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より深く楽しめるようになるディズニーシーのお話。

こんにちはア二研のあねもねです。
今回は東京ディズニーシー、特にアメリカンウォーターフロント(以下アメフロ)というエリアにスポットを当ててバックグラウンドや小ネタっぽいものをお話させていただきます。


アメリカンウォーターフロントって?
東京ディズニーシーに存在するテーマポートの1つで、1912年頃のアメリカ・ニューヨークを再現した繁華街のエリアとマサチューセッツ州の田舎町を再現したエリアの二つから構成されています。
タワー・オブ・テラーやトイストーリーマニアがあるエリアと言えば多くの方が想像がつくかと思います。
今回のこの記事では繁華街エリアをメインに据えて話を進めていきます。

アメフロの地図(ディズニー公式より一部改)

1912年、ニューヨーク
当時のニューヨークはヨーロッパからの技術、文化の流入によって大いに栄えており、前時代的な馬車に代わるビークル(自動車)や路面電車といった近代的な運搬着手法も普及しました。道路はレンガで舗装されておりその上を路面電車と自動車が行き交うなか、デパートでショッピングを楽しむ人やブロードウェイでミュージカルを楽しむ人など大変に豊かで歓楽的であったようです。
技術面の進歩は自動車や路面電車だけにとどまらず、これまでガス灯であった街灯も電気を用いるものとなりました(写真1)。

写真1:アメフロに設置されているガス灯(投稿者撮影)


以下の動画から当時のアメリカ・ニューヨークについてイメージを持っていただければと思います。


ニューヨークとアメフロ、投影される当時の背景

話をパークに戻しまして、実際にアメフロ内でみられる当時の面影をご紹介いたしましょう。
まずは発達した交通手段について。当時のアメリカでは従来の馬車、新たに流入したビークル、そして路面電車が同じ道路を行き交っていました。しかしながら、それ故に交通事故が多発して止みませんでした。そこで路面電車を高架化し、路上の馬車とビークル、高架の電車というように分別をすることで問題を緩和することにしたのです。
実際にアメフロを歩いてみると、頭上を走る高架鉄道と道路に残るレールを見ることが出来ます(写真2,3)。

写真2:頭上を走るエレクトリックレールウェイ(投稿者撮影)
写真3:路面に残るレールの姿(投稿者撮影)

アメフロ内で見られる高架鉄道は「エレクトリックレールウェイ」といい、パーク内の交通手段の一つとして多くのゲストが利用しています。
そんなエレクトリックレールウェイのアメリカンウォーターフロント駅の入口ではこんな文章を見ることができます。"ELEVATED TRAINS" 直訳すると「高められた電車」。ビルやショッピングモールにあるエレベーターと同じく "上にあげる" ということから「高架化された電車」という意味になります(写真4)。エレクトリックレールウェイは当時のニューヨークの背景に沿って造られたものであり、路面に残るレールも当時の情景を忠実に再現したオブジェクトと言えます。
また、写真3のレールを奥にたどっていくとある場所に繋がっていることが分かります。それは、東京ディズニーシー内でも特に人気なアトラクションである「トイストーリーマニア」のある ”トイビルトロリーパーク” です。レールの終着点とトイビルトロリーパーク、こちらも当時のニューヨークを元に配置されたものなのです。
当時の路面電車のユーザーはサラリーマンがほとんどであり、休日にはあまり運賃の回収が出来ませんでした。
そこで路面電車の終点に遊園地を作り、休日も遊園地へ出かける家族から運賃を回収できるようにしたというわけです。このように言われるとトイビルトロリーパークと遊園地の対比がわかってくるかと思います。


このように広いパーク内の1エリアをピックアップしただけでもここまで掘り下げられるんです。さらに言えば各アトラクションや施設、名称などなど細かい部分も多くあります。パーク全部のバックグラウンドを語るには、または調べ尽くすには時間はいくらあっても足りません。そう考えるとディズニーの作り込みって凄くないですか?
と、長々お話して参りましたが今回はこの辺で失礼したいと思います。また気が向いた時には別のお話を書かせていただければと思います。

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