恥ずかしくはない

※これはあくまでもエピソードトークであり、このような子育てを推奨しているわけではありません。

みなさんこんにちは。ぼる塾の酒寄です。私には今4歳の息子がいます。最近の彼のマイブームは「おちんちん、おしり、うんち」です。子どもにはその手の言葉のブームがくることは聞いていましたが、うちにも少し前からやってきました。

私にとってもそれらの言葉はどちらかというと愛すべき存在ではあるのですが(私はコロコロコミックが好きです)、やはり公共の場で連発されると周りの目(耳?)を気にしてしまいます。しかも、こちらが「やめなさい」と言うと息子は逆に喜んでしまい、1おちんで済んだところが100おちんで返ってきます。私はどうしたものかとずっと考えていました。

その日も息子は喜んで「おちんちん!」と声に出して言ってきました。

私「呼んだ?」

気がつくと私はおちんちんになっていました。

息子「え!おちんちん?」
私「僕のこと呼んだ?」
息子「呼んだ!」

私はこのとき母親ではなく、息子の友達のおちんちんになりました。

私「僕はおトイレが大好きなのに〇〇くん(息子)は連れて行ってくれなくて悲しい」

おちんちんになった私は悲しみの気持ちを息子に伝えました。トイレトレーニングがうまく進んでいなかったのでついでの気持ちで息子にトイレに行って欲しいと友達のおちんちんからのお願いとして頼んでみました。

息子「なんでトイレが好きなの?」
私「僕にとってのトイレは君にとっての遊園地みたいなものなんだよ。君も遊園地に行きたいだろ?」
息子「行きたい!」
私「僕も同じ気持ちさ」

息子は何度も「おちんちん!」を呼び、その度に息子と友達のおちんちんはどんどん仲良くなっていきました。

私「僕は朝のトイレに行きたいな。憧れなんだ」
息子「行く!約束する!」

息子は友達のおちんちんと大切な約束をしました。私は彼らの友情に嬉しくなりました。

次の朝、息子に「トイレに行こうか」と母親バージョンの私が言うと、

息子「トイレ行かない」

なんと!息子は友達のおちんちんと「朝トイレに行く」って約束をしたのに行ってくれませんでした。私はショックでした。このとき、自分が母としてショックだったのか友達のおちんちんとしてショックだったのかはわかりません。おちんとの約束を破った息子は少し時間が経ってから、

息子「おちんちん!」

何食わぬ顔でおちんちんを呼びました。私は言いました。

私「〇〇(息子の名前)がおちんちんに『トイレ行く』って約束したのに行かなかったからおちんちん悲しくなって帰っちゃったよ。もううちには来ないって。おちんちん遠くに行っちゃったよ」

私はこのとき自分でも何を言っているのかわかりませんでした。しかし、友達のおちんちんはどこかに帰ってしまったのです。私の言葉を聞いた息子はにやにやしすることで約束を破ってしまったことを誤魔化して終わりました。

私(もはやここまでか…)

しかし、彼らの友情はこのまま終わりませんでした。

息子「トイレに行く」

その後、息子自らがトイレに行くと言い、きちんとトイレで用を足したのです。

私「すごい!えらい!ばんざーい!ばんざーい!」
息子「ねぇ、ママ」
私「何?」

息子「おちんちんまた来るよね?今おちんちん電車乗ってる?」

息子は不安そうな顔で私に聞いてきました。恐らく息子は私の「遠くに行っちゃった」を聞いて、遠く=電車移動となったのだと思います。

私「うん。おちんちん今こっちに快速乗って向かってるよ」

その日の午後、無事に友達のおちんちんは我が家に到着し、息子が「おちんちんひとりで電車に乗って疲れちゃったから!」とお願いするので一泊して行きました。そしてその日から息子は自発的にトイレに行くようになってくれました。

息子のこのエピソードを田辺さんに話すと「最高!」と大のお気に入りになったようでした。後日、あんりちゃんから、

あんりちゃん「田辺さんってエピソードトークめちゃくちゃはしょるじゃないですか?私、田辺さんから突然、

田辺さん『最近、酒寄さんおちんちんらしいよ』

って言われてマジで何なの?!って思いました」

そう言われました。

息子「おちんちん!」
私「呼んだ?」

私は今もおちんちんです。

おわり


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