2020年の作品振り返り vol.1

こんにちは。

近年はApple Music、Spotifiなどのサブスクリプションサービスが幅を効かせており年末恒例の「今年の9枚」的なものをあまり見かけなくなってしまいました。(熱心なブロガーの方々は続けてくださっていますね。情熱大事。)

さて、当然自分も「今年の9枚」を選ぶにあたって色々振り返ってみようとしたんですが、スマホからだとAMもSpotifiもリリース年ごとにソートできないんですね。iTunesからだとソート可能ですがSpotifiではライブラリに追加しているけどAMではしていないものなどもあり一苦労でした…

2019年のときはどうやってたのかな…ちなみに2019年の9枚はこちらでした

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今回は2020年にリリースされた作品を振り返りつつ、最後に9枚選んでいきたいと思います。

■Dose Again/Arise in Stability

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国内テックメタルコア 2ndアルバム。前回のアルバムリリースは2011年とのことで、9年ぶりのリリースです。9年ストイックに続けているのも素晴らしい。

プログレッシブなメタルコアですが、もともとニュースクール的ラフさ、シューゲイズ的宇宙感があったりしたのですが、今作はGt平賀氏が加入し、ギターソロ掛け合い、クリーントーンの入れ方に素晴らしい要素が追加されました。サウンド面も文句なしで圧巻の作品になっています。

お気に入りは#4 Madness Gives Rise to Enlightenment


■The Eye is the First Circle/Calligram

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英国ブラックメタルの2nd。

ところどころハードコアっぽいフレーズが出てくるけれど、近年ブラッケンドと呼ばれている有名所(Oathbreaker、Celeste)などとは少し感触が違って生っぽいハードコアの影響を感じます。リズム隊の生感とか、アトモスフェリックになりすぎないトレモロリフとか。

ギターのサウンドはかなりチープ(褒めている)ですが、全体のバランス感は悪くなく、随所に散りばめられたニヤっとするブラックメタル的フレーズもなかなか良い感じです。

お気に入りは#6 Anedonia


■Underneath/Code Orange

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米国ハードコアの4th。

前作に比べてインダストリアル/デジタルなアレンジが盛りだくさんで、ソリッドなギターとマッチしてめちゃくちゃかっこいいです。因果関係的に今作のサウンドが出来上がるのとどちらが先かわかりませんが、今作からサンプラーのメンバーが加入しています。

ライブでもPCフル活用みたいな感じのことを言ってましたが、メタリックなハードコアでいままでやらなかった(できなかった)ことに踏み込んでいく姿勢はさすがです。あとやっぱりギターの音がめちゃくちゃかっこいいですね。

お約束のインディーロック調の曲も例にもれず電子的なアレンジが効果的に施されており、かなり新鮮に聞こえます。メロディーのセンスもいいんですよね。

お気に入り #4 You and You Alone、#8 The Easy Way


■anima/DAOKO

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国産女性シンガー4th。

書いてて4枚目?!となってしまったのですが、結構ハイペースでリリースしてますね。2、3枚目は大御所がどんどんフィーチャーされていてなんとなく敬遠していました。

今作は本人作曲の曲もぽつぽつ収録されており、うまく言語化できませんが1stに通じる雰囲気を感じます。タイトルトラックなんかはかなりポップにアレンジされていると思いますがよく聴くと結構気持ち悪い(褒めている)曲で、DAOKO節感じます。春ねむりさんっぽいフレーズ出てきてちょっと大丈夫かなとは思いました。

やっぱりトラックがかなり秀逸なんですよね。

お気に入り #1 VOICE、#12 おちゃらけたよ


■Saint EP/Dealer

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豪州メタルコアの2nd EP。

1stのときと比べてびっくりするくらい話題担ってなかった気がするけどみんなどうしたんだ…

1stと比べるとアッパー感のある曲が多い気がします。

やはりリフ含めリズムの組み立て方がめちゃくちゃうまいですよね。リフも音使い自体は結構シンプルですが一聴してDealerとわかるようなユニークなものが多いです。

あとサウンドが結構独特ですよね。フルアルバムめちゃくちゃ期待してます。

お気に入り #4 Suffer In Rhythm


■Splinters from an Ever-Changing Face/END

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米国ハードコアオールスターの1st。

今作は全EPに比べダークでアグレッシブ。

デス方面の影響が強いように感じますが、ハードコア由来のアグレッション、ヘヴィネスが遺憾なく発揮されており、自然とボリュームを上げてしまうようなアルバム。Calligramもそうですが、バンドのためにデス/ブラック方面のインプットを増やそうと思ってよく聴きました。

お気に入り #2 Pariah #5 Fear for Me Now

■Somewhere Nowhere/Hundredth

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英国ハードコア/オルタナバンドの5th。

方向転換してから2枚目のアルバムです。前回は結構シューゲイズっぽい雰囲気でしたが、今作はシンセポップ的要素が強め。ただ、前作に引き続きサウンド自体はハイファイ目で、ドラムもアタック、ロー感がバチバチに出ているので普段ハードコア的なバンドを聴いている人間にとっては安心できます。

曲は80~90'sのエレクトロポップ的なものが多く、ギターもかなりナリを潜めています。ていうかほんと歌うめぇな…

お気に入り #2 Out of Sight



次回に続く(9枚以上紹介しきれるか不安ですが)

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