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写真の部屋

人類全員が写真を撮るような時代。「写真を撮ること」「見ること」についての話をします。
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2019年6月の記事一覧

バナナワニ園の写真。

これは写真に限ったことじゃないんだけど、「他人の満足を想定した行動は野暮」という考え方がある。説明的というのともちょっと違っていて、なんと言うんだろう、「言わずもがな」あたりが近いのかも。 この前、誰かが「なぜ高級なレストランになるほどメニューから写真がなくなるのか」と言っていた。これはとても面白い着眼点で、確かにファミレスのメニューは写真だらけだ。 たとえばあるレストランのメニューに文字だけで「フォンデュ・オ・フロマージュ」と書いてあるとする。フランス語の料理名がわかる

【ボケの話】

英語圏で「Bokeh」という写真用語を聞く。 日本語の「ボケ」がそのまま使われているようです。 写真に詳しくない人は、ピンボケとブレとボケが区別できないものです。 ピンボケは、目的の主題に焦点が合っていないこと、 ブレは、カメラか被写体が動いてしまったこと、 ボケは、焦点が合っている被写体前後の、 ピントが合っていない部分のことです。 ボケたりブレたりしていることは「失敗」ではないです。instagramなどでは主題の周囲をワンタッチでボカしたりできますよね。あれは見せ

仕事で使うカメラとは。

趣味であればどんなカメラを使おうが構わないんですが、仕事になるとそうはいかないです。 カメラマンとして仕事をする場合、その内容によって機材は千差万別です。カメラマンのアシスタントやスタジオを経た人にはわかると思いますが、いきなり「写真が撮りたい」と言ってカメラマンを目指す人のためにまとめておきます。 当たり前ですが、カメラは必ず故障します。その時に困らないように同じカメラを2台ずつ買うのが基本です。最近のカメラは性能がいいので、メーカーはCANONでもNIKONでもSON

アイルランドへ。

到着した翌日に、老舗ホテルの一室で現地モデルのオーディションをする。 雨の日は、写真に雰囲気が出過ぎるのであまり好きじゃない。

10代の頃に想像していた世界。

自分が写真を撮る上で、変化してきたことがある。 東京発博多行きの新幹線で言えば、数年前までは新横浜あたりをじっくりと徐行していたんだけど、静岡あたりまで来たような気がする。写真を撮り始めた頃には思いもよらなかった。富士山もチラッと見えてるし。 今日はノマさんと写真の話をした。ノマさんは水泳のコーチをしていたそうで、選手のタイムが上がるのはわかりやすいけど、写真なんかの場合は進歩の客観評価がしにくいよね、という結論に至った。 これがいい、これはダメ、とそれぞれが勝手な基準