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Anizine

写真家・アートディレクター、ワタナベアニのzine。
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2019年6月の記事一覧

お誕生日おめでとうございます!4人

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ナイフを振り回すなよ。お金の話。

「お金の問題はやっぱり大事だ」と、我々関東の人間がしぶしぶ認め始めたのは、ほんの10年くらい前からのことだ。 俺たちが子供の頃は、人前でお金の話をするのは下品であるという教育を受けてきた。その江戸前感覚がわからない人は落語の『ひなつば』を聞くといいです。「お金に心が支配されるのは卑しい」という倫理を守れる余裕があった時代が続いたからとも言える。雇用にも年金にも経済成長にもそれほど不安がなく、あえて経済の話に目をつぶっていても何とかなっていたからだ。 でも今はまったく状況が

お誕生日おめでとうございます!

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パパちゃん、と言わない。

筋肉を鍛えるときのように、脳にも負荷をかける。 若い頃から広告の仕事をしてきた訓練法はとても役に立っていると感じる。なぜそう思うかと言えば、新卒入社からずっと同じひとつの会社に勤めている人がする経験の多くは「社内の世界」にしかないことが多いからだ。 だいたいそうだろうと頭ではわかっているものの、会社員に会うといささか驚いてしまうこともある。たとえば社内でしか流通していない用語を、平然と外部の人に使ったり、話の内容が社員か取引先に限られていたり。 これは何かに似ているなと

究極の選択。

せっかちな人のために結論だけ先に書くと、素直でシンプルな人は成功するよね。そしてモテるよね。成功とは「他人から求められること」だから、好かれない人は成功もしない。 「究極の選択です。素直で性格がよくて頭のいい美人と、ねじ曲がった性格で頭の悪いブス、あなたならどちらと付き合いたいですか」と聞いてみる。 オフィシャルな発言としては当然アウトなんだけど、友人だけのお酒の場で聞いてみると答えはひとつ。「それって究極の選択じゃないじゃん」だ。

お誕生日おめでとうございます!

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デザイン、CM、デザイン、写真。

広告プロダクションに入ったのは24歳の時。数年間、青山の個人デザイン事務所にお世話になってからの中途採用です。 そこでデザイナーとして働くうち、外注していたCMを制作する部署が社内にできました。それまでCMには興味がなかったのですが、自分が考えたグラフィック広告と連動したプランニングなどをしているうちに、CM部にいる時間が長くなっていきました。 デザインはチマチマした孤独な作業が多いですが、CMはザックリしているというか、ダイナミックな動きをしているように見えました。当時

偉くないのに、なぜグリーン車に乗るのか。

狭い場所がすごく苦手なんです。「他人と肘がぶつかるような店で食事をするのが好きだ」という友人の話を聞いただけでめまいがします。 ですから新幹線などはできるだけ広いスペースを確保するためにグリーン車やグランクラスに乗るんですが、これを「偉そう」「セレブ」などと言われるのはまた別の苦痛です。 閉所恐怖症とまではいかないのですが、できるだけ大きなプライベートスペースを手に入れたい。自分が他人をわずらわせたくないし、他人からもわずらわされたくない。それだけの理由で。 グリーン車

情報の価値。

今年訪れた国は8ヶ国目。物理的移動にはどうしても限界がある。机の前でネットを使って調べるだけなら一瞬だろうけど、本当に足を運んで自分の目で見ることに価値がある。山手線の駅名や、歴代のアメリカ大統領を全員言えるようなことには何の価値もない。それこそググれば誰にでもわかる。 情報の商売とは、その場に立った人でないと知り得ないことを、知りたい人に教えることで発生する。 だから自分が欲しい情報を生む人々と知り合おうとするわけで、その時には相手にも時間を割いてもらえる価値を感じても

お誕生日おめでとうございます!

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お誕生日おめでとうございます!6人

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