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【声優養成所講師からキミへ】声優を目指すのがツラくなった時に読んでほしい

どうも、福原安祥です。

ナレーターをしたり、声優養成所の講師をしたり、会社の経営をしたりしています。

今回のテーマは『いま、ツラいキミへ』です。

最近ですね、後輩から「知り合いが『あんじょーメソッド』見てます」って言われたりします。

収録現場でディレクターさんから「じゃあ安祥さんよろしくお願いしますメソッド~」って言われて「知ってんの!??」ってビックリしたこともありました。

チャンネルを知っていただいてる方が増えて、すごくうれしい。そしてちょっと恥ずかしい。笑

こうして見てくださる方が増えているので、初期の頃に比べると、僕の声がみなさんに届く機会が増えたと思います。

この機会に言いたいことがあるんですよ。

今回は、全国の声優養成所生、声優専門学校生、新人声優さんに向けた内容です。

みなさん声優を目指して、声優養成所なり声優専門学校、あるいは声優事務所に入ってここまでがんばってきたと思うんです。

でも声優業界ってめちゃめちゃ競争社会ですよね。

ご存知の通り、需要と供給がまったく合ってない業界です。

その現実にぶち当たって、打ちのめされてる方も多いと思います。

「好きで声優を目指しはじめたのに、いつの間にか目指すことが苦痛になってる」っていうのは、ホントによく聞く話です。

なので今回は、夢を追うことがツラくなってるあなたへの、僕からの処方箋です!受け取りやがれ!

動画で見たい方はこちらをどうぞ。

あんじょーメソッド(YouTubeチャンネル)

声優になりたいのにツラいキミへ

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まずお話ししておきたいのは、「視野が狭くなってないか?」っていうことです。

世の中的に、声優業界は厳しいっていう話がよく出ているせいで、周りの業界が見えなくなっている人がけっこういます。

自分が声優業界にいるとどうしても見えづらくなってしまうんですが、プロになる確率が低いのは声優業界だけじゃないんです。専門職だとあるあるですよ!

たとえば、プロ野球選手になれる確率ってめちゃめちゃ低いんですよ…。どれくらいか知ってますか?

いろんな統計がありますけど、高く見積もっている統計で…

0.1%です。

声優になるよりムズい!

こんなふうに、専門職でプロになるのはメチャクチャ確率が低いんです。声優に限らず別のジャンルでも難しいってことですね。

悩んだり苦しんだりしてる人って、よその業界にもたくさんいます。そういう人たちも、日々夢を叶えるために猛練習してるわけですね。

悩んでるときって、どうしても視野が狭くなりがちです。

意識的に視野を広く持って、「違う業界にもがんばってるヤツがいるんだろうな」とか「負けねぇぞ」っていうふうに思ってもらえると、ちょっと救われるかもしれません。

感情に支配されるな

で!ここからが今日の本題なんですけど、さっきから言ってるように、ツライときとか悩んでるときっていうのは「視野が狭く」なっちゃってます。

言い換えると、「感情に支配されてる状態」っていうこと!

「なんでうまくいかないんだろう」とか「なんで評価されないんだ」とか「なんでわかってくれないんだ」とかのマイナスループって、全然止められないんですよね。永遠にグルグルしちゃいます。。

じゃあどうすればいいのか?

コレ、ホントに覚えといてほしいんですけど、ツライときとか苦しいときは…

「感情を捨てろ」です!

「感情捨ててどうすんの?」って思った方も多いですよね。なにが言いたいのかというと、「感情じゃなくて頭を使え」ってことです!

なんで僕がこんなにハッキリ言えるのかというと、僕が20代の頃、これで失敗したからなんですよね…。

声優志望だった頃の失敗

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20代の頃の僕は、それはもうすごい天狗になってました。新宿から高尾くらいまで鼻が伸びてたと思います。笑

声優養成所の中だけで評価されている、超井の中の蛙だったんですね。

なので、外に出たときに評価されず、オーディションにも受からないっていう状態でした。

でも、自分の中では「オレすごい!」って思ってるので、周りに対して「なんで評価してくれないんだ?」とか、「なんでオレの良さをわかってくれない?」みたいなふうに思ってたんです。

これがずっとループして、もはや無限地獄。

ずーっと「なんでなんでなんでなんでなんで…」って思ってるんですよ。

感情に支配されちゃって、なんにも見えない状態ですね。

コワいのは、その状態がヤバイってことに本人が気づいてないこと。

実際に僕は「なんで地獄」を何年も繰り返してました。

でもいまならわかるんですよ。感情じゃなくて、頭を使えばよかったんですよね…。

悩みには感情じゃなくて「頭」を使え

「頭を使う」って具体的にどういうことかというと、自分の悩みの原因を突き止めるってことです。

「なんで評価されないのか」「なんで自分はダメなのか」っていう「なんで」の部分をちゃんと考えるってことですね!

「なんで」って言葉の不思議なところなんですが、悩んでいるときに「なんでダメなんだろ?」って人に聞いたら、疑問形になりますよね。

だから相手から「こうだからじゃない?」って答えが返ってくるんですけど…

不思議なことに、自分に問いかけると「ひとりごと」になっちゃうんですよ。

「なんでダメなんだろ~、はぁ…」で終わりなんですよね。

「なんでダメなんだろう」っていう問いに、ちゃんと自分で答えなきゃダメなんです。

自分の疑問に自分で答える。そして自分が悩んでる原因を突き止めなきゃダメってことです。

ただ、そんなこといっても、人間そんなに器用じゃないですし、そんなに強くもありません。僕だってそうです。

「なんで」を追求するっていうことは、自分の悩みと向き合うということ。

よほど強い人間じゃないとできないですよね…。だからこそ、悩みの原因を突き止められないんです。

じゃあどうするかというと…「自分を客観視」しましょう!

自分を客観視しよう

これもめちゃめちゃ難しいんですけどね~!

僕も20代前半くらいのときに、大人から「もっと自分を客観的に見なさい」って言われて「なれるかアホ」って思ってたんで。。

でも、自分を客観視できる方法があります。それは…

「ゲーム感覚」にするってことです!

自分をゲームキャラにしてみる

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スマホアプリでもなんでもいいんですけど、育成ゲームをやったことがある人ってけっこういると思うんです。やったことないって人も、イメージは湧くと思います。

ゲームの中で、キャラクターとか動物を育てていくものです。

その育てる対象を「自分」にするんですよ!

自分をゲーム内で育てていくイメージですね。

「声優になりたいキャラが、声優としてデビューする(売れる)まで育てる」っていうゲーム。そのキャラを自分にするんです。

人間って、人のことだと冷静に判断できたり、欠点を見つけることができるんですが、自分のことになると急に冷静さを失って、欠点がまったく見えなくなりがち。

なので、自分をゲーム内のキャラクターにしちゃって、自分を離して見るんです。

自分を離して見ることで、うまくいってない原因が見えることがあります。

ゆるゆる楽しむことが大事

このときに大事なことがあります。

育成ゲームって…基本的に超ユルイじゃないですか。長期間にわたってゆっくり楽しむゲームですよね。

なので、ゆるりとやってください!

「このキャラ…思いきってファッション変えたらデビューできるかも?」とか、「がんばってマネージャーに話しに行くイベントを作ってみようかな」とか、「単純に技術不足かもしれないから練習量増やそうかな」って感じで、ゆるゆる可能性を挙げていって、それを実行していくのが大事なんですよ。

それを繰り返していくと、ゲームと一緒で成功することもあれば、失敗することもあります。

失敗しちゃったらヘコむ人がいますが、それってスゴく間違ってます。

だって、行動を起こす前の自分と比べてみたら…スゴく前進してませんか?前進してるんですよ!

ずっと「なんでダメなんだろう。なんでなんで…」って思ってた自分と、可能性を考えて「こうすればいいんじゃないかな」って一歩踏み出してみる自分。全然違いますよね。

だから失敗してOKなんです!

ツライときとか悩んでるとき、「自分は前に進めてないな」って思ったときには…感情をいったん捨てて、自分をゲームキャラにしてみる。自分と離して考える。

原因と解決できる可能性をゆるゆると考えて、それを実行していく。

これをやってみてくださいね!

今回のまとめ

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今回は『いまツラいキミへ』というテーマでお話ししてきました。

読んでくれている方からすると、僕が先生的なポジションなので、僕のことをスゴい人だと思ってる方もいるかもしれません。

でも、僕も悩みでいつもいっぱいです。溺れそうです。笑

「なにに悩んでんの?」って思うかもしれませんが、わかりやすいところでいうと、YouTubeチャンネルはすごく悩みましたよ。

いまでこそ見てくださる人が増えてきて嬉しいんですけど、YouTubeチャンネルを始める前は膝ガクガクでした。。

一番怖かったのは、「誰からも相手にされなかったらどうしよう…」ってことです。

だって僕、声優養成所の講師もしてるわけですよ。生徒からしたら、YouTubeでスベってるヤツの講義聞きたいですか?僕だったら絶対聞きたくないです。笑

ただ、僕はさっきお話しした20代の失敗から学んで、不安とか悩みとか、そういうツラい感情をいったん置いといて、冷静に「自分のできること、自分が教えられること」を整理してYouTubeを始めました。

30代になれば、ある程度そういうことはできるようになってきます。

でも、自分を客観的に見れる能力は、若ければ若いほどいろんなところで役に立ちます!

いまツライ人、悩んでる人は、その感情をいったん捨てるなり置いとくなりして客観的に自分を見る訓練をすると、いい循環になってくると思います!忘れないでくださいね!

苦しいときもあると思いますけど、夢を追い始めたときって「読むのが楽しい」っていう気持ちがあったと思うんですね。

その気持ちを忘れずに、日々楽しく努力してくれることを願ってます!がんばってくださいね!

それではまた。

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