見出し画像

英語のチャンツ

読んでいただきありがとうございます。

今回は、英語の授業で行なっているチャンツについて書きます。

結論から言うと、チャンツはどの年代にも導入できるとても良い教材だと思います。

読者の方には「何だ、いまさら」と思われる方もおられると思うので、今回はチャンツをただのインプットで終わらせない工夫についても書きますので、最後まで読んでいただければ幸いです。

まず、チャンツについて説明します。
英語の授業で行われているチャンツとは、簡単な文章をリズムに合わせたりや韻を踏んだりして歌のようにして発話するものです。

YouTubeで チャンツ 英語 と検索するとたくさん出てきます。イメージがつかない方はそちらをご覧ください。

私は授業の中で、次の教材を使っています。

この教材では、中学校で習う文法を活用しながらリズムにのって英語を学ぶことができます。

ラウンド方式で1つのチャンツを⑤周以上します。

この教材の授業での使い方は以下のとおりです。

この方法は仲良くしていただいている茨城県のK先生に教えていただいたものを私なりに少しアレンジしたものです。

①時間目は、1度だけこの音声を聞きます。
聞く時間はスクリプトを見せません。音に集中させるためです。

②時間目は、スクリプトを見ながら音声に合わせて声に出します。
この時は、私も生徒以上に大きな声を出します。
発話が苦手な生徒は私の声に紛れることができます。
そして、元気な生徒は私に負けじと声を出します。(笑)

③時間目も、2時間目同様に進めます。

④時間目は、音声に合わせたジェスチャーを加えます。ジェスチャーは少なくとも1つは使うように指示し、どんなジェスチャーを使うかは、それぞれの生徒に任せます。生徒が考える時間をつくります。
メリットは、ジェスチャーを入れるとチャンツの文章の暗記が不可欠になることです。
試してみるとわかりますが、ジェスチャーを入れると文を読む余裕はありません。暗唱が必要不可欠になるのです。

⑤時間目は、ジェスチャーつきで、スクリプトなしで発話します。
可能であればALTが来校する回に合わせて行うことで、客観的なリフレクションを与えることができるメリットもあります。
その発表の様子は、動画で撮り自分自身で見る時間を設けます。
そのようにして、生徒に振り返りの時間をつくります。


私自身の経験からも言えますが、自分のことを客観的に見ると、予想以上に声が出ていなかったり、ジェスチャーが小さかったりするものです。
それを見るのはたいへん勇気のいることかもしれません。
しかし、次回以降の発表での伸びが変わると感じています。

このサイクルでチャンツを活用しています。
中学校英語は年間140回の授業があります。
定期テストなどの帯学習をできない授業を除いて、約120回、チャンツをする機会があります。そのため、120÷5=24で24個のチャンツを扱うことができます。

チャンツの内容は既習文法もあれば、未習のものもあります。
どちらも復習・予習に効果的なので、特に順番を並べ替えることはありません。

チャンツの凄さは、授業で扱った後に表れます。
生徒たちはリズムでチャンツを覚えているので、英語の強弱や音のつながりを自然と身につけていくのです。

その意味で、リスニング・スピーキングの力を伸ばす方法として大変効果的だと感じます。

また、小学校の授業でもこの教材を帯学習で用いています。
児童にとっては少しレベルの高さはあるものの対応します。
1つのチャンツにかける授業時数は増えますが、繰り返し行うことで確実にチャンツの文章を身につけることができます。

以上のようにチャンツは、児童生徒どの世代でも活用可能であると思います。
また、決まった活動であることで児童生徒が安心して取り組むことができ、先生としてもあまり負担がない活動であるのでとてもオススメです。

今回はチャンツについてまとめました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?