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教えてアドラーさん!失敗を恐れて行動できないのはなぜ?

人生の悩み解決のヒントをアドラー心理学で探ってみるコーナー
「教えてアドラーさん」

「あ、やってみたいなぁ〜」
と興味が湧いた直後、
「でも失敗するかもしれない。時間が無駄になるかもしれない。」
といって、諦めたことが何度あったことでしょう。
まるで大きく膨らみ大空にはばたかんとしていた風船が、突然しぼんでしまうような。

直感的すぎてやりたい理由がよくわからなかったり、
やり方がいまいちよくわからなかったり、
やったことでどんなメリットがあるのかわからなかったり、
様々な理由が原因になっているんでしょうね。

「嫌われる勇気」の岸見一郎氏は著作「アドラー心理学入門」にて、行動に繋がらない理由を以下の言葉で解説されています。

「すべてか無か」

え、何?
って方も安心して下さい。

アドラーさんが唱えた「すべてか無か」の解説や、具体例、解決方法についてご紹介していきましょう。


すべてか無かとは?

一言でいうと、「0か100か?」「all or nothing」の考え方です。

その挑戦が成功するかしないか?
といった軸で判断することです。

この判断によって、課題の達成が困難だと思えば、課題から逃げ出すことを選びます。
言い換えれば、成功することを確信しなければ挑戦しないのです。

イメージしやすいと思いますので、2パターンの具体例を見ていきましょう!


すべてか無かの具体例

まず一つ目が、勉強をしない子供のケース。
親は子供に対して「あなたはやればできるのに」と伝えたりするのですが、これが実は逆効果なのです。

「失敗してできないと思われたくない。」
「やればできるという可能性を残しておきたい」

実は子供の心はこのような言葉で支配されています。
「やればできるのに」と言われたところで、その状態を失いたくないから、課題に取り組もうとしないのです。




もう一つのケースはなかなか告白ができない男子学生。

毎日、電車で出会う女子高生に目が奪われていた男の子は、意を決してLINEの交換をしようと声をかけようとします。

しかし、できません。
毎日毎日声をかけようとしては、諦めるの繰り返しなのです。

この時の彼の頭の中にはこんな言葉が。

「振られて関係が0になるくらいなら、
告白せずにこのままの方がいいのでは?」


失敗を恐れずに行動する二つの思考方法

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これら2つのパターンを聞いてどう感じられましたか?

すべてか無か?0か100か?
の思考パターンになると、新しい挑戦がしづらくなりますね。

そこで、失敗を恐れずにガツガツと行動できるようになる方法を、私の体験から、2つご紹介します。

それは、

失敗=財産
という考え方。

そして、
行動→ゴールへのギャップ認知→次回アクション
という思考プロセスを理解することです。


失敗=財産という考え方

失敗も今後の活動にとってプラスになると信じることです。
「すべてか無か」と大幅に違う考え方ですね。

失敗を活かす例として、発信活動が考えられます。

プロスペクト理論というものがあります。
人間は利得よりも損失の方が2倍強く感じる心の働きのこと。

プロスペクト理論を応用すると、損失を避けるための失敗談は非常に良質なコンテンツとなるということです。
人の成功話より、失敗話の方が聞きたくなっちゃいますよね?


行動→ゴールへのギャップ認知→次回アクションという思考プロセス

これはコーチングのGROWモデルに近いです。

GROWモデルとは、ゴール(G)、リアリティ(R)、オプションズ(O)、ウィル(W)のイニシャルを取ったコーチングの基本スキルのことを言います。
漠然とした目標から、具体的な行動へ促すコーチングの基本スキルです。

行動することによってわかったゴールとの距離感。
それを穴埋めするアクションが何か?とさらに改善していきます。

「今回は30点だった」
「あと70点分は何が不足している?」
「ではあれをやろう!」

ポイントは、「すべてか無か」のように、30点を失敗と捉えるのではなく、100までの途中のステップと考えることです。
常に立ち位置を確認し続けることによって、一歩一歩着実に目標に近づいていることが実感できるのです。


以上、失敗を恐れて行動できない理由でもある「すべてか無か」の思考法について、また、その対処法についてご紹介しました。

最後にご紹介した”自分の立ち位置”というのは、ある程度客観的に自分を見つめる必要があります。
それが難しい場合、専属のコーチがいるならば、ぜひ相談してみてください。自分の目線とは違う切り口でアドバイスしてくれると思いますよ!

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