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『役職だって準備も練習もせず上手く務まるわけがない』人生釣り三昧#56

おはようございます。
 

成人式の同窓会で久々に会った中学時代の鬼軍曹(部活の顧問)に「お前だけは俺の発言に納得出来ないとはっきりと不満そうな顔をして俺を睨んでたよな~」と言われて思い当たる節しかないけどよく覚えてるな~と感心したかずおかです。
#ビンタは避けるし蹴りをキャッチした覚えもある
 

さて。
 

今回は『役職だって準備も練習もせず上手く務まるわけがない』というテーマでお話ししたいと思います。
 

先週の話から通ずる部分もあるのでそちらを見た後に見て頂けるといいかもしれません。

多くの組織が抱える上司やリーダーへの不満について、そもそも疑うべきは人ではなくシステムではないのか?という話です。

よろしくお願いします。


▼役職が付くと仕事はどう変わるのか▼

会社や組織によっても呼び名は様々だと思いますが自分の会社で例を出すと平社員から社長に至るまで多くの役職が存在します。
 

あんまり細かいところまで言ってもあれなので大まかなところを順に言うと
社員→主任→係長→課長→部長→本部長→専務→社長→相談役
といったような感じです。
 

部長と本部長辺りを境目に役員かそれ以外かという分け方をされるときもあります。
 

役職が上がるほど仕事が増えるというより一つ一つの仕事に対して背負う責任が大きくなるというのは割と多くの人が持つイメージとしてあるかもしれませんが具体的にどんな仕事をしているのか把握している人間というのは役職が下の人間ほど少ないかと思います。

 
山の麓からだと山頂は綺麗に見えないけど遠くから見る山は山頂ばかりに目がいく、
実際に麓まで来ると名の通る山ほど汚れていて、道のりは高くなるほど険しくなっていく。

#イメージを名言っぽく言ってみたよ
 

僕の勤めている会社で考えると課長辺りまではあくまでも今の仕事の延長線上で責任が多くなり、部長から上の役職では舵取り(決断)業務のウエイトが一気に大きくなり責任の大きさだけでなく方向性も変わるといった感じです。
 

当然の構造なので説明するまでもないかと思いますが次の例え話にも繋がる前提として言っておくと基本構造として上の役職から順に下の役職に下がるにつれて役職人口は増え、下の役職から上の役職に上がるにつれて役職人口は減っていきます。

物凄く極端に言うと社長が10人、課長が3人、平社員が1人なんて構造はあり得ないという事です。
 

基本的に日本の会社は役職を順に登っていく構造なのでそれまでに辿ってきた役職の仕事は経験として残り、記憶に刻まれるわけですが下の人間からすれば『上る前の山については何も知らない』という状態なんですね。
 

ここからは山登りに例えながら話していきますがこれって結構問題だと思うんです。
 

1合目の登り方、2号目の登り方それぞれあるんだろうけど同じ道を通った人の跡を辿れるというのが影響して5合目辺りまではなんとなく惰性で足を動かしてさえいれば登っていけるルートが出来ています。
 

だから多くの人が疑うことなく登っていく。
山によってルールが違ったりもするけど登り方は割と自由、とは言え序盤の登り方が後に大きな差を生み出すようです。
(20代の行動がその後の人生を決める的な話です。)
 

5合目まで来た辺りで露骨に差が出てくるような気がしていて、
山頂までの景色を見て「この山はもう上る価値がない、別の山に行こう」と気付いてしまう人もいる中、大半の人が「ここまできたら引き下がれない、このまま登ろう」と登り始めた山を惰性で登り続ける事を選びます。
 

ここで気付けるかどうかの差はそれまでの登り方とその時点で背負っている物の大きさ次第だと思うんですが引き続き登ると決めた人の多くはこれまでの登り方を変えようとせずこれまでの方法で登り続けます。
 

何故か?
それはそこに辿り着くまでその登り方で登れてしまったからです。

分かりやすく成功したわけではなくても失敗してないからなんとなく歩き方を変える必要性も感じずそれまでの歩き方が正しいと思っちゃうんですね。
(これに気付かず拗らせてしまうと老害が誕生します)

当然山は麓に近い方が傾斜も緩ければ道も整備されています。
ただ、山頂に近づくにつれ徐々に道のりは険しくなり惰性で動かし続けた足では前に進めなくなるでしょう。
 

序盤と違って「前に進んでいる」という感覚も得られにくくなるでしょう。
 

実際の山登りではそんなことにならないよう事前に情報を集め、装備を整え、正しい道のりを選んで登るのですがそれをこの組織の体制に当てはめて考える事は難しいのか出来ていない組織が多く存在しているようです。

言葉では言ってる企業が大半ですが考え方の根幹部分 から考え直さなければならないので規模が大きい企業ほどそう簡単にはいかないんだと思います。

当然、準備も練習もしていないのに足を踏み入れた人はその場所で彷徨い続けます。
(追い込まれた環境下で開花する人間もたまにいるんだろうけどね。笑)
 

山登りに例えてあれやこれと言いましたが要するに「役職に付いている人間のスキルや才能が足りないのもあるかもしれないが会社という構造を考えた時に人の能力に委ねるだけでなく、ある程度はシステムエラーを起こさない仕組みづくりをしておくべきだ」と僕は思うわけです。
 

ただでさえ一昔前に比べて働き手の人口も減って今後しばらく増える予定もないなら残された人材を安定して戦力に育て上げるシステムを作った方が絶対に良いと思いませんか?

ざるでふるい落とす方法は流石に限界を感じるというかなんというか…

新たに作るというより今は今で昔機能していたシステムが残っていてそれをそのまま使っているだけだからアップデートするという方が正しいかもしれません。


業務で使うパソコンだけアップデートして自分達の考え方がWindows95のままじゃ当然通用しないよねという話です。

Aさんの代わりにBさんがその仕事を担当しても機能するようにシステムを作っておくのが企業の在り方ですが目的は一緒でもやり方は時代に応じて変化させなければなりません。


▼気持ちも大事だけどそんなに甘くはない▼

そんなこんなで考えると結局気持ちだけでどうにかなるほど甘くはないという事がよくわかると思います。
(確かに国家の成長に勢いがあって根性と体力に物を言わせてどうにかなる時代もあったけども)
 

年齢と社歴を積み重ねていくにつれ役職が上がっていく構造は惰性で山を登り続ける人にとってこれ以上ないシステムですが会社の成長を考えると大抵はシステムエラーを起こして崩壊へと繋がります。
 

頑張らなくてもいいなら頑張らないのが基本的な人間の構造なので。笑
 

僕は今なんの役職も付いていないので予測でしかないのですが○○さんは来期からこの役職ですと通知が来た時点でモチベーションは高まる人が大半でしょう。
 

ただ、その役職になるための準備や練習を行ってきたもしくは行う人ってほとんどいないように感じます。


何となく周りのタイミングだったりを見て逆算して「そろそろかな?」と気持ちだけ準備をする人は結構いますが何をすればいいかなってみないと分からないという人が大半でしょう。
 

そこからも分かるように気持ちだけ準備していても、決まった時点で気持ちを入れ替えても、たいして上手くはいかないのが現実です。
 

かといって気持ちの準備以外に出来る事も少ないし、何をすればいいんだという悩みを抱えている役職予備軍の方々も多いでしょう。
 

昔は役職を持った方々と一緒に仕事をすることも多くその背中を見て勝手に育て、みたいな方針だったのかもしれませんがハラスメントカーニバルの到来により会社の内外を問わず交流機会やそこに割いている時間は明らかに減っているのでそういった事も影響し、従来の構造に限界を感じます。
 

システムを再構築するといっても色々な方法があるとは思いますし組織によって人の流れも違うので答えはそれぞれでしょうが僕が考える方法を最後に書いて今日の締めにしたいと思います。
 

ちょっと強引で手荒な手法だとは思いますが…笑


 ▼失敗を前提で任せてみる▼

先ほども少し書きましたが年齢を積み重ねるほど背負う物が大きくなるため失敗に対して敏感になるものです。

年功序列というシステムが根強く残っているこの国では失敗の代償が大きくなる年齢になればなるほど役職は上がってしまいます。

そうなると失敗しない事を目指すのが当たり前になってしまい、変革や挑戦とは程遠い立ち回り方をしてしまい結果失敗してしまう人が増える。
 

これが頻繁に起こっている役職業務におけるシステムエラーだというわけです。
 

その対策案の一つとして有望な若者には『失敗を前提で任せてみる』というのは悪くないんじゃないかなと思ったりします。
 

序盤でも書きましたが課長辺りまでは今の仕事の延長線上で出来る仕事であって部長辺りから舵取り業務のウエイトが大きくなるのでそこが境目だとは思うのですがとりあえず会社は素質や信念があると判断できれば年齢を問わず役職に就かせてみるというわけです。
 

選ばれる人材によっては奇跡的に上手くいっちゃうケースもあるかもしれませんが大抵はスタート直後からしばらくは失敗の連続になると思います。
 

それでも会社が潰れるほどの失敗で出来ないわけで(あくまでもトップではないので本当にやばい判断は周りが止めるから)現状が悪いのであればよほど変な人材を選ばなければ年齢はたいして関係ないでしょう。
#全員にさせてみろという話ではありません
 

課長辺りまでなら同じ部署でも2~3人いるはずなのでカバーできるという意味でもその辺が境目かなと。
 

なぜそこまでして早々と役職を付けるべきなのか。
それは課長(役職)の練習がしたければ課長(役職)になるのが一番だと思うからです。
 

それでダメならまた変えればいいし、そもそもそこまでの気持ちが無い人に無理にさせる必要はないのでもう少し気軽に役職を捉えても良いんじゃないかなと思います。


年功序列の考え方において役職と報酬はセットであり緩やかに右肩上がりという流れに背くことが許されないという根強い背景が元凶なのかな~とも思ったり…

だからこそ今後は会社に勤めながらも別軸で所得を得ていたり失敗がコンテンツとなる環境を整えて失敗を恐れる理由を減らす事が大事なのかもしれません。
 

自分が勤めている会社のようにこれまでの歴史が積み重ねた風習というのはそう簡単に変わらないでしょう、ほぼ不可能に近いことです。

チャンスがあるとすればトップの人間が変わったタイミングぐらいですかね…
 

これも途中で言いましたが会社によって答えは違ってくると思うので当てはまらないケースもたくさんあるとは思いますが僕の会社ではそれなりに上手くハマる気がするんですよね。
 

タイミングを見計らって今以上の利益を生み出す事を前提に交渉してみたいな~とは思っています。
 

余談ですが少し前に僕が尊敬する社長さんと話した際、役職の話になって色々と話をしたあと「もし君がウチの会社の社員ならとりあえず課長クラスの役職を与える、何年後とかじゃなくてすぐにね」という事を言われました。
#スカウトではないよ
 

尊敬している方に評価してもらえた事も嬉しかったですが本質的に伝えたかった事を僕なりに勝手な解釈をしたところ今回の話の様な考え方に通ずる部分があるんじゃないかなと思います。
 

『奇跡的に役職業をこなすかもしれないけど多分失敗してボロボロになる、でもそんなことよりもっと先を見ているし上を目指しているからボロボロになっても立ち上がってまた歩き始める』
そんな像をイメージしてくれたんじゃないかなと。
#すっごくポジティブ
 

まぁ「上の人間に対して文句を言う」のは日常的に見る光景ですが明日お前がその立場になっても大丈夫だから言ってるんだよな?と思う下の人間としては珍しいタイプなので僕は気持ちだけじゃなくて言うからには勤めれるような準備をしておきたいなと思います。
 

そんなこんなで今回は『役職だって準備も練習もせず上手く務まるわけがない』というテーマでお送りしました。
 

それでは今回はこの辺で。
 

でゎでゎ👋

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