あねもね

刺繍やフェルトなどで動物をモチーフにした作品を作っている動物好きです。

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 みこちゃんのこと 32

千里眼が言うには、 またね  って言ってたし 絶対にまた会えるって強く感じたわ ほんでな、 みこちゃんの横に ほわほわの仔猫が見えたのよね〜 白っぽい?グレーっぽい? うーむ、、、妄想やったらアレやしなぁ〜 こんなこと言っていいのかなぁ と思ったんやけど… この子猫には絶対に会えるねん えーーーーーーーーーー!!! それが みこちゃんの生まれ変わりなのかどうかはわからない。 でもこの子猫には会えるはず なのだそうです。 って、、、 うちのせっかちさんは子

    • みこちゃんのこと 31

      もう猫は飼わないって決めていた我が家に みこちゃんを迎えることになったのは 千里眼のおかげです。 (みこちゃんのこと1〜5参照) みこちゃんが旅立ったこと。 みこちゃんがうちに来てくれたおかげで 千里眼が言った通り本当に幸せだったこと。 全部千里眼のおかげだよ、ありがとうっていう気持ちをLINEで伝えました。 余談ですが、千里眼は「千里眼」でいることがめんどくさいので とりあえず日常的に見えないように封印して暮らしています。 夜、千里眼から返事が来ました。 「あ

      • みこちゃんのこと 30

        生きているようにしか見えない 美しい抜け殻だけが そこにありました。 空っぽです。 みこちゃんが完全に去ってしまったことは明らかでした。 よく、ひとは、 まだそこにいるようだ とか 気配がそこにまだあって、とか 部屋の片隅のタオルを見ても その子に見えて、とか 四十九日までは家にいるから、とか言いますが、 驚くほど何の気配もなく、部屋もすっかり空っぽでした。 うまく説明できないけれど わたしたちの大切さんは行ってしまったんだな と、はっきりとわかりました。

        • みこちゃんのこと 29

          帰国して6年… 19歳になってしばらくした春の日 2022年3月31日 元気でかわいい甘えん坊は 天国に旅立って行きました。 桜が満開でした。 どんどん大声になって可愛さマシマシのみこちゃんは少しずつ寝ている時間が増えていました。 その日、いつも通り大声で起こしに来てくれたみこちゃんは 少しヨロヨロしていました。 それからたった2週間 優しくて賢いみこちゃんは わたしたちに看病の真似事をさせてくれてから さほど苦しむこともなく 最期はわたしの腕の中で柔らかく

         みこちゃんのこと 32

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        • みこちゃん
          1本

        記事

          みこちゃんのこと 28

          東京オリンピックのせいで不動産価格が上がっているとかいう問題もあり 新居はオリンピックが終わってからゆっくり探せばいいや、と思っていたのですが、 お日さまのない暮らしは みこちゃんには厳しすぎるし、 人間にとっても楽しいものではなくなってきて 予定より早く日当たりのいいマンションに引っ越すことになりました。 それが2018年の初めのこと。 そして2年後、オリンピックの予定の年、 コロナウィルスで世界は大変なことになったのです。 もし、あの陰気な部屋にみんなで引きこもってい

          みこちゃんのこと 28

          みこちゃんのこと 27

          帰国した時みこちゃんは13歳。 シニア猫の入り口といったところでしょうか。 元気印のみこちゃんにとって初めてのマンション暮らしが始まりました。 最初の頃 玄関を開けると飛び出して来て、キョトーンとしていたのがとても印象的です。 きっとみこちゃんの脳内では、目の前にお庭が広がっているはずだったのだと思います。 しばらく呆然と佇んでずんいました。 可愛すぎる上になかなかにかわいそうなのですが、こればっかりは仕方ありません。 それにしても その時借りたマンションは本当に日当た

          みこちゃんのこと 27

          みこちゃんのこと 26

          成田に到着したら検疫の方が待ってくれていました。 関空の方がきちんと引き継ぎをしてくれていてとてもスムーズに終わりました。 みこちゃんは機内でも至ってお利口にしていて、お隣の方がいない隙にケージを開けてみたらぴょこんと顔を出してみたり、とても元気でした。 やっぱり一緒に客室に乗れるって本当に安心です。 この時点で家を出てから24時間、、、 なんか臭いなぁと思ったら ケージの中のペットシーツがオシッコで濡れていました。 検疫の方が、診察室を使っていいですよ、と言ってくれたの

          みこちゃんのこと 26

          みこちゃんのこと 25

          しのごの言ってるヒマはありません。 とにかくなんとか日本に帰らねばなりません。 シカゴに飛んで、シカゴから成田に飛ぶことになりました。 成田から国内線だとみこちゃんを客室に乗せることはできないので、新幹線で移動するしかありません。 シカゴに飛ぶ機内では、搭乗時にみこちゃんに気づいた人たちが 「あら猫ちゃん♡」みたいな感じでとてもフレンドリーでした。 みこちゃんもわたしたちと一緒なので落ち着いた様子で安心しました。 シカゴに着いてからは大慌てで関空の検疫に電話して成田着

          みこちゃんのこと 25

          みこちゃんのこと 24

          いよいよ楽しかったカンザスともお別れです。 出発の日の早朝、 またしてもみこちゃんは言いつけ通りに朝5時にウンチを済ませていました。 ホントに天才すぎるでしょ。 完璧な準備が整ったと思ったその時、 ユナイテッドから搭乗予定の飛行機が キャンセル になったという連絡が入りました。 えええええ その時間にデンバーに飛べなければ全てのフライトプランは総崩れ。 どないすんねん もう とにかく空港に向かいます。 色んな代替案が出されましたが、 関空に着くことは不可能で、シ

          みこちゃんのこと 24

          みこちゃんのこと 23

          8年間のアメリカ生活を終えて、わたしたちは帰国しました。 帰国時は絶対に客室で一緒に帰ると決めていました。 全部客室で移動するとなると、選択肢は限られていて、 ユナイテッドで デンバー✈︎サンフランシスコ✈︎関空 関空からはタクシーで移動することに決めました。 日本に入国するのは出国するよりも大変です。 日本は世界で7ヶ国しかない狂犬病の清浄国です。 入国審査時に狂犬病の疑いがないことをきちんと証明する必要があります。 関空の検疫の方とは帰国の準備段階からずっと連絡

          みこちゃんのこと 23

          みこちゃんのこと 22

          アメリカ生活はわたしたちにもみこちゃんにもとても合っていたと思います。 日本人も東洋人もほぼいない小さな街でしたが、平和な街で フレンドリーな良い人たちに恵まれて とても楽しくのびのびとした暮らしでした。 途中で大きすぎる家からこじんまりした家に引っ越しました。 それでも、日本の家よりはかなり広いので 家中を駆け回り、 猛ダッシュで中庭に出ては小鳥を咥えて帰ってきたり(小鳥は無傷でした) 大きすぎるトカゲを咥えてきたり(トカゲも無傷でした) みこちゃんとわたしたちは8年後

          みこちゃんのこと 22

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          みこちゃんののぞき見

          みこちゃんののぞき見

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          みこちゃんのこと 21

          みこちゃんがお外に出たのは到着して1ヶ月ほどしてからのことです。 ハーネスをつけて家の周りをお散歩しはじめるとイキイキとして、猫という生き物の美しさを あらためて感じました。 幸い住宅街は静かで人通りはありません。 そしてたまたまうさぎがいっぱいいる地区でした。 小鳥もいっぱいいて、リスも木の上を飛び回っています。 住宅街をうさぎが走り回っているって、、、 なかなかのカルチャーショックですよね。 庭に住むうさぎさんを追いかけてみたり 茂みの中にうさぎ穴を見つけたり お

          みこちゃんのこと 21

          みこちゃんのこと 20

          大きすぎる家の大きすぎる客用寝室の大きすぎるベッドの下を棲家にしていたみこちゃんですが、少しずつあちこち探検するようになっていました。 持って生まれた好奇心がむくむくと沸き上がっていったのでしょう。 色んな手続きでバタバタしているわたしたちの知らない間に 家の中は全部調べ上げていたのかもしれません。 気がつくと、ベッドの下ではなくベッドの上が棲家になっており、 温風の出る送風口の上に寝ていたり、、、 (写真はヒーターの風が出るキッチンの足元にはさまってぬくぬくしている様

          みこちゃんのこと 20

          みこちゃんのこと 19

          飲まず食わずで籠城していたみこちゃんが ベッドの下から出てきたのは翌日のお昼を過ぎてからでした。 よっぽど怖い思いをしたのでしょう。 しばらくは物音がするたびにビクッとして ベッドの下の住人となりました。 会社が用意してくれた家は、 元々宿舎にしていたとかで、 笑うくらいの大きさでした。 2階にベッドルームが4つあって バスタブのあるバスルームが2つとトイレが3つ、 1階も尋常じゃない広さで、キッチン、ダイニングルーム、家族用リビングルーム、来客用のシッティングルーム、洗濯

          みこちゃんのこと 19

          みこちゃんのこと 18

          暴風雨の中 なんとか目的地の空港に到着しました。 その時点で家を出てから30時間が経っていました。 みこちゃんがどこに出てくるのかもわからない状態で、 待っている時間もあまりに長く感じて、 手当たり次第に わたしの猫は? わたしの猫はどこに? と聞いて回ったのを覚えています。 きっとすごく変な人だったと思います。 やっとのことでみこちゃんを受け取って、 空港から新しい自宅まで1時間ほどでしょうか、 お迎えの方に送っていただきました。 わたし達もクタクタでしたが、 みこ

          みこちゃんのこと 18