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日本は戦争状態に入った

円安が一向に止まることなく、GDPもドイツやインドに追い抜かれることとなっている。値上げが止まらず、これから当分止まることはない。

他の国々と同じく、日本も戦争状態に入った

戦争といっても人を殺し、建物を破壊するような武力戦争ではない。経済戦争である。経済ではあからさまに相手国を蹂躙することはないが、負けた国を徐々に徐々に追い詰めていく。ちょうど今の日本のように。

停滞していた三十年を失われた三十年と言われて久しいが、なぜ日本は停滞したのだろうか?それは恵まれていたからである。承認欲求的なことはともかくとして、アルバイト程度の仕事でも物質的には相当恵まれていた暮らしができたのがこの三十年である。そんなに稼がなくてもいい暮らしができ、大金を稼いだとしてもそこまで暮らしが変わるわけではない。一万円の食事やホテルと十万円の食事やホテルで感じる幸福感がほとんど変わらない状態なのと一緒である。

だがこれからは変わっていく。稼がないと明日の生活もわからなくなり、もしかすると人によっては餓死の状態に至るかもしれない。こうなってくると人は金を稼ぎに動くしかなくなってゆく。

また停滞がなくなり、今後も日本は経済成長自体はするかもしれない。ただ、高度成長期やバブルのときみたいな成長とは違い、国民の皆がその波に乗れるわけではない。集団で儲かるのではなく、あくまで個人が儲かるだけであり、稼げない人間は稼げないままである。現在先進国で儲かっている国でも、国が儲かっているというより儲かっている個人が多いという方が正しい。よくも悪くも今は個人の時代になっている。

「自己責任」とか「格差」に否定的な言動がそこかしこに見られるが、これからのインフレ時代は今までは比較にならない「自己責任」「格差」が襲いかかる。自分の幸せは自分で掴むという「自己責任」の残酷さが襲いかかるのはこれからである。


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