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プラシーダスとソーラーサイン

プラシーダスシステム

ホロスコープのハウスシステムにはいくつか種類があります。日本で1番多く使われているのはプラシーダスというハウスシステムです。

このシステム、日本くらいの中緯度の地域では、問題なく使えますが、高緯度地域の場合は偏りが大きくなりすぎて、使えないということで、それぞれに工夫された、いくつかの種類のハウスシステムがあるそうです。

しかしながら、それらのほとんどは出生時間と生まれた場所が正確にわからないと使えません。

僕は母子手帳が残っていたので、生まれた時間も場所も記録されていたので、アセンダントもハウスもわかりますし、その分、詳細に見ていくことができます。しかし、中には時間が正確にはわからないという人もいらっしゃいます。

ハウスを使うことで、かなり細かいところまで見ていくことができるので、本当にすごいシステムだと思うのですが、いかんせん時間がわからないと使えないというのは残念すぎますよね。

ソーラーサインハウスシステム

しかし、占星術の講座の中で、ハウスはプラシーダスだけではなく、ソーラーサインハウスというものもあると知りました。

このシステムでは生まれた時間は関係なく、生まれた日の太陽があるサインを1ハウスとするというものです。これならば、生まれた時間がわからない人でも使えます。

僕の場合だと、太陽が獅子座にありますから、1室が獅子座ということになり、順に、2室乙女座、3室天秤座、4室蠍座、5室射手座、6室山羊座、7室水瓶座、8室魚座、9室牡羊座、10室牡牛座、11室双子座、12室蟹座ということになります。

このシステムは太陽をメインにしたものですから、獅子座気質の人が獅子座のシステムにおいて生きていく時の様子を示しています。

蠍座システムと獅子座システム

これに対して、プラシーダスシステムでは、東の地平線、アセンダントがどのサインであるかで決まってくるので、基準はその東の地平線にあるサインということになります。

僕の場合は、蠍座がアセンダントになりますから、獅子座気質(太陽があるサイン)の人が、蠍座のシステムを生きる様子を描写しているということになります。

どちらも同じホロスコープですが、視点を変えることで、少し違うストーリーが見えてくるわけです。

獅子座気質の僕が、獅子座システムを生きる時に起こることと、獅子座気質の僕が、蠍座システムを生きる時に起こることでは、モードが変わるというのは、なんとなくわかるような気がします。

国と民族という考え方

このことをポーラ先生は獅子座国に住む獅子座民族と、蠍座国に住む獅子座民族の違いというように譬えておられて、とてもわかりやすいと思いました。

獅子座国の獅子座民族はまさに、ホームにいる感じですし、蠍座国における獅子座民族の方は、アウェイを生きている感じです。

日本に住む日本人と言うときと、アメリカに住む日本人では、やはり行動様式に違いが生まれるわけです。しかし、同じ日本民族ですから、どちらも味噌汁やたくあんを食べたりもするわけですが、住んでいる環境が違うので、思考の手順にも違いが生まれるかも知れません。

こんな感じですこしずつ、プラシーダスとソーラーサインハウスの関連性について理解が追いついてきた感じがします。その違いを、より具体化して理解するために、天王星を例にあげるとわかりやすいと思ったので、紹介してみます。

トランジットの天王星

少し遡ってみると、2011年3月12日から2019年3月6日の間は天王星が牡羊座に滞在していました。僕の場合、この牡羊座に天王星がいた期間というのは、ソーラーサインハウスでは9室にあたり、天王星が9室にいた時という事になります。

この期間の最初の方は、僕が無肥料無農薬の自然栽培の稲作について、めっちゃ勉強して実践し始めた時期でした。挑戦するという感じで、ほんと新しい斬新な稲作技術を学び始めた時ということになりますから、まさに9室牡羊座天王星という感じがします。

そして、牡羊座はソーラーサインハウスシステムでは9室ですが、プラシーダスシステムでは5室から6室へと途中で移行します。牡羊座の23.69°がその境という事になります。

ちなみに天王星が23.69°にきたのが2017年の春あたりで、それ以前の時期は、プラシーダスでは5室にあたるところに天王星がいたときということになり、まだまだ楽しむというところに焦点があたっていたと思われます。

しかし天王星が6室に入ったあたりからは、まじで大変な労働に移行していった感じがあります。たしかに最初はわくわくしていたんですよね。念願の自然栽培の稲作に挑戦する機会を手に入れた訳ですから。

しかし、実際に続けてやっていくと、大変さの方がだんだんと大きくなって、楽しみの度合いよりも、労働、面倒事という度合いがだんだんと大きくなっていった感じがします。これは5室から6室への移行ということが示していると言えそうです。

10室牡牛座に入ると

そして、2019年3月6日に天王星が牡牛座に入った時というのは、ソーラーサインハウスにおいては10室に入ったということになります。

ここはプラシーダスでは牡牛座16.58°までが6室、それ以降は7室ということになります。

6室にいるうちはまだ労働に明け暮れていて、その後、思いがけず、2020年に田んぼをやめることになりました。それから後片付けをして、引越をして、それまでの精算をしつつ、次に向けて新しいキャリアを模索していたのですが、そんな中、天王星がプラシーダスの7室に入った時というのが、今年の5月くらいでした。

ちょうど今年の5月からミカミポーラ先生の占星術講座を受講し始めました。それは占星術を絡めた形で、新しく仕事を始めたいと思って、具体的に動き始めたということの表れなのですが、まさに7室に天王星が入ったタイミングでそれが起こったという事になりますね。おもしろいと思います。

まさにキャリアを模索するという点では10室(ソーラーサインハウス)であり、先生としてミカミポーラさんから学ぶということを選択して、契約したという点では、7室(プラシーダス)であるというのが、今の状態といっても良いと思います。

今現在、ソーラーサインハウスにおける10室である牡牛座に、ドンピシャ天王星がいるということですから、天王星の動き自体も僕自身の新しいキャリアへの原動力にもなっていたということだったと理解して驚きました。

グランドクロス

この天王星、今現在、プラシーダスではアセンダントにオポジションの位置ですし、太陽にほぼスクエアですし、水瓶座にいるトランジットの土星も加えると、不動宮のグランドクロスを作る要因になっていますから、正直プレッシャーがきつくて、大変だなあと感じていました。

しかし、ソーラーサインハウスの視点で見てくると、思いがけず、天王星は天王星で10室を進行中で、キャリアという点で新しい可能性を開拓しているという意味もあったのかと思うと、なんだか見る目が変わりました。

プラシーダスとソーラーサインハウス

こうして、プラシーダスとソーラーサインハウスを合わせて読んでいくと、より具体的なものが見えてくるということですね。とてもおもしろいです。

こうして見る限り、ソーラーサインハウスだけで、見ていくとしても、それはそれでちゃんと意味のあるストーリーが見いだせると思いますし、プラシーダスと合わせることで、さらに精度の高い見立てが可能になるのだということだと理解しました。これは興味深いですし、非常におもしろいと思います。

蠍座国に居住する獅子座民族としての僕と、獅子座国に居住する獅子座民族としての僕という視点で、もうすこしこのテーマは探ってみたいと思います。まだまだ、掘り下げられそうなテーマですし、可能性がまだまだ広がるような気がします。

天王星

そうそう、最後になりますが、天王星を例にあげた訳について書いておきます。

それは僕のネイタルのホロスコープにおいて、太陽と天王星がコンジャンクションしているからというのもあり、僕という人間を象徴する天体が天王星だからというのもありました。

ネイタルの天王星もMcの2°前にあり、太陽も天王星も10室にあると言ってもいいので、僕自身のキャリア自体が、天王星らしい生き様になっているというのは、たしかにそうなんですよね。

今から思えば、ほんとヘンテコな人生を送ってきましたが、さてさて、これからどんな展開になっていくことでしょう。楽しみなような、こわいような。(^^)

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