2年 秋 ①

今日は晴れ。今日から二学期が始まります。 小・中・高の生徒は大ホールに集まり始業式が行われた。 理事長の挨拶に続き小等部・中等部・高等部の選挙管理委員が9月14日に行われる選挙の説明をした。 その後、未鶴の言っていた教育実習の先生方の挨拶があった。 ちなみに未鶴・祐里のいる高2-Aは体育担当の河村英二(21歳) 2-B英語担当の井上秀汰(21歳) 2-C家庭科担当の松川絢香(21歳)の3名が来ていた。 始業式が終わり教室に戻り、改めて担任の朝山先生から教育実習の先生の自己紹介が行われた。
朝山)はい さっきも紹介されたけど改めて河村先生から自己紹介してもらうから静かにするように
みんな)は―い
朝山)じゃぁ 河村先生
英二)はい 河村英二です 担当教科は体育で若林先生や野久保先生と一緒に授業をやると思います 今日から二学期が終わるまでよろしくお願いします
朝山)はい ありがとうございます 生徒は・・・ まぁ適当に覚えてくさい
祐里)先生 適当だね
未鶴)まぁ 自己紹介させられるよりいいよ
朝山)鳴海姉妹なんかいったか?
祐里)いえ 別に
朝山)んじゃ 後ろから夏休みの宿題まわして
みんな)は―い
そして、HRも終わり未鶴と祐里は生徒会室に向かった。 途中、祐里が河村の姿を見つけ話しかけた。
祐里)先生
英二)あ!2-Aの・・・・
祐里)鳴海祐里です あとみっちぃ
未鶴)・・・・
英二)えっと・・
未鶴)鳴海未鶴です
祐里)先生どこ行くの?
英二)職員室 君たちは?
未鶴)生徒会室
英二)生徒会室?
祐里)あのね あのね うちら生徒会役員なの
英二)へ~え そうなんだ あ 職員室着いた じゃぁまた明日ね
未鶴)先生
英二)ん?
未鶴)俺らと仲良くしとくと後でいい事あるよ
英二)え!?
未鶴)じゃぁねぇ
祐里)英二君またね
そう言い2人は生徒会室に向かった。 そして、必要な資料を持ち小等部に純弥と春希を迎えに行き帰宅した。 そして、未鶴はお昼ご飯を用意しみんなを呼んだ。
未鶴)祐里
祐里)なに?
未鶴)俺 部屋にいるから何かあったら呼んで
祐里)お昼は?
未鶴)ゼリー食うからいい 片付けよろしく
祐里)は―い
そう言い未鶴は部屋に行き生徒会の仕事の一つの音楽祭の曲選びをしていた。 そして、みんながお昼ご飯を食べ終わり祐里が片付けをして部屋に戻りクマといちゃついているとチャイムが鳴った。 純弥がインターホンに出ると相手は花穂だった。 純弥は無言で下のドアを開け玄関で待った。 そして、玄関のチャムが鳴った。 純弥はドアを開けた
純弥)はい
花穂)花穂
純弥)・・ どうしたの?
花穂)この前忘れ物しちゃったんだ あがってもいい?
純弥)うん
そして、2人は純弥の部屋へ。 花穂はソファーにバックを置き忘れ物の口紅を探した。
花穂)あ!あった あった ありがとう
純弥)花穂・・・
花穂)うん?
純弥)俺 やっぱ花穂がいないと寂しいよ
花穂)純弥!嬉しい
純弥)俺達やりなおそう
花穂)うん
純弥)花穂
純弥と花穂はそのまま抱きあいベッドへ。 そして、純弥は花穂の服を全部脱がせ襲い始め少しすると純弥の様子が変わった。
花穂)純弥? 
純弥)・・・
花穂)純弥? 純弥しっかり
花穂はシーツを巻き慌てて未鶴の部屋に向かった。
花穂)お兄さん! お兄さん!!
未鶴)ん―?
花穂)お兄さん! 純弥が! 純弥が!
未鶴がドアを開けると半泣きの花穂が立っていた。
未鶴)花穂ちゃん!? どうしたの? そんな格好で・・
花穂)純弥が! 純弥が!
未鶴は花穂に引っ張られ純弥の部屋に連れてこられた。 未鶴が純弥の様子を見ると喘息の発作が出て苦しんでいた。
未鶴)純弥 薬は?
純弥)な・・い・・
未鶴)は? とにかく服着ろ 花穂ちゃんも服着て
花穂)はい
そして、2人が服を着ている間に未鶴はパパに電話を入れ財布を持ちタクシーを呼んだ。 そして、着替え終わった純弥を抱え祐里の部屋の前で
未鶴)祐里 春希たのんだ!!
祐里)ふぇ!?
未鶴はそのまま玄関に向かい下に降りタクシーに乗り花穂と3人で病院に向かった。
花穂)純弥・・・ 大丈夫?
純弥)・・・・
未鶴)花穂ちゃん 大丈夫だよ そんなに心配しなくても
そして、病医に着きパパの元に。 パパに診てもらい少しするとケロッとした顔で純弥が戻ってきた。
未鶴)お前ふざけんなよ 何で薬無くなったらもらいに来ないんだよ
純弥)だって最近発作おきてなかったし
未鶴)常に薬はもっとけ
純弥)はぃ・・・・
花穂)純弥 よかった
純弥)花穂 泣くな
と花穂はホッとして涙を流していた。 その頃、家では・・
春希)ゆぅ姉ちゃん 遊ぼう
祐里)春ちゃん いいよ
春希)ゆぅ姉ちゃん みぃ姉ちゃんとお兄ちゃんどこ行ったの?
祐里)さぁ~  どこ行ったんだろうね? 春ちゃんなにして遊ぶ?
春希)ピアノやろう!
祐里)いいよ♪
そ言い2人はママの書斎に向かいピアノを弾いて遊んだ。 ママの書斎は防音強化の部屋になっていてママの大好きなピアノが置いてあるのだ。 祐里と春希が遊んでいると未鶴・純弥・花穂が帰ってきた。 純弥達は部屋に戻ったが未鶴はピアノの音がするママの書斎にむかった。
未鶴)たぁいま
祐里)おかえり
春希)おかえりなさい
祐里)どこ行ってたの?
未鶴)バカが発作おこして病院
祐里)ご苦労様 ね!花穂ちゃんいなかった?
未鶴)なんか仲直りしたみたいよ
祐里)ふ~ん
春希)みぃ姉ちゃん なにか弾いて
未鶴)え?
祐里)なんか弾いて♪ なんか弾いて♪
未鶴は仕方ないという顔をしながらピアノに向かった。そして、トトロの風の通り道を弾いた。
祐里)なんかしっとり系弾くね
未鶴)そんな気分なの なんならもっと暗い曲でもいいよ
祐里)いや けっこうです!!
未鶴)じゃぁ 俺 部屋戻るから
祐里)機嫌悪い?
未鶴)それなりに
そういい未鶴は部屋に戻った。 そして、パパとママが帰宅し夕飯を食べ休んだ。

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