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HSPの本が読めない件について

こんにちは。ふじみ猫です。ここ数日は少し鬱症状も落ち着いていたので、いわゆる自己啓発本だったり、心理学系の本だったり、本を数冊読みました。私はもともと読書が大好き。新しい知識をゲットできる感覚とか、私のいる現実世界とは違う世界の物語への吸引力とか、一冊読み切った時の達成感とか、積ん読を消費できた断捨離感とか、色々。

その中で、母親に勧められたHSPの本が2冊ありました。どちらも、「HSPとは何か」「HSPの人がもっと楽に暮らせる方法」についてが書かれているもので、分量もそんなに多くなくサラサラと読めそうな感じがしていました。

ところがどっこい、全然読めなかったんです!

1冊目はマンガで説明されている部分も多くて、半分くらいはサラサラと読み進められましたが、2冊目は最初の10ページほどでギブアップ…(/ _ ; ) とても興味あるのに、「あーもうだめだ、読めない」ってなりました。

たぶん、集中力が続かない頭に内容が入ってこないという鬱症状のせいも大いに関係していると思うのですが、もっと大きな読めない理由が私にはありました。

今までの体験が覆される

本を読んで、私もHSPだということがわかりました。HSPとは、"highly sensitive person" の頭文字をとったもので、物事などに敏感に反応を示してしまう人のことです。HSPチェックシート診断のようなものをやってみてもそうですし、本を読んでいて多くが私に当てはまりました。

本に載っている事例の中で、8割は私にもよく感じることがあるものでした。残りの2割は私が苦手としていない事例。HSPには色々な種類の人がいるようなので、8割が当てはまっている私は軽いHSPくらいなのかな…と認識しました。

その、よく感じることのある8割の事例の中でも、半分以上が「あ、これって私がHSPだから感じていることなのか」と思うことでした。それ以外が「私が真面目すぎたり、育った環境で培った性格」だと思っていたものでした。

私以外の大半の人はこの思いを感じていないんだ…というショックと、
私の性格の問題ではないんだ…というパラダイムシフト。

これにすごい衝撃を受けて、疲れてしまいました。

とにかく、他の人もみんな感じているものだと思っていたけれど、HSPの敏感さが生んだものだった事例の多さにびっくりしました。

例えば、同僚が怒られているときにそわそわしてしまう、という事例。私はコンビニのバイトで、隣のレジで同僚がミスをして焦っている時の焦りが、私にそのままそっくりコピーされてしまいます。同様の、同程度の焦りを感じて、仕事が手につかなくなります。

これって、みんなそうだと思っていました(笑)みんなそわそわして落ち着かなくなって自分がミスしているかのように思ってしまうのだと。

私の元カレが大きな失敗をしてしまった時、近しい存在だったからでしょうか、彼以上に失敗に対するソワソワを感じてしまっていました。

事例ひとつひとつに反応して疲れる

例えば、どんなに仲のいい友達であっても、会ってしばらく楽しい時間を過ごしたら疲れてしまう…とか、帰った後にすごい疲労感を感じてしまう…とか。私は楽しかった時間の後の落差で疲れを感じているのだと思っていました。

このような本に出ている例に一々ドキドキしてしまって、心がどんどん疲れていくのがわかりました。その事例の字面でその場面が鮮明にイメージされてしまいます。

その事例と似たような経験をしたことがあったならば、その経験が鮮明に思い出されてしまうし、似たような経験をしたことなくても、想像力が働いてどうしようどうしようってなってしまいました。

HSPの人がそれらにどう対処すればいいかを書いている本なのに!(笑)むしろ真逆の影響を受けてしまって大変。その対処法に共感しすぎてしまったり、私が日頃敏感に感じ取っている気持ちが鮮明に思い出されてしまって。


自分がHSPであるということを知ることができたのは、とてもいい経験であったと思います。母親はやっぱり偉大ですね、娘のことをよくわかってくれています。

ふと、母親もHSPなのかなと思って聞いてみたら、全然違いました(笑)本に載ってる事例にも共感することは少ないそうです(笑)

せっかく母親が買ってきてくれたのに、せっかくHSPへの対処法が載っている本なのに、全然読めなくて本棚の奥深くにしまってしまった。だけど、なんか一歩前に進めそうな感じ。でもそれと一緒に、どうしようもできないのではないかという一抹の不安を抱えました。

HSPで困ってる人がいたら、メッセージいただけると嬉しいです!
仲間がいると少し安心するのでd( ̄  ̄)

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