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銀座から日本橋。

今日は銀座で激しく買い物をしてから、お江戸日本橋亭で『左甚五郎という男』を聴きました。甚五郎噺というのは、名工・左甚五郎が貧乏臭い格好であらわれ、奇跡的な作品を彫り上げ、最後に素性がわかって全員驚くという水戸黄門方式です。NBAの選手がおじいちゃんの格好でやってきてダンクを決めたりする動画とも似ていますね。

『竹の水仙』は、甚五郎が宿に泊まっているがお金が払えずに、竹で水仙を彫るとそれを細川越中守が買い求めるという噺。『三井の大黒』『ねずみ』も似た話ですが、桂枝太郎、三笑亭可龍、一龍斎貞寿、三遊亭圓馬師匠をつなぐリレーが全体でひとつの物語になっていて、素晴らしい構成でした。講談の『あやめ人形』は初めて聴きました。落語でもあまり演じられることが多くないそうですが、切ないストーリーと熱演で涙がぽろぽろ出てきて、あやうく泣くところでした。

たまたまTwitterで「甚五郎噺が好きなんですよ」と書いたら「今度、甚五郎の特集をやりますよ」と枝太郎師匠にナイスタイミングで教えてもらいました。いい体験でした。枝太郎師匠、ありがとうございました。


多分、俺の方がお金は持っていると思うんだけど、どうしてもと言うならありがたくいただきます。