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2018年11月の記事一覧

悪魔の牡猫

日本では「ZOPF」(千葉県・松戸市)オーナーシェフの伊原靖友さんが唯一、つくる資格を許されているという「ダイフェカーター」。悪魔の牡猫(オスねこ)というおどろおどろしい名前の飾りパンです。ヨーロッパに400年前から伝わるクリスマスの飾りパンながら、その名前の由来もレシピも長く不明だったものを、パン文化史の研究者である舟田詠子さんが突き止めたそうです。「本来は1本が2kgもある大きなパンで、表面は黒光りし、得体の知らない絵柄がきりこまれていた」ダイフェカーターは、本物の猫を生

モンサンクレール20周年記念トークショー

2018年11月27日、辻口博啓さん率いるパティスリー「モンサンクレール」が開業20周年を迎え、記念するトークショーが開催されました。午前の部は一般のスイーツファンが詰めかけ、チケットは早々に完売。熱気に満ちていました。午後はミコヤ香商の後援により、業界向けに人材育成やパティスリーでの働き方についてトークが行なわれました。 ゲストは「エスコヤマ」小山 進さん、「トシヨロイヅカ」鎧塚俊彦さん、「シェ・シバタ」柴田 武さん。仲良しであり、良き競争相手であり、辻口さん曰く「戦友」

シュトレンのシーズンになりました。

こどもの時分はスパイシーでモソッとしたシュトレンが苦手でした。保存の効くお菓子が生菓子より貴重だとは思えず、味がわかりやすく、その日に食べなければならない生菓子ばかりを愛でていました。 イメージを覆されたのは故・安藤明マイスター(ユーハイム)のお手製を食べてから。イースト生地なのに口溶けが良くて、スパイスとフルーツが甘く彩っていました。焼き上がったシュトレンを、たっぷりと溶かしたバターにドボンと浸けて「バターにどぶ漬けね、ほんと贅沢やね」と言われ、ああそうか、冷蔵庫がなく、