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覚醒剤とメリークリスマス!

去年の話です

去年のクリスマスイブは覚醒剤を使って
今年はその話を書いている
ループしないといいな

注意
この記事で出てくる覚醒剤の所持と使用は違法行為です
絶対に真似しないでください
薬物依存症や精神疾患を抱えている方は読まないでください
薬物乱用防止目的のハームリダクションの創作としてお楽しみください


昨年のクリスマスイブ、僕は滑った
イブの温かい街の空気感とは対照的に、無機質な寒色の蛍光灯の下、荒涼とした田舎のコンビニの駐車場で売人を待った。彼の車が現れると、窓越しにニッコリと笑顔で軽い会釈を交わす


「あれ、」
今日は彼の家族が同乗していた。普段はレクサスに乗って1人で現れる売人が、今回は質素なワンボックスカーを運転していた

初めて見るな、なにかあったのだろうかと考えてから
「もう年末か」

売人が車から降りるのと同時に、彼の妻はまだ幼い子供を抱えて車を降りてコンビニの中に消えていく、その姿を僕は目を合わせないように、見なかったことにして、知らなかったことにして見送った

覚醒剤の売人でも家族がいて、自分は覚醒剤を買うためにその家族の時間を奪っているんだ
自分の父親がクリスマスイブの日に覚醒剤を客に売っていたらどう思うだろうか
恨むならクリスマスイブに買いに来る客だろうな、


その後、売人に挨拶して今日もレッドブルのノンシュガーを渡した。
初めてこの売人から引いた時に、運転席側のドリンクホルダーに入っていたものだ

初めて引いた時は無糖と微糖のコーヒーを買ってどっちか選んでもらったが、その時に気づいた
だからそれから会う時は必ずレッドブルのノンシュガーかせめて無糖のコーヒーを差し入れていた

そのおかげか、売人は売れ残った大麻を落とし用にいつもおまけしてくれるようになった


しかし、自分よりずっと年下の学生相手に覚醒剤を売って飲み物を差し入れられるのはどういう気持ちなんだろうか
今日もレッドブルを差し入れるとき慣れない言い方で目を合わせず感謝の言葉をそそくさと伝えてくれた


覚醒剤使ってても人に飲み物差し入れてお礼言われる時は生きてるって感じがするなぁ...
変な考えだけどね


売人と自分は雑談を少し交わしてから覚醒剤とインスリンポンプ2本が入った封筒を受け取った。中身を確認してから金を支払った
最後まで妻と子供については話さなかった
見なかったんだ

別れる時に売人の「また来年もよろしくね」という言葉が冷たい空気とともに消え去った。


新年早々、その売人は捕まった。駅での大規模な職質検挙があった。ヤクザ20人と警察40人が集まるお祭り騒ぎがあったという


帰り道に何回か吐いた。ワクワクしすぎて吐いてしまう
家に到着してすぐ、いつものように準備をする。震えた手で。

喉が渇いて体に力が入る緊張、冷や汗かいて手が震える焦り、カラカラと込み上げる吐き気、爆発しそうな期待感を抱えながら慣れ親しんだいつも新鮮な作業を行う


覚醒剤は、人の倫理観を簡単に蝕んでいく。注射器の目盛り10の僅かな量で、12時間、脳内は大瀑布のように快感で溢れ出し、凍りつくような感覚が足先から頭のてっぺんまで襲いかかり、全ての毛が逆立つような爽快感に支配される。
使ってすぐに、世間への体裁や倫理は脆く崩れ去り、エイリアンに脳を乗っ取られたような獣へと変貌する

グラムで引けばそれが一回3千円程度で味わえるのだ
壊れないわけがない。覚醒剤で人間をやめるという言葉があるけれど、本当に獣みたいになるんだ。
快楽に脳を蝕まれた獣


覚醒剤に溺れたクリスマス、自分の目は歪んで異様に光っていたと思う。
窓を全開にして寒く静まり返った部屋の中、静脈に覚醒剤を打ち込んだ瞬間、これまでのすべてを忘れ去り、溢れる快楽とともに生きる喜びを祝福した。膨大な快楽で壊れた頭で、二つの異常な輝きがギラギラとしていた、歯がガッチガチになって動かせなくなる、涎を垂らしながら、荒く呼吸をして、クリスマスの日に生きる喜びを噛み締めた。


あw………あぁ。。。あああああw w w w w w w w w(楽)(快)(嬉)(怒)(汗)(幸)

生きるのってw最高!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

メリーwwwwww
クリスマス!!!wwww



そういえば、今年のクリスマスはめためたかわいい子とデートにいけます

やめれてよかった
ほんとに楽しみ

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