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対話する(あね)


いもうとへ

2月も間が空いてしまいました、往復書簡の上では。けれど今、あなたのことをとても身近に感じています。
この間に私たちは2度会えるチャンスを逃しましたね。会えなかったのに、気持ちはぐんと近づいた気がします。おそらく、子ども時代よりも、大人になってからいっしょに暮らしていたあの頃よりも、近づいたのではないでしょうか。

何かあなたに変化を感じて、つんつんとつついてみたら、きゅっと締まっていた結び目が緩んだ感覚がありました。ゆるっとした結び目は、ゆっくりゆっくり解けていくように感じたけれど、それがどれほどほどけたかは、やっぱり私にはわかりません。
でも、とにかく私はうれしかった。

全て心の内を明かすことがよいとは決して思わないし、そんなことは不可能だと思うけれど。でも、明かし合うことこそが、対話の入り口だと思っています。自他を尊重した対話がしたいと思っています。
対話をしないことは、孤独につながるでしょう?でも私たちは孤独ではいられない。それはもう、生物としての宿命。どんな生物も、互いに成り立たせあっているのだから。

とにかく私はうれしかった。
次は、会おうね。行きたいカフェや本屋があるの。そんなひとときを、いっしょに過ごしたいと思っています。


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