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保護猫と暮らすこと 3 終

最後です。

センター訪問後,一旦は気持ちを落ち着けて,飼いたい気持ちを少し抑えていましたが…

旦那さんが
「来週末,駅前のギャラリーで猫の譲渡会やるみたいだよ」
と、見つけてきてしまったんです。

「とりあえず,行ってみるだけでもいいんじゃない?猫見れるし」

…行きました。はい。センターへ行ってから1ヶ月後のことです。

 当日は,小雨が降ったり止んだりの薄暗い日。
駅前のギャラリーでの譲渡会は,以前参加した時と同様,複数のボランティアの方達達がそれぞれゲージに猫さんをいれて紹介するスタイルでした。

雰囲気的に,今回も難しいパターンかな…と猫さんを見ながら思っていたら,1匹だけ、ぽつんと過ごす子がいました。
ボランティアの人もお一人で,猫さんも1匹だけ。

そしてちょっと寂しそう…
は、話しかけてみよう…

それが我が家の猫くんとの出会いでした。

 猫くんは2〜3歳くらいのオス,白と、顔と首の後ろに黒の斑点と、黒の鍵尻尾。
緊張からよく鳴き、抱っこはさせてくれるけど、ちょっとだけ。でも逃げるわけでもなくじーっと,人を観察してるようでした。

 聞いてみると,ボランティアのEさんは、初めての参加で、普段は保護活動をされてはいない方でした。
 
 Eさん自身、すでに2匹の猫さんを飼っていて、今回連れてきたのは…
2ヶ月ほど前からEさんのお宅のお庭に迷い込んできた猫くんで、あまりの人懐っこさに飼い猫が迷子になってのだろうと思い一時保護、市にも迷い猫登録をしたそうで、1ヶ月経っても連絡がなかったため、新しい飼い主を探そうと譲渡会への参加を決めた、とこのことでした。

 Eさんは猫くんが2匹の先住猫との相性も悪くなく、性格的にも落ち着いているため一緒に飼おうという気持ちもわきつつ、お一人で生活されていること、ご自身の年齢と猫くんの年齢も考えると(私たちより年上ではありますが、高齢ではありませんでしたが※)、難しいと考えたそうです。なので、出来れば早急に、そして寂しくないように家族がたくさんいるお家に迎え入れて欲しい、と思っていた、と。

猫を飼いたいと思ってからの今日までの経緯をお話しし、Eさんとも意気投合。
3日後、トライアルをかねて、我が家に猫くんを連れてきてくれました。

あまりのトントン拍子ぶりに、我々も慌てて猫用おトイレセットを購入、
えさや水の器、あとなんだそれだ、と…急ぎの拵えではありましたが、なんとか無事受け入れることができました。

当の猫くんは、やはり緊張していたようで、我が家に来た日は手足に汗をぐっしょりかいていました。

しばらくは、猫くんはおトイレのある部屋だけで過ごさせ、様子を見ることに。

新しい家に来て,
ちゃんとご飯を食べる,
おトイレできちんとする,
無駄鳴きをしない,
をチェック。
(どれもきちんとこなす良い子ぶり!)
子どもたちとも打ち解けたころ、正式に我が家の猫くんとなりました。

初めて会った日からやく2週間。

 その間Eさんとは、猫との生活や健康管理の方法、譲渡に関する手続きなど、懇切丁寧にやりとりさせて頂きました。保護してる間の猫くんに行なった検査やお薬の代金なども相談させてもらい(いわゆる譲受の経費について,ご本人は「ボランティア活動というより,今回はたまたま動いただけなので…」と遠慮されていましたが,実費に関してはこちら側も譲れず,お渡しさせて頂きました。)スムーズに対応していただきました。

 本当,猫さんとも保護者さんとも,縁が何よりなのだな,と実感しました。

※猫の寿命は昔よりも伸びて、10年越えるのが当たり前になってきました。
 治療や薬の改善,室内飼いにより猫の健康へ配慮が向上した結果です。その分,一度飼うと決めたら,10年以上一緒にいることをきちんと理解して飼うことを決めなくてはいけません。
Eさんのお覚悟は、私たちにもしっかり響きました。

 

わざわざ三回に分けなくてもいい話だな,と書きまとめて思ったのですが,
同時に,息を吐いて吸って,語る感覚で思ったことを綴れるのも,Noteならありなのかな,と思った次第です。


お付き合いありがとうございました。


猫くんの写真は,Twitterの方にもたまにあげています。
(猫くんも家族の一員なので名前は載せませんが、可愛いのでみて!という飼い主おバカは止まりません…)


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