Class2: 「なんで勉強しないといけないの?」
でましたー!この質問。
今日は誰もが返しに困るこの質問について。
先生の答え方をご紹介します。
「ヘリクツ言ってないで、勉強しなさい!」
忙しいがあまり、こんな風に返してしまっていませんか?
勉強する意味なんて考えなくていい!
子どもは勉強するのは仕事だ!
と考える方も多いのではないでしょうか。
ですが、行動の原因を問う質問に、蓋をしてしまうのは大きな間違いかもしれません。
実は「なぜ勉強をするのか」と考える時間も勉強の一部なんです。
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学生時代にアメリカ人の先生からこんな授業の説明を受けました。
「自分が何をしているのか、何故これをしなければならないのか、わからなくなったらいつでも聞きに来てください。」
大学生になっても「なんで勉強してるんだ?」と疑問を持つことはごく自然に起こる、という前提で授業が進むのです。
そんな学生の頃の経験を思い返して
「なんで勉強しないといけないの?」と質問があれば、
手を止めてその答えを一緒に考えます。
これから実際の会話例を載せますが、
はじめにお伝えしておきたい大切なポイントが2つあります。
①大人が答えを決めつけない
②子どもの言葉で答えを出す
ですから、この通りにしよう!とはしないでくださいね。
その子自身が答えを出す、ということがポイントです。
答えは子どもによって違うハズです。
生徒「なんで勉強なんてしないといけないんだ!」
先生「ほう。そう感じる時もあるなぁ。」
生徒「だいたい、勉強は大人になってどう役立つんだ!関数なんて絶対一生使わないだろ!」
先生「どう役立つんでしょうか。」
生徒「だって先生、大人になって関数使ったことある?」
先生「実生活ではないなぁ。でも勉強しておいてよかった〜って思う事はあるよ。」
生徒「そうなの?」
先生「大人になった時に、この仕事とこの仕事、どっちにしよう、って選択肢がいっぱいあったからね。最終的には先生を選んだよ。」
生徒「勉強しないと良い仕事に就けないなんて不公平だよ。」
先生「そうだね、不公平だね。」
このくらいから、子どもの意識は目の前の勉強に戻ります。そこで先生はフェイドアウトです。
2、3分程度の会話でした。
皆様、お気づきでしょうか?
子どもは、はじめから「勉強する意味」を理解しているのです。
ただ、それが不明確になる時に不安を感じます。
そこで先生は不安を言語化することを手伝います。
もし、先生が一言目に
「いいから集中してやりなさい。」と言って蓋をしていたらどうだったでしょうか?
子どもの不安は頭の中で悶々。
「大人はわかってくれない…」そんな考えが授業中ずっと頭の中をめぐり、勉強に集中できなかったでしょう。
3分の会話でスッキリするか、黙らせて1時間モヤモヤさせておくか。
どちらを選ぶべきかは誰の目にも明らかです。
「なぜ勉強しないといけない?」
この問いは、自分が勉強することを前提に問われています。
実はとてもポジティブな質問。
会話で言語化できれば、簡単に勉強に意識を戻せるのです。
ポイントは2つでした。
①大人が答えを決めつけない
②子どもの言葉で答えを出す
子どもの答えはいつも決まっているます。
大人は探すお手伝いをするだけで十分です。
蓋はせず会話の中に答えを見つけてみましょう。
案外、思っているよりも早く答えが出ますよ。
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