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SOPHIAの夢

BUCK-TICKの楽しみ方のひとつに
タイトルから妄想を広げる、世界観を予想するというのがある。

アルバムや収録曲のタイトルが発表されると
単語の意味を調べ、バックボーンを調べ、
それにまつわるもの(本や芸術作品)へ手を広げる。

そうやって一つの言葉から
思いがけない場所に辿り着くのが
楽しくてたまらない。

たとえそれが
まったくの見当違いだったとしても。

以下は、次のアルバム収録曲
「SOPHIA DREAM」から連想したソフィアの忘備録。

***

SOPHIA。
グノーシス派の女性アイオン(善なる霊性)として重要視される一方で
娼婦ソフィアと呼ばれ、堕落・肉欲などの象徴ともされる女性。

SOPHIAとは智慧や叡智をあらわす古代ギリシャ語。
智慧を象徴する女神。

旧約聖書では「知恵」が女性名詞(ソピアー)に擬人化されていたり
キリスト教では「知恵とはイエス・キリストのことである」と解釈されることもあるという。

また、グノーシス派の創世神話では

最高神の娘であったソフィアは、軽い好奇心からこの世界へ転落。
己の欲望に従った結果、
増長した息子サマエルが神を気取り、世界が俗悪化。
己の行いを改悛し、父なる神に救いを求めた。
試練に耐え、天に復位し、最も偉大な天使となった。

と言われているそう。

ちなみに、グノーシス派の幻視者には
「世界最古の職業」に就いていたものが多かったとのこと。
この点が、キリストとマグダラのマリアの関係につながるとの説あり。

(あっちゃん=マグタラのマリアと思っているため、ここのポイントでテンションがあがる。)

***

聖女で娼婦。
最高神の娘で悪魔の母。
・・・所説あるにせよ、
こういう両極を備える女性には非常に興味をそそられる。

描かれているのがこのソフィアだとしたら、
今井さんよりヒデ曲のイメージなんだけど。
どうなのかな。

SOPHIA DREAM。

それは 

堕天して快楽を貪り、
欲望を満たしたソフィアが
我が身を振り返り、
後悔を胸に昔を思い出して見る夢か。

それとも、
好奇心に逸る気持ちを抑え、
清らかな乙女が未知の世界を思って見る夢か。

はたまた、
まったく違うソフィアの見る平穏な夢か。

妄想を膨らませながら、9月を待ちましょう。

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