見出し画像

『黙々と湖上調査』人生釣り三昧#60

おはようございます。

最近YouTube広告で見たドコモのCMがシンプルに完成度の高さで心を鷲掴みにしてくる感じでたまらないと思っているかずおかです。

Iモードの卒業式はエモいし、シンクロ技術の未来はワクワクするし、答辞のやつは泣けるので飛ばさずに見てみる事をお勧めします。
#エロでもお金でもなくクオリティの直球勝負
 

さて。
 

今回は『黙々と湖上調査』というテーマで先週末の釣行一日目について振り返ってみたいと思います。
 

先週お話しした日の前日、一人で出船した釣行についてのお話になります。
 

釣りをすることよりも見る事に大半の時間を費やした中で気付いた事や浮かび上がってきた疑問について書き残しておきたいので特に結論がある話にはなりませんが興味がある人は考えてみると面白い話かもしれません。
 

それではよろしくお願い致します。
 


▼湖は大減水状態継続中▼

先週の釣行写真の背景を見ても一目瞭然ですが作秋頃から湖の減水は止まらずなんと今も継続中とのこと。

ここまでダムが水を減らすことってそうそうなくてあるとすれば5~10年に一度の〇〇調査的な形で異常な水位まで水量を減らすのですが案の定今回の減水、原因は調査関係のようです。
 

昨年はこの時期とっくに満水状態だったのでそれはもう完全に別世界でした。

この時期から地域によっては雪解け水等が流入し、ある程度の水量回復が見込める場所もあると思いますがこのダムについてそれだけで水位が回復する可能性は限りなく低そうな雰囲気。

ある程度まとまった水位に戻るのは梅雨時期頃になりそうな気がしますがその頃にはまた例年通りの減水を始める可能性が高いので昨年に引き続き、水位変動に悩まされる一年になることは間違いなさそうです。
 

そんなに大きな水層を形成するほど量は無いと思うけど雪解け水の量によっては水位が回復した後にも魚の生息圏に影響を及ぼす水層が出来てしまうかもしれないとかそんなことをぼんやりと考えたりもします。
 

ちなみにメインの川筋2つの内、1つは上流にダムを構えているのですがエリア的に管理元が全く違う組織らしく上流のダムから放水して水位調整等は行わないらしいです。
(そちら側の方々はこの水位を気にしてないみたい…)


▼黙々と湖上調査▼

そんな状態のダムを目の前にして今後もそれなりに通う事を考えると一日丸々時間を掛けてあまり釣りが出来なくても全域を見る価値はあるなと判断。

1人だからこそ出来ると思い立った僕は黙々と湖上を回り続けました。
 

ある程度は人に教えてもらったり魚探に表示される画面を見て想像していましたが肉眼で見える景色以上に鮮明なものはありません。
 

今回の水位は考え方によっては凄く絶妙なラインだと思っていて通常水位の時に機能する15~20mレンジに何があるのかを確認出来るこれ以上ない水位でした。
(逆にこれまでは減水してもそれが見えるほどではなかった)
 

時期にもよりますがこの水深(15~20m)を狙う時に特に重要視しているのが『精度』とは何度も言っておりますがその精度を追求するにはやはり何が沈んでいて何を狙っているのかを鮮明にイメージ出来るに越したことはないんですよね。
 

逆に言えばこれ以上浅くなって見える物は通常時よほどのことがない限り狙わない水深なのでそういった意味で絶妙な水位だということです。
 

通常時に比べたらだいぶ濁ってます。

これは本流筋の様子ですが本湖エリアから上流部へと続くストレッチがこの濁り。

おそらくですがこれはダム特有の減水し過ぎたからこその弊害で最上流部から段階的に干上がりすぎてその道中何回ベンド部を挟むかによると思うのですが流入する水がボトムの堆積物を巻き込み死んだ水となりどんどん流入してきた結果だと思います。

ここから数百メートルは浮いてる物も含めて酷い濁りでした。

レンタルボートで進めるエリアの最上流部です。
僕の中ではここが最上流部と上流部を分ける大きなポイントなのですが見事にここから上が干上がっていました。
 

こういった形で湖の形状は段々式になっているというわけです。
 

そして見て分かる通り流入する堆積物が浮いて異様な濁りを生み出しています。

この濁りの到達地点はここから1㎞近く下流まで続いておりそれは次の段まで続いている事を意味していました。

そこから下のエリアは水量が一気に増え、水が潜り込んでしまうので見た目にはあまり分かりませんでしたが多少なりとも影響は出ているはずです。

本湖と上流部の合流点辺り

この辺で濁りは収まりますがほぼ本湖なので悪い水は潜り込んでるか薄まっているだけかのどちらかだと思われます。

単純に透き通った水が雨などの影響で濁ると視覚順応期の間はバスがルアーに反応しやすくなると思っているのですがそれ以上に水質は重要な要素なので当然悪い水によって引き起こされた濁りだと魚の反応は著しく低下します。

実際に上流部を登っていく途中、これが良い濁りなら比較的強い釣りにも反応を示すと思いましたが予想通り反応は無かったので良い濁りではなかったのでしょう。
 

さらにこのエリアはバスにとって溜まり場が限られているため上がるなら一気に上がりたい区間だと思うわけです。
 

通常時、そこまでして最上流部に上がりたいのはこの湖においてはアユの稚魚が同時期上流目掛けて遡上するのでそれにつられてという理由が一番でしょう。

これは昨年に実際に釣果としても体感しました。
 

しかし今年はこの状況なので現時点での最上流部にも鮎を含めたベイトの姿は殆ど確認できませんでした。
そもそも最上流部が全域干上がっています。笑
 

エサも少なけりゃ水も悪い、あげくにスポーニングスポットも見当たらないのであればこの時期そこに留まる理由は確かにない気がします。
 

メイン筋の上流部についてはそんな印象。
 

メイン筋に隣接する複数の支流を構える筋はそれらの支流が合流する地点から干上がっていました。

ここに限らずこういった小規模の支流筋は大体入口から一段上がる部分で干上がっていたので全貌を確認できなかったのが残念です。
 

とは言えこの筋については元々の規模が小さいことが功を奏したのか流入している水もそこまで悪くなさそうでベイトの姿も多数確認できたので少しだけルアーを投入してみるとヒット。

ヒットルアー:フェイス

サイズ的にはミドルサイズでしたが納得できる部分も多く嬉しい一匹でした。

鮎の稚魚、基本群れてます
口から出てきたのはヨシノボリ
ここにはヌマチチブもいます

ベイトは鮎の稚魚がメインだと思いがちですがエリアと水温によってはヨシノボリ、ヌマチチブといったハゼ系がメインベイトになのでは?とここ数年思うことが多くなりました。

まぁそんなこんなであとはひたすら気になった場所の写真を撮りながら湖上調査。
 

過去の釣果と見える景色を照らし合わせても「だから釣れるんだなぁ」と納得することが非常に多く勉強になりました。
 

そういった角度からは勉強になったり納得することが多かった反面、ブラックバスという生き物には気付きと疑問が残った一日でもありました。


▼気付きと疑問▼

先々週の投稿では『引き金は日照時間と松果体』というテーマで魚が持つ松果体と全天日射量の関係性について掘り下げていきましたがどうやらその考えは結構良い気付きだったかもしれません。

この日は珍しく晴天無風のベタ凪、ビックリするぐらいのどかな一日でした。

ジェットボイル様、有能すぎます…

のんびりベタ凪の湖面を眺めながら昼ご飯を食べれるくらいに…笑
 

魚からしてもこれ以上ないくらい日向ぼっこ日和だったというわけです。
そのせいか特に日当たりが良く寄り添えるものが近くにあるスポットでは大量のバスを発見しました。
 

この日は「明日狙えばいいや」と思い手を出さずに観察を続けましたが55~60㎝以上×1匹、50~55㎝×3~4匹、40~50㎝×6~8匹、35~40㎝×15~20匹近くのバスを発見。

こんなこともう早々ないだろうなというほど沢山のバスが一部のエリアに限って沸いていました。笑
 

日当たりが良く水が温まるのも早そうな底質にはバスも多く浮いていましたが平均サイズは小さめかつ群れでいる事が大半。

50㎝を超えていそうなバスは全て岩盤系+αのポジションに位置していました。
 

この違いはとても興味深くてバスの動きを見る限り目覚めたてかな?というくらい動きは鈍かったので冬に過ごすポジションからそう離れていないと推測するのであれば色々とポジションを逆算することも出来そうです。
 

このバス達を見た時に明らかにエリアの差を感じましたね。
最初に見た筋の上流部はやはり水が相当悪かったんだろうと思います。
 

ちなみにこの日は3月に入って一番気温が高く、風も吹かない日だったのでその変化を感じ取れる水深に控えていた個体達がいち早くその変化を感じ取り目視できる表層直下まで浮いてきたという可能性は十分に考えられるかと。
 

加えて翌日はほぼ終日ローライトで風も強く、少しは魚も見えたのですが前日とは明らかに数も減り見える魚のレンジも50~1m程深くなっておりました。

両日水温は1度程度しか変わっておらず水温が全てのカギを握るのであればこの日もまとまった数バスが見えてもおかしくないのにそうじゃなかった。
 

その時改めて全天日射量が重要なんじゃないかという思いも強まりましたね。
 

最後に釣行後、色々と考えていく中で浮かんだ気付きというか疑問についてお話しします。
今回の釣行を得て思ったのが『バスの背中ってなんで黒いんだろう』ということです。
 

ルアーカラーやベイトフィッシュの話になると魚の腹が白い理由は下から見上げた時に日光と同調するから目立ちにくいんだよといった話はよく聞きます。
 

これは他の器官や特徴にも言える話ですが生き物がその器官、その特徴を持っているのには何かしらの理由があります。
 

全身が似たような色合いになっている魚、腹部と背中部で色が違う魚、成長過程に応じて体色が変化する魚、時期に応じて婚姻色に変化する魚と様々ですがこれらの魚がそれぞれその体色になっているのにも理由があると考えるのが自然かと思います。
 

バスという魚に絞ってみると大きく分けて腹部、胴体部、背中部で分かれて3色構成になっているかと思います。

腹部は白色、胴体部は緑色、背中部は濃い緑から黒に近い色です。
 

腹部と胴体部の色が成長に応じてあまり変わらないのに対して背中部は成長するにつれて緑から黒に近い色へと変化しているように思います。

これは成長するにつれて産卵行動を行わなければならなくなるからそれに応じた体に変化・成長していくからだと考える事も出来るわけで、なぜ黒色に近づくのかという点を考えた時に、

『産卵行動において日射量は重要な要素でその変化をより感じ取れるようにするため背中の色が光の吸収率の高い黒色に近づく』
という考えに繋がるのではないかと思います。
 

僕も理解している訳ではありませんがなんだかこう考えていくと色々と繋がってくる気がしませんか?
 

気付けばもう読みやすいとか一切関係なく今感じている疑問とそれに対する考えをひたすら話してますね。

すみません、自覚はしていますがもう少しお付き合いください。笑
 

もっと言えば胴体部がなぜ緑色なのか?
これもバスという生き物を知るうえでとても重要かつ本質的な意味合いを秘めていると思っています。
 

魚類全体で見ると胴体部は灰色、茶色系が多い気がしますが海の魚に絞ると赤系の魚も結構な種類がいます。

ただ緑系の魚は極端に少ない。世界的にみたら案外多いのかもしれませんがどちらにせよこの胴体色にも意味があると考える方が自然かもしれません。
 

そして胴体色がこの色になっている理由が分かれば通年を通した基本的な魚の動き、ポジションを追うのにかなり有利になると思うんですよね。
 

おそらくですがバスの生息水深はこの体色が表してくれている気がしています。
本場アメリカでは分かりませんが日本国内においてはフィールドごとに適応した結果なのか体色一つとってもフィールドごとに差が出ていると感じますし。
 

そういった考え方で魚を見てフィールドを見ていると全ては繋がっているとしか思えないしやはり釣果は科学や生物学で証明できる現象や理由が積み重なって成り立つのではないかと感じます。
 

今回は現時点での気付きとそれに対しての考えを話しただけなので当然これが結論ではありません。

これから得る知識と経験によっては今の考えを大きく塗り替えられる可能性もありますが僕自身「あの時はこう考えていたんだなぁ」と振り返れそうなので長々と思っている事を考えてみました。
 

別に釣りなんて趣味と割り切ってただ楽しんでたまに釣れたら凄く嬉しいという気持ちだけでも一生楽しめるとは思いますがそれに違和感や焦りを感じるようであればこんな感じで全てに疑問を持ってみるのも面白いと思います。
 

未知の部分も多く、果てしなく長い道のりで誰かと競う世界でもないので割と孤独です。

一度の人生じゃ足りない結論まで辿り着けないとは思いますがそれほど深い世界に足を突っ込むのも釣りの楽しみ方としてアリだと思っています。
 

オススメはしませんけどね。笑
 

それでは今回はこの辺で。
 

でゎでゎ👋

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?