植木鉢がひっくり返って粉々になる夢を見た。屋根に置きっぱなしのライスフラワーの植木鉢は、いつか強風に煽られて屋根を転がり落ちそうだと、心の隅に引っかかっていることが夢に現れたのだろうと思った。そうなる前にと、窓を登って屋根に立ちライスフラワーの鉢を片付けた。ライスフラワーは1ヶ月も前にとうに枯れていた。土はコンポストへ入れて鉢を空にする。やっと片付けられたと思ったら、屋根から部屋に帰ってくる時にサボテンの植木鉢を足で蹴ってひっくり返した。やれやれ。正夢を防ごうと思ったのに正夢にしてしまった。

 キーボードがおかしい。押してないのに下ボタンを押しっぱなしのように画面が下へいく。電池切れか。ならば実に長持ちした。電池の持続目安は4ヶ月と書いてあったが、1年半使えた。単4電池2本。こんなに長持ちするなら充電式より電池のほうがずっと便利だ。

 あれ?ああ。そっか、今までセッションを観てたんだ。ドラムの映画。
 自分に近づきすぎてはいけないんだ。気が狂うから。自分に近づき過ぎるのは気持ち悪いことだ。それでも1人でいる時は許される。1人でいることが許される。このまま行こう。殺してやる、の気迫がとても良かった。名前を一切思い出せないけども。現実でも映画でも人の名前がだめだ。でも登場人物がほぼ2人なので助かった。殺してやるよ。私も。私を。その気迫。目を覚まして欲しかった。そんなに狂ってまでやること?異常な精神状態。

 白いズボンが血で汚れてたからトイレの個室で決死の叩き洗い、というか踵の踏み洗い。生活は戦いだ。そんなことは恥ずかしいことですよと教わってきましたので。そして、私自身が、中学校の狭くて苦しい空気の中で、体操着のズボンに血の付いた人を見て、あの子は恥ずかしい子だと心の中で指を差していたから。
 時間が経っていないなら落ちる。叩き洗いは生活の知恵。ごまかしの術。応用力のある行い。女ってめんどくさい。

 皿洗いが嫌いだから、皿が溜まっていくが、米を5合炊いたので、タッパーに入れて冷凍しておくためにタッパーを洗う必要が出てくる。米専用のタッパーとしているため、水洗いでいい。桶につけておく。該当するタッパーだけ洗っていると、小学校の時の漢字の宿題を思い出した。
 漢字練習帳1ページ全部のマスを漢字で埋める宿題。嫌いだった。例えば「相」という時を1列書くとすると、木を1列書いて、目を1列書いて、「あい」の読み仮名を1列書く、みたいな何も楽にならないやり方をしていた。
米のためにタッパーだけを洗っているという一直線な目的に向かう部分が、漢字ドリルみたいだなと思ったのだが、今書いていると、どうして似ていると思ったのだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?