再スタート、ちょっと自分語り。

キッカケは「自粛」？

現在、リアルのお店は存在しないものの、昔のアカウントを使ってやっていますが、お店を閉じた後、流れに乗ってここに辿り着きました。（かれこれ13年目）

特に、実際にまたお店を持つことを目標にしているとかではなく、自分がこれからどうやって生きていくか？ということを考えるタイミングがやってきたからでしたが、これをやり始める直前、まぁ足掻いたというか、本当に色々考えました。

一度、閉店後10年の節目には、今回とはちょっと違う感じでふと思いつき、いろんな癒シストさんに連絡を取ってみたりしたことがありました。
ある意味、同窓会的に。
けれど、閉めた後もそうでしたが、やはり、女性のセラピストさんたちは、ご結婚やご出産など、あらゆるご事情で生活が変わり、セラピストの活動のあり方が変わっている方が多かったりもしました。
喜ばしいことでもあったりで、その時は「そうかぁ」と思うだけで、何かを始めるまでには至らなかったものの、またご縁が繋がる方もあり、私もそのまま過ごしていました。

が、世間ではcovid-19が広がっているタイミングで、またしても「自粛」という言葉に世間は染まっている時でした。
今思えば、その時は感じていませんでしたが、私がお店を閉じたのも「自粛」の煽りで、お客様の来店が減り、お店を維持できなくなったからでしたね。

その時は、他の方たちの生活の変化と、その後も生活に変化がなく、同じ場所に留まっているような感じがする自分の生活との差に、時の経つスピードの差や、成長や人間の学びが足りないのではないか？と、感じたりもしていました。

何をして生きていくのか？

私はといえば、人と家庭を築くこともなく、人の親になることもなく、ただ、自分の生活さえ維持できればいい。そう思って、長い長い人生の夏休み、冬休み、春休み…と、ずぅ〜っと長期休暇の中にいるような、ひとまずの仕事と寝る場所があるならいいような、”好きな場所で暮らす” という時間を過ごさせてもらっていました。（関西からの北海道移住）

世間的にはもしかすると、”なりたくない将来の大人像” なのかもしれないとも思いつつ、自分みたいな同世代はたくさん居るからなぁ…。と、特に卑下するような思考ではなく、これが今の ”リアルな等身大のロスジェネ独身女性” では？という気もしていて、大人になることへの不安を抱えている人には、何か伝えられることが自分にもあるかもしれない。くらいには思っていました。（それなりに楽しんでいます）

そんな中、”雇われ” なりに、そこからの将来設計なんかを考えていた矢先、covid-19を理由に（というのは体（テイ）のいい言い訳だったとも思いますが）仕事を切られることになりました。
仕事のための勉強をし、試験に合格し続けることでポジションとお給料をあげてきたものの、一気に支えがなくなりました。
まったく懸念がなかったわけではありませんでしたが、「そう来るか〜」という感じで、補償のあるうちにリスキリングで職業訓練校に通い、プログラミングを（多少）身につけたものの、実践は就業後だよなぁと期待をしていたものの、その後、学校からの紹介でも、知人に頼み込んでも、一向に職が見つからず…。短期の仕事や僻地への住み込み、肉体労働など、若い子の応募が少なそうな仕事でなんとか食い繋ぐような生活へ…。

これが新卒の就活だったなら、どれだけ自分を否定されたと感じ、落ち込むだろう…。と、新卒就活生の気持ちを想像したりしながら、私自身がミドルシニアとして扱われ、就職・転職市場ではニーズのないこともヒシヒシと実感させられたのでした。もちろん、私も世間から必要とされていないと感じ、落ち込まなかったわけではありません。
（これだけ世間では人材不足だと言われているというのに…？）

「最低限、仕事と寝る場所があれば」が、揺らいでしまった。

起業し、店舗を閉めて借金が残って、それを返すのに苦労をして、再び立ち上がるなんて体力も気力もない。と、大きな責任のない仕事に甘んじて来た時間も、ここで打ち止めか…。と、そこから再び考えた時間でした。

どう考える？

就職活動の手段として過去の自分の仕事を棚卸しし、リスキリングで手に入れた新しい武器（？）を手に、ポートフォリオを作ってみたり（有名企業の名前を使う…等、あまり自分的には好みじゃない売り方も致し方なし）、応募先もあらゆる方面のことを考えました。
なんなら、仕事があるならどこへでも…で、さらなる移住も検討したものの、物件が借りられない→借りられないなら仕事を紹介できない→仕事がないなら物件は貸せない→…。（以下ループ）北海道に来た時と違い、ループから抜け出せず仕事も得られませんでした。
結果的に、気づけば２年以上も無職の時間が過ぎてしまっていたのでした。

当初、補償が切れる前から求職活動はしていたので、補償が切れて３ヶ月くらいでは決まるかな。半年あればなんとかなるか。と考えていたものの、甘かった。我ながら、どうやって生きているのかわからないくらいですが、多方面に助けられて生きていることに感謝しかない日々です。
それこそ、たまたま物価高騰やcovid-19の補償など、あらゆるサポートのある時期だったことも恵まれていると感じます。行政の恩恵にあやかれたことにも感謝しています。

しかし、これだけ長期間、あらゆる方面に手を尽くしても仕事が決まらないとなると、もうこれは、腹を括らなくてはならない。と、感じました。
「いよいよ自分でやらないと、誰も雇ってくれない」
それが自分のお尻を叩いたわけです。

ただ、何をして生きていくのか？
どう生きたいのか？

という問いは、なかなかに大きな問いではあります。
けれど、「夢」というのではなく、「やりたいこと」だけは沢山持っていたんですよね。
どうやったら出来るのか？も、ある程度は想像がついていて、きっと行動力のある私は、やろうと思えば動けるはず。そう思っています。現在も。

それでも、具体的に「やる」となると、もちろん「先立つもの」は必要で、やりたいことの多くには、それが必要なものも多くあるわけで、２年も無職、どうやって生活しているのかが謎レベルの私には、そんな予算はそれこそ１円もない状態です。

大切なのは何か？
本当に自分が望んでいることは何か？

なまじ、いろんなことを方法論で実現できると思っているだけに、小手先でやれそうなことは簡単に事業計画も試算表も作ることができ、予算ももしかしたら、どこかから持ってこられるかもしれない。ということも想像ができましたが、何かが違ったんですね。

友人に昔、「なぜか遠いところから行くよね」と言われたことがあります。
本当に辿り着きたい場所へストレートに行ける手段を選ばず、自分のこととなるとなぜか、遠回り、回り道、真っ正面から飛び込む勇気がないというのか、何かが言い訳になって、遠回りの道が正しいと思い込もうとしていたのかもしれません。
考える時間だけはありましたから、これは本当に「ベスト」なのか？
私が望んでいる「本心」なのか？
たくさん自問しました。

とりあえずの仕事を卒業する

お勤め先の仕事がなくなったことは、実はラッキーだったなと思っている部分があります。
本当にやりたいと思えることではなく、自分の力量でできる範囲のことをやってさえいればお給料をいただける。極端に言えば、大した責任のないお仕事を担っていたわけなので、目一杯の力量を果たさなかったとしても、時間を潰してクビにならない範囲で”時間給”を得ている人だっている世界です。
すべての人がやりたいことでお金を得ているわけではないので、誰かがいつでも、そうやって社会を支え合って成り立っているわけですが、自分がそこに居ることからは、もう卒業なんだなと思えました。

この期間、就活が実らなかったのは、いろんな原因も考えられはしますけど、これは行き止まりを示し続けて、私の進むべき道を示してもらえたと、実は素直に受け入れられている自分もいます。
人によっては、都合のいいように解釈しているとか、思い込みがすごいとか、自己満足、負け惜しみ？色々言いたい方もあるかもしれませんが、自分がその目の前の出来事に、どういう解釈を与えるか。
どう感じて生きていくのかは、私だけのものなので、こう感じられた私は幸せだと思っている。
それが全てだなと思います✨

ちょっと昔の話になりますが、元格闘家、今は政治家やWORLD ORDERのパフォーマーとして知られる須藤元気さんのお話。
格闘家を続けるかどうするか悩んでいた時、ふと入った公衆トイレの張り紙に書いてあった「一歩前へ」という言葉にピーンと来て、背中を押してもらったと感じ、格闘家を辞めて音楽の世界を歩み出したというお話。

人は、インスピレーションを感じた時、その声をちゃんと受け取れるかどうかなのかなと感じます。
見えない世界からの後押しをないことにして流れを強引に変えるのではなく、素直に受け取って流れに乗ってみる。
私はなかなかその辺り、遠回りしがちな人間なので、２年もかかってしまったということかもしれませんが、ようやく腹を括り手探りで進み出した。
その形のひとつが、これでもあります。

こんなに遠回り、時間もかかった人の言葉なんて…と、思わないわけじゃないのですが、人のキッカケはどこに落ちているかわかりません。
道端で出会う石ころのひとつでも、誰かのキッカケになることはあるのだからと、私も石ころのひとつになるべく、こんなに時間かけてノロノロやっててもいいんだ、それでも幸せな人いるんだ。と、誰かの励みになればいいなと思っています。