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アニメーターの個人戦略④:海外に出る
アニメーターの個人戦略として、海外に出ることが挙げられます。
アニメーターに限った話ではなく、活躍の場を国内から世界に広げることは、その分だけ顧客が増えることに繋がるので、結果として多くの人に作品を届けられるようになります。
また、海外のクリエイティブ業界は、日本の手描きアニメの可能性に期待している場合が多いです。日本式アニメーターとして海外に出て、コマーシャルアニメーションを掴み取れれば、日本国内では考えられないような収入を獲得することもできるでしょう。
それだけでなく、海外に出ることは、のちに日本に戻ったときに真価を発揮します。
現在、日本のアニメ業界は「海外事業」を視野に、積極的に海外向けにプロモーションしています。たしかに、海外向けのプロモーションは強化されたと思いますが、一方で、国際社会に完全に寄り添った作品作りはできていません。日本式アニメは、あくまでも「日本のもの」として扱われることがほとんどで、そのために、ハリウッド映画のようなグローバル規模のヒットを叩き出すことができません。アニメを作っている人が、英語を喋れず、かつ国際感覚に乏しいため、国際社会に寄り添った作品を作るのは不可能に近いです。
いずれ、日本アニメの海外プロモーションが飽和したとき、今度はディレクションの方でも語学力や国際感覚が求められるようになるでしょう。そのときに備えて、今のうちから海外での知見を高めるのは有効のように思えます。
何よりも、アニメ業界のデジタル化が進んだことで、海外で仕事をこなしながら、日本国内の仕事を請けることも不可能ではなくなりました。そのために、アニメーターが海外に移住するハードルがより小さくなっているように思えます。
視野がグローバル規模に広がれば、それだけ作品作りのアイデアも大きくなります。『ゆるキャン△』みたいなストーリーをアイスランドや自然豊かな北欧でやってみたり、韓国を舞台にアイドル系アニメを作ったりできるでしょう。
次回に続きます。
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