2年 秋 ⑥

◆そして、飛んで月曜日。今日は6限に未鶴が古典の授業をすることになっていた日だ。未鶴はプリントをコピーしてもらい準備をした。 そして、6限目が始まった。
未鶴)プリント配って
祐里)はい! 先生!
未鶴)はい 鳴海さん
祐里)お腹が痛いです!
未鶴)却下
祐里)え~~~ みっちぃ~~ 今日は本当に痛いの~
未鶴)それでも却下 プリント配れ
祐里)はい
そして、授業が始まった。今日、未鶴が教えるのは源氏物語の車争いだった。 みんなの質問に丁寧に答える未鶴を見て直実がこう言った。
直実)もぉ先生 未鶴ちゃんでいいんじゃない?
唯 )ホント ホント!
青谷)(゜o゜)
沙織)(^_^;)
そして、1時間きっちり終わった。 
未鶴)じゃぁプリントは先生に渡しておいて
みんな)はーい
そして、HRをして帰宅した。 帰宅すると未鶴の携帯が鳴った。 電話の相手は今日の惣次朗からだった。 電話の内容は都美子ばぁが危篤状態だということだった。 未鶴は電話が終わると着替えようとしていた純弥を見てこう言った。
未鶴)純弥 着替えるな
純弥)なんで?
未鶴)いいから 
祐里)どうしたの?
未鶴)都美子ばぁが危篤だって
祐里)え!?
そう言い未鶴はパパに電話してこの後どうすればいいか聞いた。 そしたら、パパは荷物をまとめ京都に向かうように指示をした。
未鶴)祐里 純弥 春希 これから京都向かうから荷物まとめろ 
祐里)春ちゃん 一緒にやろう なっちゃんにも電話しなくちゃ
春希)うん
そして、未鶴は愛美ばぁに電話したり伸也に電話したりしてバタバタしていた。 そして、未鶴も荷物をまとめ、タクシーに乗り東京駅に向かった。 
未鶴)祐里 パパにメールしといて
祐里)なんて?
未鶴)今 タクシー乗ったから 東京駅つきしだい新幹線乗って京都向かいますって 俺の携帯充電なくて
祐里)わかった
そして、祐里はメールをし東京駅に着いた。 春希はスティッチのガラガラ。 未鶴は黒に白の髑髏のガラガラ。 祐里はリラックマのガラガラ。 純弥はムックのガラガラを持ち新幹線のチケットを買い京都に向かおうとしたら・・
純弥)姉貴 腹減った
春希)僕もお腹減った
未鶴)しゃぁねぇ弁当買うか
お弁当を買い新幹線に乗り京都に向かった。 10時過ぎ京都駅に到着。 惣次朗の電話を入れ病院を聞きタクシーで病院に向かった。  バタバタ・・・
未鶴)惣次朗さん!
惣次朗)未鶴さん みなさん
祐里)都美子ばぁは!?
惣次朗)今だ危篤状態です
祐里)そぅ・・
そして、夜中になり純弥と春希は廊下の椅子で眠ってしまった。未鶴と祐里は看護師さんに毛布をかりかけた。 そして、9月19日深夜3時43分・・・ 都美子ばぁが息をひきとった。 未鶴は泣きながらパパに電話をした。 電話の向こうではママが泣いていた。 そして、朝になり惣次朗と病院のスタッフさんと一緒に色々話した。 その後、葬儀会社が来て話し合いをした。 9時過ぎにパパとママが病院に来た。 都美子ばぁの姿を見たらママは泣き崩れた。 パパは優しくママを支え都美子ばぁの自宅に向かった。
パパ)お通夜や葬儀はどうするんですか?
惣次朗)自宅でやろうと思います 都美子さんが愛したこの家で最後まで過ごしてもらいたいので
パパ)そうですか 
数時間後。 都美子ばぁの遺体が運ばれた。 惣次朗は気丈にふるまっていたがやはり寂しそう。
惣次朗)未鶴さん 愛美さんはいつ頃つけるって言っていましたか?
未鶴)愛美ばぁなら夜にはつくって言ってたよ
惣次朗)そうですか・・ 未鶴さん いつまでも制服じゃなんですから順番にお風呂に入って着替えてください
未鶴)でも まだ・・
惣次朗)後は私がやりますから
未鶴)・・じゃぁ順番にお借りします 
惣次朗)はい
そして、未鶴は純弥と春希を風呂に入らせた。 その後、祐里。 未鶴の順番に風呂に入り着替えた。 その頃には近所の人とかが弔問に訪れていた。 そして、夜になり愛美ばぁ・明菜ばぁたちがついた。 愛美ばぁと明菜ばぁはもともとご近所で仲がよかった。
そして、数日後。通夜・告別式がすみ都美子ばぁは荼毘にふされた。 その後、遺品の整
理などをしていたら、愛美ばぁがぐちぐち何かを言っていた。 
未鶴)愛美ばぁ いい加減にしなよ
愛美)・・・
春希)くるくる寿司食べたい!
未鶴)は!?
祐里)いいねぇ くるくる寿司
純弥)回転寿司ね
惣次朗)そろそろお昼ですね 回転寿司は近くにありませんが 普通のお寿司屋さんはありますから出前とりましょう
春希)わぁい
祐里)わぁい
ママ)すいません うちの子のわがままで
惣次朗)いいんですよ
愛美)そう言えばあんた達 体育祭どぉするの?
未鶴)帰らないよ 中間ぎりぎりまでこっちにいる 会長の仕事は沙織に頼んであるし
祐里)愛美ばぁ 帰れば?
愛美)そうね じゃぁ私は夜の新幹線でかるわ
明菜)じゃぁわたしらも今夜帰るよ
惣次朗)色々ありがとうございました
明菜)いいのよ いつも着物とかいただきっぱなしだったし
ママ)パパ 私たちはいつまでいれるの?
パパ)明日には帰るよ
ママ)そう・・・
未鶴)大丈夫だよ
祐里)そうだよ
春希)ママ~ お腹すいた
惣次朗)春希くん どれ食べますか?
と惣次朗は徐々に明るさを取り戻していった。 そして、夜になり愛美ばぁ明菜ばぁ達は帰って行った。 
◆次の日。 未鶴は近所の本屋に向かった。 そして、参考書や純弥と春希のドリルなど
を買い戻ってきた。
未鶴)たぁいま
みんな)おかえり
パパ)どこ行ってたんだい?
未鶴)本屋
純弥)お土産は?
未鶴)ほら 勉強しら
春希)僕には?
未鶴)ほれ
春希)ありがとう
祐里)あたしには?
未鶴)お前はねぇよ あ!これでも読む?
そう言いさし出したのは参考書だった。
祐里)え――――――
純弥)何これ!? 漫画じゃねぇし
未鶴)漫画は自分で買え
パパ)未鶴
未鶴)ん? 
パパ)パパ達夜の新幹線で帰るけど大丈夫?
未鶴)うん
パパ)薬もある?
未鶴)大丈夫だよ
ママ)みぃちゃん お昼ご飯何?
未鶴)惣次朗さん何食べたい?
惣次朗)え? そうですね~ 
純弥)肉!
未鶴)お前に聞いてねぇ
純弥)肉!
未鶴)却下!
惣次朗)にぎやかでいいですね
ママ)ホント騒がしくて
祐里)えへへ
そして、夜になりパパとママが東京に帰った。
◆次の日。 お昼を食べのんびりしていると、祐里は那月にラブラブ電話をしていた。 とそこに未鶴にも電話が!
未鶴)もしもし?
雅 )未鶴先輩~ 助けて下さい
未鶴)悪りぃ 悪りぃ メニューは沙織に全部送ったけど ダメ?
雅 )ダメです 部長どっか行っちゃうし 沙織先輩もいっぱいいっぱいだし
未鶴)中間が始まる前には帰るから
雅 )体育祭はでないんですか?
未鶴)うん こっちでちょっとのんびりするよ
雅 )え―――
電話の向こう
沙織)雅くん 練習再開するよ――
雅 )は―い↓
未鶴)まぁ 愚痴はいくらでも聞くから よろしくな
雅 )またかけます
未鶴)おう
そして、電話を切るとそこには祐里がいた。
祐里)浮気電話?
未鶴)そぃゆぅ内容に聞こえたか?
祐里)全然 泣きつく雅くんってとこ?
未鶴)和輝がまたいなくなったって 後で電話しとかなきゃ
祐里)いいな 和輝くんと電話♪
未鶴)お前が内容全部話してくれれば電話してもいいよ
祐里)無理!
と話していたら惣次朗の娘の珠樹が話しかけてきた。
珠樹)お二人とも御夕飯何食べたい?
祐里)珠樹さん!
未鶴)俺作りましょうか?
珠樹)そんな毎日作ってもらってばっかじゃ悪いから大丈夫よ
そこに春希が半泣きでやってきた。
未鶴)春希どぉした?
春希)お腹痛い
祐里)え!?
未鶴)こっち来てみ
そういい未鶴は春希の額をそっと触った。
未鶴)微熱あるなぁ
珠樹)大変 すぐお医者さん呼ぶから寝かせてあげて
未鶴)お願いします
そう言い珠樹は電話のある茶の間に向かった。 そして、未鶴は春希を抱っこし部屋に向かった。
未鶴)祐里 布団ひけ
祐里)うん
とやっていると惣次朗が体温計を持ってやってきた。
惣次朗)春希くん 大丈夫ですか?
未鶴)たぶん風邪だと思うんだけど・・
惣次朗)これ体温計
未鶴)ありがとうございます
祐里)みっちぃひけたよ
未鶴)春希 着替えて寝ちゃえ
春希)は―い
そして、パジャマに着替えさせて布団に入れた。 そして、熱を測ったら7度5分あった。
珠樹)未鶴ちゃん お医者さん来たよ
未鶴)はい どうぞ
そして、診察をしてもらった結果。風邪だった。9月の終わりになり京都は冷えて風邪をひいてしまったようだ。 注射をしてもらい薬をもらって寝かせた。 そこにちょうど帰ってきた純弥を見つけ未鶴はこう言った。
未鶴)俺 今日 春希と寝るからお前祐里と寝ろ
純弥)は!?
祐里)春ちゃん風邪ひいちゃったんだって
都美子ばぁの家での部屋割は桜の間・未鶴と祐里。菖蒲の間・純弥と春希。菊の間・パパとママが使っていた。 
純弥)ねぇなんで俺が祐里と一緒なんだよ
祐里)つべこべ言わないの
純弥)ねぇなんでなんで
未鶴)うっせぇ黙れ
純弥)え~
未鶴)俺 春希んとこいるから何かあったら呼んで
祐里)わかった
そういい未鶴は春希のいる菖蒲の間に向かった。
純弥)なんで祐里と一緒なんだよ
祐里)あんたねぇ あたしもお姉ちゃんなんだよ!
純弥)祐里は祐里!
祐里)お姉ちゃん!
純弥)祐里!
祐里)祐里お姉様って言ったら2000円お小遣いあげる
純弥)祐里おねぇさま――― 言ったよ! 2000円
祐里)心がこもってない! ちゃんと言わなきゃあげない!
純弥)え――――――
と騒いでいたら襖がパッとあいた。
未鶴)うるせぇよ 静かにしろ!
祐里・純弥)はぃ・・
そう言い襖を閉めた。 そうなのだ、未鶴たちのいる菖蒲の間と祐里達のいる桜の間は襖で仕切られているだけだった。  
◆そして、春希の風邪も治り中間2日前となり東京に戻る日となった。
未鶴)ながながとお邪魔しちゃってすみませんでした
惣次朗)いいんですよ また いつでも来て下さいね
みんな)はい
そして、新幹線に乗り東京に戻った。 
みんな)ただいま――――
未鶴)たぁいま
祐里)たらいも
ママ)いも? 芋?
パパ)おかえり 春希 風邪治ったか?
春希)うん
祐里)これ 惣次朗さんからお土産
ママ)まぁ こんなにたくさん
未鶴)電話入れといてね
ママ)わかったわ
未鶴)俺 風呂入って寝るわ
祐里)あたしも一緒に入る♪
春希)僕も
未鶴)は!?
祐里)いいじゃん いいじゃん
そう言い祐里は未鶴をずるずると押し風呂に向かった。
春希)わぁい お風呂
ザば―――ンと春希は飛び込んだ。
未鶴)春希 飛び込むと危ないぞ
春希)は―い 
祐里)春ちゃんはいいこだね
春希)ゆぅ姉ちゃんのおっぱい大きい!
祐里)春ちゃん 見ちゃイヤ
未鶴)バカかお前は
と頭を叩いた。
祐里)だって! だって!恥ずかしいじゃん!
未鶴)はいはい
祐里)もぉ!!
そして、ゆっくる風呂に入り風呂から出たらパパがアイスを用意していてくれたので、それを食べ寝ました。

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