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写真の部屋

人類全員が写真を撮るような時代。「写真を撮ること」「見ること」についての話をします。
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#写真の部屋

0925_本日の5枚:写真の部屋

ここには毎日撮っている、どこにも使うことのない「用途なき写真」を載せています。 今日は風が強いなと感じたので、シャッタースピードを1/20くらいまで落とし、花が揺れているところを撮りました。

金沢で撮影:写真の部屋(無料記事)

月に二回、金沢に行っています。今日は花の撮影。 私がデザインした、製品につけるブランド・タグの確認をしました。こういう工業的というか、インダストリアルな目的のデザインはとても楽しいです。同じことを日本語と英語で言っただけですね。 私がブランディングとビジュアルで参加している金沢の「ISHITAYA」は、ヨーロッパなどの上質な原料を使って日本で生産している、100年の歴史をもつ老舗寝具店です。東京での『眠りの体験会』はもう予約が埋まってしまったのですが、今回初めて名古屋でも

写真の仕事の違い:写真の部屋

一言で「写真を仕事にしている」と言っても、その内容は千差万別です。 この千差万別な仕事を一緒にして「界隈」などと呼ぶと、論争したい人の論争が起きるのでそこには触れません。どんな職業でも同じですが、自分の仕事における信念について他人からとやかく言われる筋合いはありません。ただし、その中で「違い」を明確にしておく必要はあります。 単純な喩えを使うとまたそこに反論が来ますが、わからないことを理解するためには「わかっていることに置き換える」比喩しか方法がありません。 あなたが会

京都タワー:写真の部屋

京都タワーを撮ってみたんですが、なんか邪魔なモノが入ってしまって、うまくいかないんですよね。 「わざとだろう」と言われるかもしれません。しかし、このわざとらしい失敗を笑っている人も、程度の差こそあれ技術的な失敗をしています。 人物を撮るときでも、背後に「写そうとはしていなかったもの」が入っている人はたくさんいます。教科書で読んだからといって手前に効果的ではないボケを配置する人もいます。自分では気づかないのですが『他人の失敗』を見つけると笑いたくなる、というありがちなことを

0919_本日の6枚:写真の部屋

ここには毎日撮っている、どこにも使うことのない「用途なき写真」を載せています。 京都にいました。とにかく暑い。

京都で辱め:写真の部屋(恥の無料記事)

昨日撮影が終わって、今日は東京に帰るだけでした。だいたい京都で用事があるときは観光などはしないので、駅に直結のグランヴィアホテルに泊まります。新幹線のホームの上階にあり、私のような横着者には最適なのです。今回は別のところでしたが、駅から徒歩1分です。 11時にチェックアウトをしてすぐに帰ろうと思ったのですが、駅の案内板に「コインロッカー」という文字が見えました。そう言えばコインロッカーって何十年も使った記憶がありません。重たい撮影機材をすべてロッカーに預け、カメラ一台だけ片

0916_本日の5枚:写真の部屋

ここには毎日撮っている、どこにも使うことのない「用途なき写真」を載せています。 写真を撮る反射神経は、ピアノの運指のように鍛えていないといざというときに発揮できないと思っています。そのためというわけではありませんが、毎日どうでもいい写真を量産しているのです。 あまりにも水槽のガラスが曇っていたので古い水族館のように見えました。 渋谷は外国人観光客が多く、みんな写真を撮っています。 全日の夜に雨が降ったので道には水たまりができています。これだけでは面白くないと思っていた

私の死体を探してください。:写真の部屋(無料記事)

現在放送中のドラマ『私の死体を探してください。』は「note創作大賞」を受賞した作品(原作:星月渉さん)が映像化されたものです。 私はテレビ東京系のドラマポスターをいくつか撮影しており、今回も撮影とアートディレクションをすることになりましたが、プロデューサーの阿部さんは私の仕事の仕方を理解してくれているので今回もスムースに進行しました。ありがたいことです。 最初にデザインも含めて10パターンほどのポスター案を出したのですが、その中には背景をシンメトリーにして主人公の後ろ姿

0915_本日の5枚:写真の部屋

ここには毎日撮っている、どこにも使うことのない「用途なき写真」を載せています。 暑いですね。まだ暑い。いい加減にして欲しいものです。この時期は冷房の効いた部屋から外に出てすぐに撮ろうとするとレンズが結露するので要注意です。しばらくは鞄の中で外気温と馴染ませないといけません。

0912_本日の5枚:写真の部屋

ここには毎日撮っている、どこにも使うことのない「用途なき写真」を載せています。 『カメラは、撮る人を写しているんだ。』の中にも書きましたが、趣味で撮るものと仕事で撮るものには根本的な違いがあります。レストランで出てきた料理を撮るのは趣味です。インスタに載せたり、楽しかった記録として撮るのはそれでいいのですが、仕事で撮る写真にはビジネスとしての「意味の伝達」という役割があるので、理想的で完全なものを一から作らないといけません。実は皆さんが見ている広告写真などは、たまたまそこに

0911_本日の6枚:写真の部屋

ここには毎日撮っている、どこにも使うことのない「用途なき写真」を載せています。 絵が描けない人は、白い紙のどこから筆を置き始めたらいいのかがわからないと思います。写真もそれと似ていて、たとえば東京タワーを撮ろうとカメラのファインダーをのぞくとき「画面の1/3の位置に置けばいいんだっけな」などと聞きかじりの知識を思い出そうとします。そうではないのです。 元々絵心があったり、デザイン感覚を訓練した人は瞬間的にベストな構図を作れますが、そうでない人は何を撮ろうとしたかわからない

0909_本日の5枚:写真の部屋

ここには毎日撮っている、どこにも使うことのない「用途なき写真」を載せています。 地獄じみた暑さはそろそろなりを潜め、夏の太陽が空気を暖める暴力的なパワーもここまでか、というムードが感じられます。日陰に入ると涼しく、夜は秋の虫の声も聞こえてきます。 最後の数日の夏の印象を残しておきましょう。 私は20年以上渋谷にいますが、日本にやって来る旅行客の種類が最近変わってきたことを感じています。今までは「日本文化に興味があります」「アニメが好きなんで」みたいな人が多かったのですが

恒例の平林監督便乗企画:写真の部屋・Anizine(無料記事)

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0908_本日の6枚:写真の部屋

ここには毎日撮っている、どこにも使うことのない「用途なき写真」を載せています。 今頃になってというか、今だからこそというのか、夏バテ気味です。東京の酷暑、ソウルの猛暑、台北の激暑をなんとか乗り切ったという気の緩みもあるのでしょう。皆さんもカラダだけは大事にしてください。 というわけでランチも冷やし中華であっさりと。 料理写真を撮っているのではなく、食べたモノのメモですから1秒で撮り終えます。料理を目の前にしてああでもないこうでもないとスマホを向けているのは作ってくれた人