金星

今世紀最愛の惑星は今日も1人踊る
翻る煌めきに堪らず私は腕を伸ばす　嗚呼

時々思い出せる様な温もりは愛ではないでしょう
手折っても奪い去る様な鮮烈も愛ではないでしょう
私達いつもUtopia 探しては傷を増やすでしょう
ロザリオを洒落で首に纏う私を貴方は笑うでしょう

連れ出して　今夜青い星など
捨てて行こうよ　
約束して　来世でも口付けて
寂しいだけなの

劇場では完璧な夢が今日も散乱して
不完全な私達は瞳を濡らして永遠を願う
ベットサイド立ち上がる貴方の肩に羽根が泳ぐ
その刹那　私多分祈ってしまったの
懲りず探してしまっていたの
胸を踊らせてしまっていたの

行間の余白には貴方の名前を呼んでいた
珍しくも無いその名前　花言葉よりも愛してた

寄り添わせて　完璧に融解して
ピリオドを穿つ　その時まで
喜ばせて　嘘でも信じさせて
寂しいだけなの

劇場では完璧な夢が今日も散乱して
不完全な私達は瞳を濡らして永遠を願う
ベットサイド立ち上がる貴方の肩に羽根が泳ぐ
その刹那　私多分祈ってしまったの
懲りず探してしまっていたの
胸を踊らせてしまっていたの

惑星よ　私きっと一緒に上手に踊れないわ
貴方きっと美しい自転を一人踊り続ける
貴方の肩泳いでいた　羽根を摘んでお別れを
戦ぐ風　靡く髪に気づいてしまったの
長く抱きしめた夜の中
悲しげな瞳に映っていた
私も一人踊っていたのね