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アニメーターの個人戦略②:監督になる
アニメーターの個人戦略として、まず考えられるのが、監督になることです。
『アニメーション制作者実態調査2023』によると、動画マンの平均年齢が31.2歳、原画マンの平均年齢が40.4歳なのに対し、監督の平均年齢は61.6歳です。以上のことから、アニメ制作の現場は、数字だけで見れば極めて年功序列制だと言えます。
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もちろん、歳を重ねれば重ねるほど、経験値とスキルが高まり、その結果として年配者が監督になりやすいというのはあるかもしれません。しかしその一方で、日本国内だけでみても、20代からアニメ監督として活躍するクリエイターは多く、必ずしも年配者が監督を担当する必要はないように思えます。
そのうえ、動画マンと監督では平均年収が約3倍違うことを考えても、アニメーターの個人戦略として、まず重要なのは「監督になること」だと言い切っていいでしょう。そして監督になるためには、必ずしもアニメ業界で修行を積み重ねる必要はなく、かつて『ほしのこえ』を自主制作した新海誠のように、個人でインディーズ作品を制作してしまえば、それでもう監督なのです。
アニメ業界に限らず、ゼロからものを作れるクリエイターは、結果として業界から重宝されます。また、監督として様々な業務を横断的に管理するようになると、アニメ制作の知見が高まり、それが自分自身の作画作業に良い影響をもたらすこともあります。
それに加えて、現代は変化の激しい時代ですから、何十年かけて少しずつステップを上げていくのではなく、最短ルートでキャリアを変えていかなければなりません。
現在、優れたアプリケーションと優れた配信ツールが安価で利用できることから、アイデアとセンスさえあれば、誰でもアニメ監督として注目を集められるようになっています。
まずはVimeoでStaff Pickを受賞しているアニメーション作品を見てみましょう。
https://vimeo.com/categories/animation
次回に続きます。
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