アニソンDJヘッドホンの選び方

Pioneer DJ
HDJ-X7
あたりがベスト。ありがとうございました。

いや、もう少し掘り下げたい。


アニソンでDJするとき、どんなヘッドホンを選べばいい?
そんな入門編のヘッドホン選びの解説です。

アニソンは音楽のジャンルではなく、アニメに付随する歌という意味ですから、音の種類が千差万別です。ロックもあればテクノもあり、歌謡曲もダンスポップも音作りのコンセプトや方向性がバラバラです。

そんな多様な音楽の共通点を探すのは容易ではないですが、敢えて言うならば中音域というか、やはりボーカルを聴かせるように調整されている曲が比較的多いと思います。
しかしDJをするときは、ボーカルだけではなく、しっかりと低音域のリズムを把握することが重要になってきます。

リスニングとDJではヘッドホンの使用コンセプトが違います。そのことから、アニソンDJでヘッドホンを使う際、中音を聞かせたいアニソンと低音を聞き取りたいDJとでは相性はあまり良くないように見えますが、そんなアニソンでDJをするとき、選ぶヘッドホンの特徴や性能が重要になってくるんじゃないでしょうか。

そして性能や使いやすさだけではなく、今は多くのDJが日々いろいろなイベントでプレイしています。やはり人とは違ったデザインで差別化を図りたいと思うこともあるでしょう。

そこで【低音域の出力】【コストパフォーマンス】【個性的なデザイン】の3つから、アニソンDJにオススメのヘッドホンを紹介したいと思います。
と、その前に最低限この条件は満たしておきたいです。
 ・密閉型:開放型は外に音が漏れやすく、DJには向かないです。
 ・有線式:bluetoothなど無線は音が遅れるため、リズムが合いません。
 ・片出し:左右からケーブルが出ると、手が引っかかったりします。
以上の条件を加え、ご紹介していきます。


ポイント1【低音域の出力】
低音の聴きとりやすさと中~高音のバランス
DJ用ヘッドホンとして販売されているものは、低音の鳴りが比較的強めに設定されたものも多く、DJプレイで重点を置くのは、やはりリズムの取りやすさ、つまり曲のドラム(ドン、ドンと聞こえる低音)パートの聴きやすさだということではないでしょうか。もちろんボーカルが聞こえやすいに越したことはありません。

オススメヘッドホン
Pioneer DJ『HDJ-X7』

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最初に紹介しちゃいましたが、DJ機材の大手Pioneer DJが出しているヘッドホンで、低音が良く聞こえ、リズムがとてもとりやすいです。というか低~高の全域で音がクリアに聞こえる、これを選べばまず間違いのないヘッドホン。上位のフラッグシップモデルに『HDJ-X10』がありますが、一番大きな違いはハイレゾ対応という点です。

V-MODA『Crossfade M-100 Master(M-100MA)』画像2

電子楽器メーカーRolandが出したヘッドホンで、低音はもちろん中音域もバッチリ聞き分けられます。デザインもカッコよく、まだアニソンイベントでは使ってるDJがあまりいない、ねらい目なヘッドホン。上記のX10と同じ価格帯でハイレゾ対応です。

AIAIAI『TMA-2 MODULAR/DJ Preset(S02/H02/E02orE04/C02)』

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なんと自分でカスタム購入するヘッドホンで、スピーカーユニット:S、ヘッドバンド:H、イヤーパッド:E、ケーブル:Cを使用用途や好みに合わせて購入します。今回はDJ用の組み合わせとして上記のチョイス。
低音よりは中低音のほうが鳴りがいい印象です。もちろんDJするには申し分のない音です。

SENNHEISER『HD25-1II』

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ドイツの老舗音響メーカーゼンハイザーのロングランシリーズで、迫力ある低音と抜ける高音が特徴的。そしてなんといっても軽量で、同価格帯のヘッドホンより100gくらい軽いです。ロック系よりはEDMやテクノなどの打ち込み系のアニソンに向いているかもしれません。


ポイント2【コストパフォーマンス】
機材や音源にもお金がかかるし、ヘッドホンの費用にそこまではかけられないけど、でもDJしにくければ元も子もない。費用を2万円以下に抑えつつ、低音はしっかり聞こえてリズムの取りやすさもある。この2つの条件を満たしそうなヘッドホンとは?

オススメヘッドホン
audio-technica『ATH-PRO5X』

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老舗の音響メーカー、オーディオテクニカの超定番DJ入門ヘッドホンです。1万円を下回る値段で、中低音の鳴りも悪くなく、何より丈夫で壊れにくく、何年も使用できます。この価格帯にしては珍しくリケーブル(ケーブル交換)も可能です。

Pioneer DJ『HDJ-X5(BT)』

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先に紹介したHDJ-X7の廉価版ヘッドホンですが、HDJシリーズのDJのしやすさに重点を置いた音域調整は、このX5でもしっかりとされています。迷ったらこれを購入するのもよいと思います。5000円前後高いBTはbluetooth対応で、通勤通学など普段使いにもいいんじゃないでしょうか。
※3年弱使用したところ、ハウジング可動部が破損しました。
公式サイトに頑丈だから安心してね的なこと書いてあったのに・・・

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Technics『EAH-DJ1200』

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パナソニックの音響ブランド、テクニクスの名作DJヘッドホン「RP-DJ1200」のデザインとコンセプトを引き継ぎ、前作よりも低音域がクリアでリズムが取りやすくなってる印象で、正統派進化版といったところでしょうか。多くのDJが愛用してきた実績が示す通り、その使いやすさと実力は間違いないと思います。

SONY『MDR-H600A』

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DJ用ヘッドホンではありませんが、低音の聞きやすさだけではなく音の分離感(低~高の意識した音域の聞き取り易さ)もよく、DJでも十分使用可能です。ハウジング(スピーカー部)左右可動範囲が狭いのが難点ですが、カラーバリエーションが多く、ハイレゾ対応で普段使いもできます。


ポイント3【個性的なデザイン】
せっかくDJやるんだから目立ちたい、人と同じ種類のヘッドホンは避けたい、そういう選び方もあると思います。近年DJソフトのSYNC精度も上がり、画面上の波形でも曲を繋げられるようになり、性能だけにこだわらないヘッドホンセレクトをしてみたいと思います。

オススメヘッドホン
YUBZ『Retro Handset』※販売終了品

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いわゆる昔懐かしの黒電話受話器のデザインで、平成生まれには、逆に新しいかもしれません。YUBZのは中古で探すしかありませんが、受話器型のヘッドホンはスマホ用のものが現在も販売されています。ただクラブ内では低音どころか音が聞こえるか怪しいでしょう。

妖舞YOWU『MODLE Z(猫耳耳机3代)』

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クラウドファンディングで爆発的成功を収めたネコ耳ヘッドホンの3世代目です。LEDで各部が発光し、薄暗いクラブの中ではめちゃくちゃ目立ちます。ネタかと思いきや、意外としっかりとしており、1000~1200mwくらいの出力はありそうです。日本国内に代理店はなく、現状amazonもしくは海外発送対応の中国通販サイトで購入可能です。
そしてこのメーカーから初音ミク(初音未来)のコラボヘッドホンが出ていて、ネコ耳デザインの可愛い仕上がりになっています。
※日本未発売

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https://m.yowu.com/product/detail?sku=3505

METERS『OV-1』※生産終了品、市場流通のみ

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ハウジング部分にVUメーターがついた、他では一切見たことがないヘッドホンです。VUメーターはベーシストやギタリストにはおなじみのashdownで、ライトが点灯しもちろん音量に合わせて動きます。ノイズキャンセリングも搭載していますし、普段使いもいいのではないでしょうか。

LIMITED EDITION Mega Man HD LED Headphones※限定品・市場流通のみ

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海外カプコン公式『ロックマン』ヘッドホンです。デザイン上、ハウジング(耳部分)がデカくて肩で押さえられないため、片耳派はとてもDJしにくいですが、ニコ動世代にはバカ受け間違いなしです。しっかりロックマンの頭部をデザインに落とし込んであり、各部がLEDで光ります。amazonにはまだありました。

番外編
大好きなキャラや推しが使ってるヘッドホンでDJしたい。特定できるものや、似たデザインのものをいくつかご紹介したいと思います。

アイドルマスター 如月千早『SONY CDR-900ST』

ヘッドホン 千早

デレマス 多田李衣菜『neu HXー3000/YAMAHA HPH-PRP300/DENON AH-MM400/AKG K121Studio』

ヘッドホン デレマス

妖狐×僕SS 御狐神双熾『AKG K702』

ヘッドホン 妖狐

ごちうさ ココア『beats solo2』

ヘッドホン ごちうさ

ヒプノシスマイク 山田一郎『audio-technica ATH-AR5 RD』?

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K 八田美咲『NIXON Trooper』

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五等分の花嫁 中野三玖『beats solo HD dark blue』?

ヘッドホン 中野三玖

あーこれ別の機会にまた。数が多すぎる・・・・


ここまでポイント別に色々書いてきましたが、いや、音聞こえればなんでもいいでしょというDJの方もいます。その通りです。DJスタイルは千差万別で1人1人のこだわりですので、弘法筆を選ばずみたいなのもまた、かっこよさがあります。

でもせっかくDJするんですし、お気に入りのヘッドホンを使って、いい音でいいプレイを心掛けたいものですね。

DJ WAN
https://twitter.com/Nachtgreif



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