納税管理人として友人の確定申告をする(不動産所得)

2021年分の確定申告から、私が相方の確定申告を代理に実施することになり、今年も無事に2年目の申請を終えました。
毎年どこから何をしたらいいか思い出すのも面倒なので、自分用の備忘録として、あとはレアケース過ぎてなかなかネットに情報がなく、税務署などに電話しまくって大変だったので、もし同じような状況の方がいたら少しでも参考になればと思い記録しておきます。

※素人なので、誤った情報もあるかもしれません。お金のことですし、あくまで”参考”程度にして頂きますようお願いします。


納税管理人になる羽目に

納税管理人について国税庁で調べると下記のように記載されているように、
まず海外勤務や長期旅行などで住民票を抜き、「非居住者」になるが次年度の税金の支払いが残っていたり、不動産収入などがあり継続して日本で税金を支払う必要がある場合、「納税管理人」という代理人を立てる必要があります。

非居住者の方が、確定申告書の提出、税務署等からの書類の受け取り、税金の納付や還付金の受け取り等、納税義務を果たすために納税管理人を定める

国税庁サイト


私はチャマコ君(スペイン語でガキって意味。リメンバーミーを一緒に見てからチャマコと呼んでいる)
と友人関係ですが、問題なく選任されてしまいました。
手続きとしては、「所得税・消費税の納税管理人の届出手続」を
非居住者になる方が所属していた区の税務署にて行います。
最近はe-Taxでできるようです。

税務署で直接申請する際には、
・2人の印鑑
・2人の本人確認できる身分証明書
があれば申請できました。
納税管理人を定める理由、日本を出て滞在する場所の住所、出国後に国内で発生する所得内容(事業所得 or 不動産所得 or 給与所得 or 譲渡所得)も記載しました。

住民票がない状態で確定申告する方法

結論から言うと、本人の住民票を日本に登録していなくても確定申告は可能でした。

申告書の書き方の概要としては、
・通常通り、確定申告申請書を本人名義で入力し、住所は当時住んでいた住所を記入
・これは全ての区で同じ対応か分かりませんが、私たちの管轄の税務署では
申告書を印刷し、本人の名前が書いてある欄の近くに、
「納税管理人と記載し氏名と住所を書くように」 と指示があったので、オンライン申請ではなく、印刷して手書きで指定通りに記入し郵送しました。
※オンラインだともちろん、入力できるフィールドがないので印刷する必要があります。

必要なもの、情報

書類系
・マイナンバーカードか通知書のコピー
・上記が通知書の場合、非居住者の本人確認書のコピー(免許証、パスポート、在留カードetc)

情報
・非居住者(確定申告者ちゃまこ)の源泉徴収票の情報
・ローン組んでる場合、前年度支払った利子の金額(銀行のマイページからエクセルで情報をDLできる)
・所有している不動産の不動産名、住所、居住者の氏名、家賃、減価償却の情報
・管理や運営でかかった費用をエクセルにまとめてる
・保険や修繕費などで支払った金額があればそれもまとめておく

申請ステップ


1.  国税庁 確定申告書等作成コーナーから
2. 申請書の「作成開始」 を選び、収支内訳書を作成開始
3. 確定申告書Bを記入開始。(2.で入力した内容を引継げる)
4. 印刷し、入力欄がなく記載できなかった情報を手書きで補足
5. 発送

シンプルに書くと収支内訳書と確定申告書Bを書けばOKだった(私の場合)

確定申告の入力欄について(備忘録)

まず収支内訳書作成

①不動産所得の入力

②減価償却費と借入金利子を入力
利子の計算は、Sony銀行の場合はマイページから返済表からExcelでダウンロード可能。

③租税公課と修繕費を入力
租税公課は「固定資産税」や「不動産取得税」を入力

修繕費は工事などが発生した場合はそのコストを入力できます。


④雑費を入力

これはちゃんとエクセルに詳細を記録して、保管が必要。

⑤そこまで入力したら、次は住所等を入れていきます

ここは、納税管理人の住民票が置いてある住所を入力していきます。
なので私自身の住所を入力。
電話番号は悩んだけど私のを入れました。何か確認で電話が来た時にチャマ子は今海外で日本の携帯の番号は鳴らないので。

⑥提出する税務署は、納税管理人の住民票がある区を選ぶ

整理番号はないので空欄、提出年月日は手書きで書くのでここも空欄のままに。(※納税管理人の情報を書く欄がないので、手書きで私の情報を一枚ずづ記載して送ります。電話して聞いたら税務書の方にそのようにしてと言われました。)

⑦氏名入力はいつも名前が長くて入らない

ミドルネームや、苗字が長くて入らない問題はよくあるが、もちろん今回も。きりがいいところで切った名前を入力し、入らない分は印刷してから手書きで補足します!
業種名は「不動産賃貸業」

⑧収支内訳書完成!PDFを保存

収支内訳書(不動産所得用)の提出用と控用が完成したので、PDFをダウンロード。次は確定申告書へ!


確定申告書Bの作成に移ります

そのまま内容を反映させた状態で、確定申告書の作成に移れるので
所得税の申告書作成を選択

チャマ子の生年月日を入力し、その下のところはこのように選択

①給与所得を入力

前の入力を引き継いでいるので、不動産所得に数字が入っていると思うので
次は給与所得を入れていきます。
ここで必要なのは、去年1年間分の「源泉徴収票」

かなり分かりやすくガイダンスがあるので、見ながら入れられると思います。

②所得控除の入力

チャマ子さんは保険などに入っていないので、源泉徴収に書いてある「社会保険料」だけ入力。
その次のページの「税額控除・その他の項目の入力」は入力する内容がないのでスキップ。

⑤計算結果を確認
最後全ての入力内容は反映され、還付予定金額が出てきます。

⑥最後の最後


・受取方法の選択、詳細入力
・住所・氏名等の入力
を実施したら入力作業は終わりです。

チャマ子の銀行情報を入力して、
住所は納税管理人の住民票がある住所。
氏名はチャマ子の名前を
業種は不動産賃貸業

次のページでチャマ子のマイナンバーを入力して、終わりです!
(はぁー疲れた!)

下記内容を印刷して、後は発送作業だけです。

郵送に必要なもの(私流なものも含む)


  • 確定申告書(提出用、控用)

  • 納税管理人承認・認定書のコピー

  • 在留カード裏表コピー

  • マイナンバーカード通知書のコピー

ポイント!手書きで納税管理人情報を書いていく

他に方法があるのかもしれないですが、私が税務署の方に教えてもらった方法は、印刷した確定申告書に
・手書きで「納税管理人、氏名、住所」を空いているところに書いていく。全部で2箇所あります。
・ついでに、本人の入りきらなかった名前も手書きで補足

私が納税管理人だと証明できる資料として、納税管理人承認・認定書のコピーを同封して郵送しています。

2年連続この方法で実施し、問題なく還付金が返金されました!
5/10に郵送し、6/1にポストにハガキが入っていて予定通りの金額が還付されるとのことでした!

長くなりましたが、以上が「納税管理人として不動産収入の確定申告を実施する方法」でした。需要なさそうだけど!笑
また、お金のことですのであくまで参考程度にしていただき、詳しいことはご自身でお調べ頂きますようお願いいたします。


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