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格ゲーマーのPC自作にメリットはあるのか?

自作PCって未経験者が思ってるほどハードルもないけど逆にメリットも多くないよ、それでもやりますか? やるならやりましょう、なかなか悪くないですよっていう話。

無駄に七色に光るゲーミングマザーボードの図。蓋をすると見えないので今はLEDを切っている

わいの自作経験

前回の記事でスト6に向けたPC自作について書きました。これは僕にとって3回目の自作です。経験値としては全く大したことはありませんが、初代のものを除けば大きな問題もなくPCは快適に動いてくれています。(後述)

僕が初めて自作を行ったのは10年以上前です。当時はただ安価にデスクトップPCを手に入れたかった。それで自作に手を出しました。

一度やってみると、確かに安く組めたし、自作ってそんなに難しくないことがわかりました。それ以来、自作のメリットやデメリットに納得がいってるため、今でも自作を継続しているという感じです。

(組むたびに5年ぐらいの時が経ってるので、毎回勉強し直しです。口が裂けても僕は自作erですなどとは言えません…)

本記事では、僕の拙い経験から、格ゲーマーはじめ自作未経験者に対して、自作って難しいのかといった話をつらつらと書いてみます。

組む作業自体は簡単

PCを組むというと電子工作のような仰々しいものを想像するかもしれませんが、実際の作業は全くそんなことはありません。

そもそも手先の器用さも必要ありません。差し込むとかネジを回すとかが出来れば無問題。

これはM.2 SSDを差し込む途中の図。

なので、プラスドライバーがあればほぼ事足りります。ハンダづけなど一切やりません。

強いて言えば小さいヘラがあるとCPUにグリス塗る時に便利。(先日、それを用意し忘れてコンビニで貰ったアイス用スプーンでグリスを広げました)

グリスをちゃんと塗るのはバカにできない作業だから…(震え)

というわけで、作業上のハードルは思ってるより低いですよ。

コスト面からのメリットは?

10年前は自作することでコスト面でメリットがありましたが、最近はドスパラやマウスコンピュータなどのBTO(受注生産)サービスが多く存在するため、思ってるほど価格面でのメリットは享受できません。

ここでがっかりした人は自作ではなくてBTOでいいと思います。

というのも、自分でパーツを選ぶ作業に興味が持てないならBTOでいいじゃんというのが僕の思うところなのです。自作PCでトラブルが起きてもメーカーのサポートに必ずしも頼れないのですから。
当然の話なんですけど、たまにここを軽視してる人がいるんですよね。

とはいえ、BTOでは必ず会社の利益が出るようになっているため、その取り分をパーツに回せばもう少しマシなPCが組めるのも確かです。

実際、知識があればBTO のお買い得モデルも「安いなりの理由」を見抜けるかも知れません。
例えば

・マザボのチップが書かれていない(最下位のB660とかかも)
・Corei7搭載って書いてるけど細かいスペックが不明(前世代の最下位モデルかも)
・メモリの容量はいいけどクロックが微妙
・電源の変換効率が不明(GOLDやPlatinumなど効率が高いものは性能に直結しないためお買い得モデルではほぼ見られない)

この辺に違和感を持てるようになれば、真のお買い得モデルも判断できるようになるかも知れません。

しかし、自作について勉強したり調べたり組んだりする時間を時給換算してコストと捉えるとお得感は全くなくなります。何ならマイナスです。調べて考える時間そのものや知識が身につくこと自体を楽しめる人のほうが自作に向いているでしょう。

結局じゃあ自作のメリットは?

・自分のやりたいことに合わせて予算を特定の部分に集中投下できる
・パーツ選びの柔軟性が高い
・パーツ選び楽しい(笑)
・拡張性よく作れば数年間はマイナーアップグレードで使い続けられる
・一部のパーツは次回の自作に流用できる

この辺ですね。
大袈裟に言ってしまうと一番自分に合ったPCを組めること、知識がつくので将来的に性能が不足しても自分でアップグレードできることがメリットだと思います。

最初の知識は雑誌で補充

それでは、仮に自作にトライすることに決めたとしましょう。いったいぜんたい、何から始めたらよいでしょうか。

最低限の知識やパーツの選び方、何よりも組み立て方を知るために個人的にお勧めしたいのは雑誌から入るやり方です。
僕は自作するたびに自作入門者向けの雑誌を買っています。(笑)

いつも大体この2冊の構え

もちろんイマドキらしくネットで調べても構いません。しかし、雑誌は非常に出来が良く、初心者にもわかりやすく解説してくれます。なので、知識を纏めてインプットするのに非常に向いています。
さらに、例えば1年前に比べてこのパーツが大幅に進化した!的な話が乗っており、技術の進歩にワクワクさせられ、自作のモチベが高まります。

自作初心者向けの一冊はこちら

上記に加え、最新のパーツ事情や異なる視点を得るために、もっと詳しい本あると判断基準が増えてベター。こちらはKindle Unlimitedを使っている方は無料で読めます!
「メモリって結局16GBでいいの?」というトピックが気になる方は多いのではないでしょうか。

雑誌を読み、適宜ネットで調べつつ、パーツの選定を行いましょう。
自分にとって譲れない部分、妥協できる部分、そして予算との兼ね合いを考えるのは、なかなかクリエイティブで楽しいですよ。ミニ四駆みたいで。

パーツを購入する

採用するパーツが決まったら購入していきましょう。

秋葉原が近ければリアル店舗で買っても良いのですが、ほとんどの人はそこそこ距離があるでしょうし、何よりパーツを一気に持って帰ると大荷物になります。
そんなバカいないだろと思うかも知れませんが、僕は昔やらかしました。PCケースが特にでかくて死ぬかと思ったし電車で相当恥ずかしい。

そこでおすすめしたいのがネットショップです。最近はAmazonでもPCパーツが揃ってしまいます。注文すれば家に届く。楽ちん。

手間でなければ各パーツについて価格comで最低価格を調査すると少し安く買えるかもしれません。とはいえ、パーツごとにお店がバラバラになっても面倒ですよね。僕は主にAmazonとツクモオンラインショップで半々ぐらいで買いました。
この手法で若干お金が浮いたので、おすすめしておきたいです。

おっと、OSの購入も忘れずに。

実際に組んでみる

パーツが揃ったら、自作初心者向けの雑誌などを参考にしつつ、実際に組んでOSをセットアップしましょう。

組む作業は年々どんどん簡単になっているようで、昔みたいにパーツ相性に気をつけようとか最小構成で起動テストしようとか書いてないんですね(笑) 自作のハードルがどんどん下がっていることの現れですね。

とはいえ、ちゃんと通電して画面が映るまでの緊張感はとてつもないです。

終わりに

まとめると、自作PCを作るための物理的なハードルは低いながらも、それなりに調べものや判断力が必要です。また、BTOに比べて金銭的なメリットはそれほど大きくなく、逆にサポート体制はほぼありません。

そのあたりが面倒な人は、20〜30万円をポンと出せるならBTOを利用した方が色々と楽です。ぶっちゃけその方が賢いです。

これまで自作のいいことばかり書いてきましたが、実は僕自身、初代の自作PCはブルスクを定期的に起こしており、次は絶対BTOにしようと何度思ったかわかりません。ブルスクのたびに心臓が止まる思いでした。

ブルスクの原因は別に僕の腕が特別悪かったとかではなく、当時のIntelのCPU(Sandy Bridge世代)はメモリ周りに不具合を抱えやすかったという初見殺し的な何かでした。相談出来る相手も居なかったため、PCが安定するようになったのは2代目自作PCからという…。

というわけで、自作にはそれなりにリスクも存在します。怖い人、面倒な人、基本的に自分で立ち向かえない人はBTOを上手く使うのが一番いいと思います。

しかし、安定に動いている期間(ここ5年以上)は自作PCのメリットを享受しまくりなので、興味がある方にはぜひ一歩を踏み出してほしいなと思っている次第です。

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