽しむようにもなりました。

ずっとやってみたかったブログも開設しました。

小説を読むようになりました。

日々の生活が、積極的で面白いものになりました。

もともと文学部で本を読むのはまあまあ好きなんですが

社会に出てからは読むという能動的な作業がしんどくて、ページをめくることも苦痛に感じていました(鬱じゃないよ)

暇を持て余して、やらなくてもいいことをわざわざやって楽しんでる生活って

素晴らしいなと思いました。

忙しく働くことが当たり前だと思ってたけど、生きることは働くことと同義ではないから

自分である時間を楽しもうと思いました。

もちろん、経済的な後ろ盾があったからこんなに自由にできたんです。

会社から普通にお給料がもらえたから、焦りもなく

仕送りのある大学生のような気分でいられたんです。

本当に会社には感謝しているし、明日から頑張ろうと思うのです。

感謝を感じることができるようになったことも、1つコロナで得られたことです。

医療関係者の方、スーパーで働く方、インフラを整えてくれる方、

たくさんの仕事があって初めて、わたしが生きられるんだと感じました。

そこから派生して、

生き物すべてが同等に1つのいのちを持って地球を回しているんだと感じ

人間を特別だと思うのはやめようとも思いました。

地球ワンチーム🌏

もう少しで菜食主義者になるところでしたが

いのちに感謝して、食べることにしました。

コロナはたくさんの人の命を奪い、日常を奪い、政治家その人の在り方も露呈させましたが

制約があるときに

人はこれまでの自由を認識することができるんだと感じて

全くマイナスだったわけではないと思うようにしています。

わたしは災害というのが自分の身に直接降りかかったことがなかったので

今回はとても勉強になりました。

長々と読んでいただきありがとうございました。

おわり








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