ブーナちゃんがブロードウェイの舞台に立つならば

夕方にテレビをつけたらTBSのNスタがやっていました。

そのときは、アナウンサーの方がひとこと言ってこれからVTRに移る…というようなそんな隙間の時間でした。

コロッケでいう、じゃがいもと衣の隙間の卵。
アイスコーヒーでいう、氷の隙間に入ったもう吸えないコーヒー。

それくらいわずかな隙間時間のことでした。

見ていると、女性アナウンサーの隣にTBSキャラクターのブーナちゃんもいて一緒にVTRを振るようでした。

アナウンサーは、その後のVTRの内容と絡めて「ブーナちゃんの夢は？」と聞きました。ブーナちゃんは大きく可愛らしいダンスをして答え、それをアナウンサーが通訳します。

「ブーナちゃんの夢は…ブロードウェイの舞台で踊ることなんだそうです！」

アナウンサーは笑顔でそう言ったあと、ブーナちゃんは踊り続け、ごく普通にVTRに移りました。


…。


なんだか
初めての気持ちになりました。



なんと言いますか…。


こんなに、絶対に叶わない夢ってあるんだって思いました。




すみません。

なぜか一回謝ってしまいました。


ブーナちゃんはブタをモチーフにしたピンク色のキャラクターで着ぐるみのような風貌をしています。

動けるキャラでダンスも出来たはずです。
だから、その最高峰であるブロードウェイが夢というのは理解できない話ではありません。

でも、そんなTBSに属している１キャラが
あのエンターテイメントの最高峰の舞台に立つことができるでしょうか？

私は、絶対に出来ないと思ってしまいました。


いや、もしかしたら…

全員がブーナちゃんのようなブタの着ぐるみ回だったらまだ可能性があるかもしれません。

けれどブーナちゃんは、そんなマニアックな回でブロードウェイの舞台に立ちたいという意味では言っていないと思います。

通常回の、キラキラとしたザ・ブロードウェイな舞台に立ちたいはずです。

でも…

人人人人人人人人人人人人ブーナ人人人人

こんな布陣で幕が開いたら、せっかくのブロードウェイも物語に集中できません。

「叶うわけないのに…」

誰かの夢を聞いたときにそんなことを思ったのは初めてでした。


私個人の価値観になりますが…

例えば、今日までカエルの研究をしていた人が「明日から漫才師になってM-1で優勝する！」と言っても、叶うかもしれないなと思います。

老舗温泉旅館を営む人が「ここの歴史を全部ぶち壊してチワワのドッグランにする」と言っても、叶うかもしれないなと思います。

でも、どうしてもブーナちゃんのブロードウェイの夢にはそう思えなかったのです。


私の１番の懸念は、やはり企業のキャラクターということです。

例えブロードウェイでブタキャラのオーディションがあったとしても、私だったらTBSのブタキャラよりフリーランスのブタキャラを選びます。TBSのブタキャラだとストーリーへの没入感が減るからです。


だから、普通に考えると…

あれ？

私はブーナちゃんの夢について考えるときに当たり前のように通していた「普通は」というフィルターに気が付きます。

考えてみれば、ブロードウェイを作り上げる人と私の知識やクリエイティブが同じ訳がないのです。

普通…といかにも世間一般みんなの意見のように書き連ねてきたことは、所詮わたしの価値観でしかないのです。


そうやって少し広く考えてみたら…
自分の考えに至らないところがあると知ったら…
もしかしたら…

そうです！TBSが映らないブロードウェイではTBSに属しているということは大した問題にならないかもしれません！

それに何よりも…！

ブーナちゃん自身の熱意と努力がそれを超える可能性だってあります！

そんなことどうでもいいと思うほどのダンスだったら…！
全ての懸念を払拭する演技だったら…！

そうして考えると、可能性はいくらでもあるように思えてきます。そして同時にブーナちゃんを信じてみたいという気持ちにもなってきます。

私だってそんなこと沢山の人に思われてきたはずです。

私が何度「またキングオブコントの決勝に行くんだ…！」と夢を語っても、きっと叶わないと思う人も沢山いるはずです。

でも、私は叶うと信じていますし、可能性が見えています。

否定は、それが実現できる可能性まで考えが至っていないときにしてしまうのかもしれません。


ブーナちゃん、あのときはごめん…！
一緒に夢叶えようね…！


こんな感じで今日は終わりです。

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では、ここまで読んでくれた方に感謝の気持ちを込めて私からお礼のライフハックです。

ポメラニアンは特に「ポメ」の部分が可愛いです。「ラニアン」だけ見てみてください。すごく勇ましいです。ポメラニアンの可愛さは「ポメ」が担っています。

よい1週間を。