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アニメーターの個人戦略⑦:AR・VR業界に参入する

今クリエイティブ業界で注目を集めているのは、AR・VRなのではないでしょうか。なぜなら、ついにAppleがVRデバイスを発表し、それが市場に出回るようになったからです。日本でも2024年6月末からApple Vision Proが販売開始されます。

初代マッキントッシュやiPhoneが登場した頃のように、まだ多くの人は、AppleVision Proの使い方を知らないのだと思われます。価格が高いのもあるのでしょうが、使い方を知らないがために、購入をためらっている人が大半だと考えられます。

しかし、スペックや内部の仕組み、それに加えてM4チップを搭載したiPad Proの登場、AppleのAIアシスタントサービスも含めて考えると、AppleVision Proがもたらす進化は、とてつもなく大きなものになると考えられます。Oculus Questの登場からVRを追いかけてきた私としては、今回のAppleVision Proでようやく実用性のあるVRデバイスが登場したと考えます。つまりAR・VR業界に参入するなら今がチャンスです。

今後、AppleVision ProがApple Pencilに対応するようになったら、空間上でアニメーションを制作することも可能になるでしょう。先日行われたWWDCでもApple Pencilの大幅なアップデートが発表されました。もしこれがアニメ制作の領域でも影響を及ぼすようになるとしたら、これまでとは比較にならないレベルの生産性向上が見込める可能性があります。数式を書くだけで自動で答えを算出するMath noteのように、始点と終点を書くだけで、アニメーションが自動的に生成されるアニメーションノートのようなものができそうです。

アニメーターがAR・VR業界に参入する際は、当然3DCGに対する知見も必要になってきます。やらなければならない事は一気に増えますが、10年後を見据えてAR・VR業界に参入していく事は悪くない選択だと私は考えます。


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