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結局、アニメ業界は男女平等から遠いのだろうか?

私がアニメを趣味にし始めた当初、アニメ業界は女性よりも男性の方が多いのかと思っていました。ほとんどのアニメ監督が男性だからです。

しかし、実際はそんなことは全くありません。

『アニメーション制作者実態調査2023』によれば、男性の割合は53.9%で女性は44.0%でした。

たしかに男性の方が多いものの、アニメーターは必ずしも男性の方が多いというわけではなく、割と半々かもしれません。

一方で、監督や作画監督などのポストに関しては、男性の方が多いかもしれません。

実際、アニメ監督のほとんどは男性で、それが「アニメ業界は男性の方が多い」という偏見につながっているように思えます。

では、なぜ男性の方が役職に就きやすいのでしょうか。それは言うまでもなく、育休や産休の仕組みが整っていないからです。

先ほどの画像を見て分かる通り、30代までは男女比に大きな違いがないのに対して、40代以上になると、女性のアニメーターの数が急激に減少します。このデータから、育児のために仕事を辞めていることが容易に推測できます。

言われてみれば、そのほとんどがフリーランスであるアニメ業界で、育休・産休の環境が整備されているわけがなく、長時間労働を強いられるアニメ監督と育児を両立できるとは思えません。

山田尚子監督や内海紘子監督のように、育休・産休に理解のある制作スタジオに所属しながら、監督としての実績を積み重ねる必要があると感じます。

思えば宮崎駿監督や高畑勲監督が作り上げてきた長編アニメーション映画作品では「強い女」が描かれます。それは、スタジオジブリの優秀な女性アニメーターの存在が非常に大きかったはずです。

もし、女性アニメーターのポテンシャルを最大限発揮できる環境を構築できれば、日本のアニメ業界は、もっと成長できるのではないかと考えます。

今回のクラウドファンディングでは、女性アニメーターのキャリア進出にも深掘りしていきます。ぜひご支援のほどよろしくお願いします。

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