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Paseo Magnífico 壮大な散歩 (día4-5 Camino De Santiago)

6/30金 Pamplona

毎朝新たなスタートを切れる喜びを感じて出発。と言っても仕事で新たな得意先に行く時のような緊張感は無く、笑顔が待っていてくれると言う安心感。

誰も使っていない宿のホール
今朝は贅沢にここでヨガ
仰向けで見る天井が素敵
Pamplonaは先日一度来たので綺麗な景色の場所を知ってる。そこで巡礼ルートを少し外れて大回り。いいの。この旅自体が大回りなのだから。
きれいな公園を抜けて行く
町を抜けてもなお、幹線道路沿いの道が続く。車がうるさくて仕方ない。世の中から車がなくなればいいのに、と随分昔から思っている。と言っても自家用車だけ。公共のバスや電車だけ残したらいい。そして人は歩きか自転車。健康にも環境にも財布にも優しい。国はセミ鎖国して地産地消を進め、国内輸送もミニマイズ。
ヒマワリはスペ語でGirasol。いつも太陽の方を向いて回るからgirar-sol.
日本語も向日葵、日を向く意で同じか
広大な麦畑
かなり登って来た。登りは得意なのでドンドン進む。休憩は尾根越えしてからにしたい。鬼越トマホーク元気かなぁ。ウィンドミルがあるのでもうすぐのはず。
やっとこさ尾根に到着。そうこの日は尾根越えをトレッキングサンダルで行けるか試しています。So far so good
向こう側も絶景。頑張って登って来た甲斐がある。ゆっくりしたいところだけど、風がものすごく強くて寒すぎるので、ジャージを着てすぐに下山。。
永遠に続くくだりの砂利道にて、絶賛膝の耐久疲労試験中。つっ、辛すぎる。
たまらず休憩。風は吹いてないので暖かい。でもやっぱり大きい砂利道でサンダルはキツイのでブーツに履き替え。
平地をとぼとぼ歩く。幸い今日も曇り空で散歩には最適の気温。
村の入り口でカラフルにペイントした小石を売る子供たち。うーん、そりゃぁさぁ、買うさ、、もう、かわいすぎ。
宿に到着。今日も既に到着してる知った顔が「アンディ!」と言って迎えてくれる。このニックネームをつけて本当によかった。
そろそろ和な味が欲しくなり、袋ラーメン。ヨーロッパには深皿が無いことが多い。なので茹でた鍋で直接頂きます。あー、身体に浸透する味。。
小さな村ですが、チェーン店のスーパーマーケットDiaがあったり、この教会通りが雰囲気があって気に入りました
シェア飯。僕の左のバスク人Urkoがアロスクバノ(ご飯にトマトソース、ピーマン、目玉焼きを載せてグチャグチャにまぜて食べる)を作った。シンプルで激ウマ。彼は英語はカタコトだけど、むしろそれがユーモアある彼のキャラを高めている。買出しして作って食べて片付けて、ずっと大盛り上がり。

Pamplona(Jesus y Maria 11€) 8:00発
↓23.65km 6h
Puente de Reina(Los padres reparadores 9€) 14:00着


7/1土 Puente de Reina

今日も僕は時差出勤。ヨガしてゆっくり8時出発。あー今日はスタエフ配信の日だ。何話そうかなぁ。

バナデリアは朝が早いのでピルグリムには都合が良い!美味しいパンオショコラを調達
朝日を背に受けて街を出るけど、何だか馬に乗ってるようなシルエット
どっち?
でも昔の人は地図やコンパス、太陽や星を頼りにして歩いたのか。多少道を間違えても気にせず、おおらかだったのかなあ。


途中、トンビが現れた。以前鎌倉の海でサンドイッチを取られた経験のある僕は彼を見ると警戒態勢に入る。すると山の奥から次々と仲間が現れて、たっ大群!頭上で回っている。

フランス ボルドーから来たEmile. 彼はフランス語しか喋れない。お互い笑顔になる。それしかできない笑。でもおおらかでいいやつってことは伝わる。彼は今回半分くらいテントで寝るプランの模様。
カミーノ歩いたら人生が変わるとか大きなことを言う人もいるけど、シンプルに自然の中を気持ちよく歩き、そしてかわいい村が見えてきたときには嬉しい
遠くに長い崖があるなぁ と他人事だが、次の瞬間、あそこも越えていくのか と自分事に。

そもそも20数kmを5時間6時間かけて歩くのって大変なこと。震災でも起こらない限り歩かない。そういえば東日本大震災の時は東京から自宅まで20kmを6時間かけて歩いたなぁ。

人生は壮大な暇つぶしと言う言葉がある。衣食住満ち足りればこの考えに行き着くのも分かる気がする。そしてカミーノがなぜ良いか。1週間休みが取れてどこかリゾートに行くのも良いだろう。でも現地に車でさっと行っていいホテルに泊まって何の苦労もなくおいしいご飯を食べて充実感を得られるだろうか。カミーノは早朝起きて一日大体6時間位かけて20数km歩く。マイペースで心地よく、でもヘトヘトになるまで歩く。その達成感。そして宿は10ユーロ前後ととても安くそこには巡礼路で知り合った友達が賑やかに迎えてくれる。到着した後のブーツを脱いだ時の開放感、そしてシャワーが声を上げるほど気持ちいいのも、ビールがうなるほど美味いのも、そう、歩いたから。

今日泊まる宿のあるEstellaに到着
いつものメンツと川遊び
買出し。Valencia出身のPol(一番左)はいつも嬉しそうにChocolate Valorを買って、僕らにくれる。
この日はキッチンのコンロが使えないと言われたのでサラダ飯。健康的で美味い。Riojaのワインや地元のおじさんがくれたPacharánを飲んで皆んな酔っ払い。

Puente de Reina (Los padres reparadores 9€) 8:00発
↓21.99km 6h
Estella (Municipal 8€) 14:00着

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